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2013/05/20

ヨッキー君物語

 

「おい!ヨッキー! お前、また練習に来たのか?
弱いくせにボクシングの練習なんてするんじゃ無いよ
辞めて、別の事をやった方が良いんじゃないの?」 

ヨッキーは、ボクシングを始めたばかりですが、
才能が無く、いくら練習しても全然強くなりません

なので、周りの皆からは、バカにされてばかりでした

でも、ヨッキーは、ボクシングが好きなので、
毎日の様に練習にやって来ます
ヨッキーには、夢がありました

世界チャンピョンのツキノワグマのツッキーに
いつの日か勝ちたいと思っていました

でも、その夢を皆に話すと、
「お前なんかが、世界チャンピョンに勝てるはずが無いだろう」
と、またバカにされていました





ある時、ボクシングの練習の帰りに、
少年がいじめられているのを見かけてしまいました

「うわぁ~、どうしよう! 助けてあげたいけど
僕じゃ、弱すぎて逆にやられちゃうから
見て見ぬふりをしよう」

そう決めた、ヨッキーでしたが、
後ろから、おじいさんが近寄って来ました

「お前さんがもっている、
そのボクシンググラブは、飾りなのかい?」

「えっ!」
 急に話しかけられたヨッキーはビックリしてしまいました

「お前さん、ボクシングをしているんだろう?
あんないじめられている所を見て、
そのまま逃げるのかい?」 

「でも、僕は弱いから、
戦っても逆にやられてしまうんです」 

「ふ~ん? そうかな?
私は、時々、お前さんが近くの公園で練習しているのを見ているが、
そんなに弱いとは思わないよ
とにかく、せっかくボクシングをしているんだから、
こんな時にその力を使わないでどうするんだい?」 

ヨッキーは、おじいさんの話を聞いていると
不思議と自分は戦える気がしてきました 

ヨッキーは、いじめられている少年の前に立って言いました 

「そ、そ、そんな事をするな!
ぼ、ぼ、僕が相手になってやる」 

「なんだ!こいつ! お前もいじめられたいんだな
それじゃ、お前から先に殴ってやるよ」 
と、言い終わらない内に、
相手のパンチが飛んで来ました

「うわぁ~、殴られる!」

と思ったその時です

「ダッキングだ!、下にかわすんだ!」
と後ろから声がしました

その通りに、頭を下に下げて、
相手のパンチを避けました

すると、次に、
「左ジャブ・右ストレート」
と続けて声がしました 

ヨッキーは、そのまま言われた通りにパンチを出すと、
相手にヒットしました 

すると、相手は
「うわぁ~ なんだ、こいつ めちゃくちゃ強いじゃないか! クソッ!覚えていろよ!」 
と言い残し、逃げて言ってしまいました 

それまで、いじめられていた少年は、
ヨッキーにお礼を言って帰って行きました 

でも、ヨッキーは、自分が戦って勝った事が信じられませんでした

 「それが、お前さんの実力だよ 練習は、裏切らないんだよ」
と、あのおじいさんが言いました 

それから、ヨッキーは自分に自信が付いて、
ドンドンボクシングも上達して行きました 

それに、夢だった、世界チャンプのツッキーと戦うという夢も
周りの皆に話をしても笑われなくなっていました

12 件のコメント:

  1. こんにちは。

    勘太さんのところから飛んできました。
    すごいですね。
    物語が出来ていますよ。
    ヨッキーくんは、
    ボクシング全然強いじゃないですか。

    いい話ですね。
    ヨッキーくんのこれからの活躍も待っています。

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    1. ヨッキー君は実力はあったんです
      ただ、パンチを怖がって実力を出し切れなかったんですよ(笑)

      これからの話がどうなるか分かりませんが、
      出来るだけ早く書きますね

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    2. すごいですね。
      yumeさんのコメントの返信で、
      >意外と早く完成した話だったんですが、
      とありますが、すごいですね。

      早く読みたい気もありますが、
      gabrielさんのペースでがんばってくださいね。

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    3. そうなんです

      堪太さんに、話を書いていいですか?
      って聞いてから
      1~2時間くらいだったと思います

      ずっと、ブログを更新してたのと、
      別にガブリエルの冒険の小説を書いていたのが
      役にたったと思います

      削除
  2. ヨッキー君物語、感動しますね(〃'▽'〃)

    >「それが、お前さんの実力だよ 練習は、裏切らないんだよ」
    この、言葉もいいですね☆ ハートにじ~んときます(*^。^*)

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    1. わぁ~
      セリフにまで感動していただいて嬉しいです(笑)

      意外と早く完成した話だったんですが、
      結構、面白い話になりましたよね

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  3. ひさちゃん2013年5月21日 11:02

    ヨッキー君物語

    感動ものでしたぁ~\(◎o◎)/!

    ヨッキー君、強いですね。
    その勇気に拍手です。!!

    弱い振りして。ここぞと言う時、力を発揮(●^o^●)
    世の男性族もそうあって欲しいですね。

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    1. 感動してもらえてよかったです

      でも、弱い振りじゃ無いんですよ
      何か理由があって、実力が出せなかったんです

      その理由もそのうち明らかにします(笑)

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  4. 蓮見

    まさかまさか ヨッキーくんのお話まで できているとは!

    そうですよ 弱いって思いこんじゃったら
    本当の力を試すチャンスすら 自分でなくしちゃうんですよね

    自分にも置き換えました 背中を押してくれたおじいちゃんの
    存在もすっごく大きい 
    ヨッキーくん よかったね!

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    1. 堪太さんのイラストが素晴らしかったので、
      つい、面白い話が出来てしまいました

      まさか、自分に置き換えて読んでもらえるなんて嬉しいです

      次回作も作る予定なので、楽しみにしてくださいね

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  5. こんばんわ
    iPhoneやiPadでなかなかコメントが送れず、PCでやっとやって来ました。
    遅くなってごめんなさいです。
    本当に素敵な物語です。
    しかも1~2時間でかけるなんて、天才ですね。
    尊敬しちゃいます。
    続編も楽しみにしています。

    頑張って挿絵も描きますね。(#^.^#)

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    1. 堪太さんのブログで
      ツッキー君のイラスト見ましたよ

      それを元に、新しい話を書くので
      楽しみにしてくださいね

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