Rさんのロボット？

また、久しぶりの投稿になってしまいましたが
怪盗Rさんシリーズです
今回は（も）ブロ友さんのちょっとしたアイデアを頂いて書いてみました

ブロ友「りょうちゃんさん」のコメント欄で
同じくブロ友の「のんびり屋さん」が
鉄人28号について少し書かれていたのをヒントにしています

はたして、今回はどんな話になったのか？
早速ご覧下さい

この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい

関係ありません

「ワン！ワン！」

「よーし、偉いぞ！今度はお手だ！お手！」

ここは怪盗Rさんのアジト兼事務所です
そこで、助手のガブリエルが
犬型のロボットペットと遊んでいました

そこに、Rさんが帰って来て

「あらっ？

犬型のロボットじゃないの？

どうしたのそれ」

「ずっと気になっていて

ようやく手に入れたんですよ
本物の犬だと世話が大変なので
ロボットペットを買ってみたんです

可愛いでしょう

話しかけたりすると応えてくれるんですよ」

「ロボットの犬なんて

私はなんか嫌だわ
やっぱり、世話が大変でも本当の犬が良いわよ」

「そう言わないで

Rさんも話しかけてみてくださいよ
可愛い反応するんですよ～

ホラホラ！」

「仕方ないわね

ちょっとだけよ

………

………

………

めちゃくちゃ可愛いじゃないの！

ガブ！

この子私にちょうだい」

「何を言ってるんですか！

嫌ですよ
ロボット犬ですけど、
ここまで覚えさせるのは大変だったんですから

Rさんも犬型のロボットを買えば良いでしょう」

「”買えば”って

前にニュースで見たけど

ロボットペットって値段が高いでしょう

お金を出してまでは欲しくないのよね

それに、他の人と同じロボットじゃなくて

世界に一つだけの私だけのロボットが欲しいわ

そうだ！

ガブ、あなたが作りなさい」

「作りなさいって

僕がロボットが作れる訳ないでしょう」

「それをなんとかするのがあなたの仕事でしょう！

じゃ私は用事があるから出掛けてくるからね
ちゃんと作らないとこれから食事の時のデザートを無しにするわよ
頼んだからね！」

そう言ってRさんは出て行ってしまいました

「ロボットを作れなんて

これまでも無茶苦茶な仕事ばっかりだったけど

今回はそれ以上だな

しかし、何にもしなかったら

後から怖いからなぁ

とりあえずネットでロボットの作り方とか調べてみるか」

ネットで調べてみると

ロボット創作キットみたいな商品が沢山あって
素人が作れる様なロボットの情報が沢山ありました

ガブはそれらを参考にロボットを作ってみる事にしました

数週間後、かなりの失敗作が出てしまいましたが

ようやく納得できるロボットが完成しました

「Rさん！Rさん！

ようやく完成しましたよ」

「えっ？何が？」

「何が？じゃないですよ

オリジナルのロボットが完成したんです」

「ロボット？

ああっ

そう言えばそんな事言ってたわね

すっかり忘れちゃってた

でも、せっかくだから見せてもらいましょう」

ガブがRさんの前に持って来たのは
なんと！
人と同じくらいの背の高さがあり
形は角ばっていて四角い箱を重ねた様な
昔のアニメに出てきそうなロボットでした

「これです、名づけて

鉄人Rさん28号です」

「意外と大きいわね
ロボットペットって言うから
小さい小形犬みたいな物を想像していたのに
それに、形も何よ！

なんかカクカクしていて

全然可愛くないわね
それより！
その鉄人なんとかって名前は！」

「鉄を主に使って作った人形のロボットなので鉄人です

これまで失敗作が27個あって

これが28番目に出来たので28号です

一応、Rさんの名前を入れて

鉄人Rさん28号です

そもそも、

素人の僕が作ったんですよ

綺麗に鉄を曲げる事が出来ないので

四角い形になっちゃいました

ああっ！

それと重い鉄で出来ているので

重さもかなりの重量ですよ」

「そんな重さを自慢してどうするの！

それより、この鉄人は何が出来るの？」

「Rさん驚かないでくださいよ

だてにRの名前は付いていません

なんと！

ピアノが弾けるんです」

「えっ！ホント

それはスゴいわ

早速やってみてよ
重たそうだけど、
鉄人をピアノのある部屋まで持って行かないと」

「その必要はないですよ

ピアノがなくても大丈夫です」

「どういう事？

ピアノが弾けるロボットなんでしょう

そうか！

大きなロボットって事は

中に鍵盤が入ってるのね」

「残念ながら
鍵盤なんて入ってないです

まぁ、とにかく、聞いてみて下さい

鉄人Rさん28号で猫踏んじゃったです

OKGo....、音楽かけて」

ガブがロボットに話しかけると

チャララ～

なんと、ロボットの中からピアノの音色が聞こえてきました

「ちょっとガブ！」

「どうですかRさん

凄いでしょう！」

「確かにピアノの音色が聞こえて来るけど

ロボットに変な事言ってたわね」

「えっ

な、なにも一切ないですよ

音楽かけてって言っただけですよ」

その前よ

OKGo....ってちょっと聞き取れなかったけど
変な感じで話かけてたわね
もしかして！」

Rさんはある事に気がついて

「OK、Google、次の曲をかけて」

とロボットに声をかけてみました

すると

ロボットからは別の曲が演奏されました

「何よガブ

ちょっとこのロボットの中を見せなさい」

「あっ！Rさん止めてください

壊れちゃいますよ！」

Rさんがロボットの頭を持つと

スポッと頭が抜けてしまい

中からスマホとスピーカーが出て来ました

「何これ？

ロボットじゃなくて張りぼてじゃないの

中身もスマホとスピーカーって

全然機械なんて入ってないじゃないの！」

「だって！

そんな簡単に素人がロボット作れる訳ないじゃないですか
最初は、色々試していたけど
やっぱり無理だったんですよ～」

「確かに、素人のガブがロボットなんて作れる訳ないかもしれないけど

私を騙そうとしたわね

罰として

今日１日、この張りぼての鉄人の中に入って過ごしなさい！」

「そんな～

さっきも言ったけど

鉄で出来ててめちゃくちゃ重くて

移動するだけでも大変なのに」

「ガブが私を騙そうとしたのが悪いんでしょう

そうだ！

とっても美味しいケーキ屋さんを見つけたから

メンバーみんなで食べようと思って沢山買ってきたんだったわ

”みんな～！ケーキ買ってきたから食べましょう！”」

「えっ！

Rさん僕の分もあるんですよね」

「ガブの分も買ってきてたけど

ロボットがケーキ食べるなんておかしいから

ガブの分は私が食べるわ」

「そんなぁ～」

おしまい

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どうでしたか？
思い付いてパッと書いたので
変な部分もあったかもしれませんが
久しぶりにRさんの登場でした

以前も書きましたが
Rさんに関してはネタが無くなってしまっているので
次回はいつになるか分かりません

でも、今回みたいにふとアイデアを貰ったり
思いついたりしたら書くと思うので
次回の話も楽しみにしてくださいね～