Ｒさんのクリスマス 2014年バージョン

どうも！
「師走」ですね
ガブリエルです

師走と言えば、12月
12月と言えば、クリスマス
クリスマスと言えば、ケーキ
という事で、
今年も怪盗Ｒさんの季節がやって来ました（笑）

昨年は、フランスはパリにケーキを盗みに行ったＲさん達でしたね
昨年の記事はコチラです
「怪盗Ｒさんのクリスマス2013年」

はたして、今年は何処にどんなケーキを盗みに行ったんでしょうかね？
それでは、早速2014年バージョンをどうぞ！

この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい

関係ありません

「Ｒさん！

そろそろクリスマスですね」

「そうよ

でも、ガブ！ 貴方にあげるプレゼントは無いわよ」

「クリスマスといえば、キリスト教のイベントですよね」

「そうね

私は、クリスマスプレゼントさえ貰えれば関係無いけどね」

「キリスト教で一番偉いのは、

ローマ法皇って呼ばれる人なんですよね」

「あーっ！ もう！

さっきから何なの！

年末は忙しいんだから、くだらない話はしないでくれる！」

「ご、ごめんなさい

ただ、キリスト教で一番偉い人って

どんなクリスマスケーキを食べるか気になったんですよ」

「なに？ なんて言ったの？」

「だから、一番美味しいクリスマスケーキなのかな？

って思ったんです

ごめんなさい、宗教のイベントなのに不謹慎ですよね」

「違うわよ！ローマ法皇って言うくらいだから

きっと、ものすごいクリスマスケーキを食べているはずよね

よし！ ガブ！

今からローマ法皇が居るバチカン市国に乗り込むわよ！」

「えーっ！

Ｒさん！ バチカン市国って知ってますか？

大きさが東京ドームの約10個分あるんですよ

それに、警備も凄くてケーキを探し出すのは無理ですよ」

「なによ！ 東京ドーム10個分って

分かりにくいわね

私に分かる様に説明してよ！ 板チョコで何個分なの？」

「えっ！

えーっと、平均的な板チョコが長さ20センチとして

……

……

って！ 板チョコで大きさを表現出来ませんよ！

とにかく、広いんですよ！」

「大丈夫よ

行ったらなんとかなると思うわよ」

「いや、いや

ローマ法皇の近くは警備も凄いし

クリスマスシーズンだと

観光客とか礼拝の人が多くてごった返してますよ！」

「うるさいわね！

言い出したのは、ガブ！あなたでしょう！

グズグズ言って無いで

さぁ！ 全員を集合させて出発よ！」

「えーっ！

ただ、興味があっただけで

別に盗みに行かなくても良かったのに」

ガブの愚痴とは裏腹に

Ｒさんのツルの一声で

怪盗Ｒ一味は、

いつもの様にyumeさんの魔法によって

バチカン市国に乗り込みました

一方、怪盗Ｒの逮捕を目指す

ワタやんさん率いる捕まえ隊も

情報を聞きつけてバチカンへと急ぎました

一足先に着いたＲさん達ですが

「着いたわね

ここがバチカン市国なのね

しかし、人が多いわね

あんまり、人混みが多い所は苦手なのに」

「だから言ったじゃ無いですか！

まだ、間に合いますよ

帰りましょうよ！」

「ダメよ～！ダメダメ！

クリスマスケーキが私を待っているんだから

さあ！ みんなで乗り込むわよ！」

勢いよく乗り込んだＲさん一味でしたが、

人混みの多さと

警備の多さに離れ離れになってしまいました

「はぁー

Ｒさん！ 何処ですか？

まったく、みんなとはぐれちゃったし

広いから迷子になるし

さらに、なぜかバチカンにいる捕まえ隊に追いかけられるわで

散々なクリスマスだよ

だから、やめましょうって言ったのに」

ガブがぶつぶつ文句を言いながら歩いていると

廊下の奥の部屋から

「キャー！、助けて！」

と言う悲鳴が聞こえて来ました

「あっ！

あの声はＲさんの悲鳴だ！

しまった！ 捕まえ隊に捕まってしまったんだな！

今行きますよ、Ｒさん！」

バタン！

ガブが奥の部屋の扉を開けると

そこにはなんとＲさんが……

「キャハハハッ！

面白いでしょう！」

なんとＲさんが、ローマ法皇と一緒に笑いながら会話をしていました

しかも、他の怪盗Ｒ一味もいるし

捕まえ隊のメンバーも揃ってました

さらに、テーブルの上には凄いごちそうも乗ってました

「えっ？

あのー？これはいったい？」

「あっ！ガブ！

何をしてたの？

ちょうど、今あなたの話をしてたのよ

法皇様、これが今話してたガブよ

このガブが女性みたいな声で

キャー！ 助けて！って叫ぶから面白くて面白くて」

「悲鳴が聞こえたから急いで来たのに

僕のモノマネだったんですね

はぁ～

でもどうしてみんな一緒にいるんですか？」

それはね

と、Ｒさんが説明しようとすると

ゴーン！ ゴーン！

と教会の鐘が鳴り出しました

「あっ！しまった！もうこんな時間じゃないの！

今日は見たいテレビがあったのよ

急いで帰らないと！

それじゃぁ、法皇様

わたくしはそろそろおいとましますね

また、機会があれば、お話したいですね

さぁ！ ガブ！ 帰るわよ！」

「エッ！ エッ！

全然話の展開に着いて行けないし

まだ、ごちそうを一口も食べて無いのにー」

しかし、強引にＲさんに連れられて日本に帰って行きました

結局、ガブは迷子になって、ただ歩き疲れただけのクリスマスでした

「そういえば、Ｒさん

ローマ法皇のクリスマスケーキってどうだったんですか？」

「あっ！しまった！

私とした事が、ごちそう食べて満足しすぎて

クリスマスケーキの事はコロッと忘れてた！

うーん 仕方ないわね

来年も法皇様に会いにバチカンまで行きましょう！」

「もう勘弁してくださいよー」

おわり

いかがでしたか？
今年は、ローマ法皇がいらっしゃる
バチカン市国に乗り込んだＲさんたちでした

ちなみに、どうしてＲさんがローマ法皇と話していたのか？
捕まえ隊と一緒にごちそうを食べていたのか？
その秘密は、明日になると分かるかもしれません（笑）

バチカン市国の写真は、
無料の共有サイト「Pixabay」からお借りしてます