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2021/11/12

yume物語(魔法の試験)

今回の物語ですが
怪盗Rさんの仲間の一人である
魔法使いyumeさんを主人公に書いてみました

いつもと違う感じで書きたかったんですが
果たしてどんな感じになったのか?

良かったら読んでみてくださいね~

この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません


ここは、とある魔法の国です
我らが怪盗Rさんの仲間yumeさんは
この国出身の魔法使いです

今回、数年に一度行われる試験の為に魔法の国へ戻って来ました
この試験に合格しないと、一流の魔法使いの資格がなくなってしまいます

その試験とは、
魔法の国の一番の長老
大おばさまと呼ばれる大賢者から出される事になっています
その大おばさまの部屋にやって来たyumeさんでした

「大おばさま
魔法使いyume、只今戻りました」

「おお!よく帰ってきたね
yumeは、今年は試験の年だったね
さて、早速じゃが
今年の試験の内容は
‘’みんなが笑顔になるお菓子‘’
を探す事じゃ!」

「ええっ!お菓子ですか?」
大変な試験だと覚悟していたyumeさんでしたが
馴染みのある言葉についつい笑ってしまいました

「そうじゃ!
どうした?
何がそんなにおかしいのじゃ?」

「ごめんなさい、大おばさま
私の知り合いにお菓子好きな人がいて
つい、思い出して笑ってしまいました」

「ふむ、笑っていられるのも今のうちだけじゃぞ
今回の課題はかなりの難題じゃ
今回の課題にはある条件がある
それは、魔法を使わずに探し出す事!」

「えっ?
魔法の試験なのに魔法を使ってはいけないんですか?」

「そうじゃ、今回の試験は
魔法のありがたみを理解する為の試験でもあるし
精神力や体力を試す為でもある
なんでもかんでも魔法で出来てしまうとそればかりに頼ってしまい、努力を忘れてしまうからのぉ」

「分かりました
みんなが笑顔になるお菓子ですね
早速探しに行って来ます」

「おっと、そうじゃ忘れる所じゃった
試験の期間は1週間
もし、お菓子を見つける事が出来なくても
1週間後にはここに戻ってくるんじゃぞ
それと、今回の試験中
唯一、空を飛ぶ魔法は使ってよいぞ
世界中を飛び回り探し出すのじゃ」

「はい、きっと
‘’みんなが笑顔になるお菓子‘’
を見つけて戻って来ますね」

そう言って
意気揚々と探しに出かけたyumeさんでしたが
4日ほど世界中を飛び回り
探し回ってもそれらしいお菓子は見つかりませんでした
気がつくと、我らがRさんが住む町に戻って来ていました

疲れて休んでいるyumeさんの所に
Rさんの助手のガブが通りかかりました

「あれっ?
yumeさんお疲れみたいですね
いったいどうしたんですか?」

yumeさんは
試験でお菓子を探している事を説明しました

「‘’みんなが笑顔になるお菓子‘’ですか〜
難しそうですね〜
でも、Rさんとか仲間のみんなに聞いたら分かるかもしれませんよ〜
なんと言ってもRさんなんて
お菓子しか取り柄がないんですから〜」

「何ですって〜」

そう言って現れたのは
そのRさんでした

「私はお菓子だけが取り柄じゃないのよ
他にも色々と魅力があるんですからね
話は聞いたわよ
‘’みんなが笑顔になるお菓子‘’ね
それは難しい難題ね
ただ、手伝ってあげたいのはやまやまなんだけど
これから予定があってしばらくは無理そうなのよ
ガブ!
私の代わりに一生懸命
yumeさんを手伝ってあげなさい!
見つけなかったらあとでお仕置きだからね」

「分かりました!
って
Rさんに言われなくても手伝うつもりでしたからね
さぁ!
yumeさん、僕に任せといてくださいよ!」

と言って
意気揚々と
ガブはお菓子屋さんをしらみつぶしに探しました

yumeさんも改めて
箒で飛び回りお菓子を探しに行きました
いつの間にやら
話を聞きつけたRさんの仲間達も集まって
総動員で世界中を探し回りましたが
結局見つける事ができずに
期限の日を迎えてしまいました

「皆さん、結果はダメでしたが
一緒に探してくれてありがとうございました
仕方がないですが、このまま魔法の国に帰りますね」

「ちょっと待ちなさい!」

そこに颯爽と現れたのは
Rさんでした

「yumeさん
このお菓子を持って行って
これが正解か分からないけど
手ぶらで帰るよりはマシでしょう」

そのお菓子を見て
ガブは気が付きました

「Rさん!
そのお菓子は...」

 「ガブ! いいから
ここは私に任せなさい」

「で、でも...」

ガブは何か言いたそうでしたが
ここはRさんの言う通りにしました

「Rさん、ありがとうございます
このお菓子を持って魔法の国に帰ります
もし、不合格でも
また、頑張れば良いだけですもんね
それじゃ、皆さん、ちょっと行って来ますね」

そう言ってyumeさんは魔法の国へ戻って行きました

そして、魔法の国に戻ったyumeさんは
大おばさまに、Rさんから貰ったお菓子を渡しました

「では、yumeの試験の結果を見てみようかね
これがお前が出した答えだね」

大おばさまがお菓子の箱を開けると
中に入っていたのは
どこにでも売ってありそうな‘’マトリッツォ‘’でした

yumeさんもこの時が中身を見たのが初めてでしたが
まさか、平凡なお菓子が入っていると思いもしませんでした

「ふむ、yumeよ
本当にこのお菓子で間違い無いのじゃな?」

「い、いや、実はこれは……」

「合格じゃ!」

「ご、ごめんな……
え?
大おばさま、今なんとおっしゃいましたか?」

「合格と言ったのじゃ
yumeよ、今回のみんなが笑顔になるお菓子の試験
無事に合格じゃよ」

「え、で、でも
実は、このお菓子は私自身が見つけた物では……」

「分かっておる
これを見るがよい」

大おばさまが取り出したのは
大きな鏡でした
そこには、今現在のRさんやガブたちの様子が映っていました

「ワシもこの鏡を通じて
今までの様子を見ておったので
すべて知っておる
yumeよ
良い友達を持っておるな
さぁ!
友達の元に戻り
結果を教えてやるのじゃ
みんな、心配そうにしておるぞ」

「ハイ!
それでは、大おばさま
失礼致します」

yumeさんは
あまりの事に状況を理解する事に時間がかかりましたが
とりあえず、急いでRさんたちが待っている
いつもの場所へ帰って行きました
しかし、yumeさんには
合格したと言われても疑問が残っていました
今回の課題の
‘’みんなが笑顔になるお菓子‘’
まだ、誰も笑顔になっていません
大おばさまもずっと厳しい顔で話していました
そんな事を気にしながら
仲間が待つ場所へ戻りました

戻って来たyumeさんを
ガブが一番に見つけました
「あっ!
Rさん、見てください
yumeさんが戻って来ましたよ
試験はどうでしたyumeさん?」

「みなさんのおかげで無事に合格出来ました
本当にありがとうございます
所で、あのお菓子っていったい……」

お菓子の話題が出ると
急にガブが怒り出しました

「ちょっとRさん!
あのマトリッツォは
僕が3時のおやつとして買っておいた物ですよ
勝手にあげるなんて酷いじゃないですか!」

「何言ってるの
無事にyumeさんが合格したんだから良かったじゃないの
それに、私の事務所の冷蔵庫に入っていたんだから
私の物と一緒よ!
取られたくなかったら
自分の名前でも書いておきなさい」

「前も同じように、僕のお菓子を黙って食べちゃうし
今回も、せっかく楽しみに取っておいたのに
いつもいつも……」

「まぁまぁ、ガブさん
私が何も聞かないで試験に持って行っちゃったのが悪かったので
代わりに同じマトリッツォを買って来ますよ
そうだ!
他のみなさんにもお世話になったので
色々お菓子を色々買って来て
みんなで食べましょう!」

「わぁ〜〜
それは良い考えですね〜
さすがyumeさん
Rさんと違って人間ができてるなぁ〜」

それを聞いて
今度はRさんが怒り出しました

「なんですって〜
私も悪い事をしたなぁ〜って思ったから
他のお菓子をあげようと思ったけど
やっぱり、ガブにあげるのはやめたわ
他のみんなで仲良く食べましょう!」

「え〜っ、そ、そんなぁ〜
僕も仲間に入れてくださいよ〜」

いつものRさんとガブのやり取りに
ついついみんなは笑ってしまいました

そのころ、魔法の国では
魔法の鏡を見ながら
大おばさまも笑顔でyumeさんの様子を眺めていました

おしまい

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いかがだったでしょうか
魔法の国の魔法使いyumeさんのお話でした

結局、最後はいつも通りの感じで
ガブが泣いて終わってしまいました

みんなが笑顔って言いながら
最後のガブは泣いてますよ~
ってクレームは受け付けません(笑)

また、いつになるか分かりませんが
次回の話も楽しみにしていてくださいね

13 件のコメント:

  1. のんびり屋さん2021年11月13日 15:07

    魔法の国の賢者さんとRさんは同一人物かな?と、
    最初推測していましたが、そこはさずがガブさん、
    そういう展開でしたかぁ。
    無事に試験合格できて良かったですね。(^^♪

    お菓子といえばRさん!( *´艸`)
    いつもながらお菓子王Rさんと弟子ガブさんの
    会話に笑ってしまいました。

    この物語を勘太画伯がイラスト化して下さったら、
    ちょっとした絵本になりそうですね(^^♪
    (元気に、この物語をご覧になられていますように)

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  2. ガブさん 昨夜 読ませていただきました♪
    まさか、今回の物語…yumeとは?(笑)
    "みんなが笑顔になるお菓子"♡︎ʾʾ
    yumeのために、ガブさんのおやつのマトリッツォを…^^;
    Rさん…いつもながら こそっと優しいね!笑
    みんなで、色々と探してくれたお陰だわ✿*
    魔法の試験も合格\( ˆoˆ )/
    ……
    ガブさん、Rさんとのユーモアあり
    感動ありで心安まる物語でしたよ✿*✿*
    "yume物語"書いていただき
    感謝してま〜す♪
    サンキュ──ヾ(*'∀`*)ノ──♪です

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  3. さすがRさん気がきくわ〜
    と思ったらガブのおやつだったのね。。へへへ

    結果みんなが笑顔になったから
    良しとしよう
    ね!ガブ

    しかしほんとyume さんは優しい
    コメントで教えてくれたし
    自家用ジェット機で飛んできたわよ

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  4. ご無沙汰しております。
    とあるサイトで
    怪盗Rシリーズを執筆したときき
    飛んできました~♪

    みんなが笑顔になるお菓子
    もう一気に読んじゃいましたよ
    面白かった~♪

    yumeさん試験がパスしてよかったね!!

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  5. yumeさん、合格おめでとう~!!
    今回も素敵なお話でしたね。
    Rさんと大おばさまは仲良くなれそうですね。
    これから交流あるかも?

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  6. のんびり屋さん
    元々怪盗Rさんの物語は、
    勘太さんのイラストからインスピレーションを受けているので
    ぜひ、今回の話もイラストにしてもらいたいですね~

    大おばさまとRさんが同一人物ですか~
    そういった話も面白そうですね(笑)

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  7. yumeさん
    最初は、Rさんを登場させるつもりはなかったんですが
    「お菓子」ってキーワードが出ちゃったので
    いつのまにやら登場してました(笑)
    しかも、ちゃっかり美味しい所を持って行っちゃいました

    また、アイデアが浮かべば
    yume物語第2弾もあるかもしれません

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  8. 親分さん
    わざわざ、自家用ジェットでありがとうございます
    こっちから迎えに行こうと思っていたんですよ~
    ちょっと、遅くなっちゃっただけです
    忘れてたわけじゃないですよ~(笑)

    ガブのおやつはRさんの物でもあるので
    今回は仕方がないですよね(笑)

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  9. 蓮見さん
    今回は、yumeさんが主人公という事で
    少し違った感じにしたかったんですが
    相変わらずのRさんでした(笑)
    次回があるか分かりませんが
    もし、完成したら
    また感想をお願いします

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  10. 心姫さん
    ほんと、大おばさまもRさんもお菓子好きって事で
    意外と気が合うかもしれませんね(笑)

    今後の展開次第では
    大おばさまとRさんのタッグが見れるかもしれません

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  11. 勘太さん、どうされているんで、しょうね?
    いまカラオケに夢中になって、ポケカラで勘太newで活躍中です✨
    イラストもアップしていて、のんびりくん大人気です!
    みんな僕の歌を聞かずにイラストに夢中です(*^▽^*)
    ではでは〜ご無沙汰してました✨

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  12. 物語も素敵でした💕

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  13. 勘太さん
    ご無沙汰してます
    ポケカラってサービスがあるんですね
    知りませんでした
    勘太さんの描いたイラストが見れるんですかね?
    調べてみて、ぜひ拝見したいと思います

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