村のボクシング大会・アレンジバージョン

今回は、以前書いた村のボクシング大会のアレンジバージョンを
しばいつんさんがイラストにしてくださったので、
そのイラストに合いそうな話を書いてみました

原作では、簡単に終わった、ツッキーとキングの試合なんですが、
実は、こんな事が行なわれていたんですね（笑）

今回は、特別バージョンとして、
原作のイラストを描いてくださった
勘太さんも特別出演されてます





さぁ、今日のボクシング大会
なかなか見所の多そうな試合が始まります

前回優勝者のキング選手と準決勝で戦うのは
何と、ボクシングを始めて1週間というツッキー選手です
しかも、ツッキー選手は、
今日の試合でまだ相手のパンチを貰っていません

今回は、解説に今回のイラストを描いてくださった
しばいつんさんに来てもらいました

「しばいつんさん、この試合
どんな結果になると思いますか？」
アナウンサーが聞いて来ます

「う～ん？
きっと、驚くような結果になるんでしょうね」

「なるほど、さすがしばいつんさんです
さぁ、そろそろ、試合が始まります

今回のレフリーには、
原作のイラストを描いてくださった
勘太さんが特別レフリーとして参加してくださってます」

カーン！
さぁ、試合が始まりました

まずは、キングが仕掛けて行きます
様子見という事で、左ジャブから打ってきます
しかし、ツッキーには全然当たる気配がありません

「おいおい！
それで、本当に前回優勝したのかよ
そんな、蝿が停まるようなパンチなら
赤ちゃんだって避けられるぜ！」

「なんだって！
お前、生意気だな！
今から、本気を見せてやるから覚悟するんだな！」

そう言って、キングは
さらに、左ジャブから、右ストレートのコンビネーションを繰り出します

しかし、そのパンチもツッキーは避けてしまいます

「何だよ！
せっかく、優勝した人と戦えるって思ったのに、
その程度の実力なんだね」

「貴様！
まだまだ、ここまでは小手調べなんだよ
俺様には、必殺パンチがあるんだからな」

「へ～っ
そんなパンチがあるんだ
でも、僕には当たらないと思うけどね
ハハッ」

2人が話していると、
レフリーの勘太さんが、制止しました
「君達、試合中に何を話しているんだ！
早く、試合を再開しなさい！」

「おっと、ここでレフリーが何か言っているみたいですが、
解説のしばいつんさん
これは、何と言っているんでしょうね？」

「多分、試合の途中で選手同士が話をしているので、
会話をやめるように言っているんでしょうね
しかし、キング選手は、何か怒っているみたいですね
あれじゃ、本来の力は出せないと思いますよ」

解説のしばいつんさんが、言ったとおり、
キングは、頭に血が昇り
実力の半分も出せていませんでした

「ツッキーとやら、このパンチを受けてみろ
キングパーンチ！」

しかし、ツッキーは、
そのパンチもかわしてしまいます

「クソッ！何で当たらないんだ！
それなら、これはどうだ！
ウルトラ、キングスペシャルパーンチー！」

凄い鋭いパンチがツッキーを襲いますが、
なんと、アッという間にキングの目の前からツッキーは消えてしまいました

「あれっ？
あいつ、何処に行きやがった？」

「後ろだよ」

「何時の間に・・・」

「もう、あんたに用は無いよ
もう、おねんねの時間だよ！」

と良いながら、ツッキーがパンチを繰り出すと
キングの顔にジャストミートしてしまいました

そして、その一発のパンチでキングは倒れてしまいました

そして、レフリーの勘太さんが、
試合の終了を告げる、ゴングを要求しました

カン！カン！カン！

「勝者！
赤コーナー、ツッキー！」

「なんという事でしょう！

前回優勝者が、パンチを当てる事も出来ずに負けてしまいました

解説のしばいつんさん、これはどういう事でしょうね？」

「だから、言ったでしょう

驚く結果になるって！」

「おおっ、さすが、しばいつんさんです

なんと、今回のボクシング大会は、

無名の選手同士の決勝戦になりました

決勝は、この後、休憩を挟んで行いますので

お楽しみにしていてください

では、ここで一旦お別れしたいと思います

今回の解説は、しばいつんさんでした

そして、特別レフリーは、勘太さんでした

お二人とも、ありがとうございました」