ピアノの音色（その9）

小出しでちょこちょこ更新しているからなのか
内容自体は薄いのに第９話まで来てしまいました（笑）

まぁ、あまり長く書いても途中で飽きられたら嫌なので
きりの良い所で「つづく」ってなりますが
もうしばらくお付き合いくださいね（笑）

今回も内容的にも文字数的にも
薄いし少ないかもしれないです
一気に読んでしまいたい！
って方は話が完結して読まれた方が良いかもしれませんね

自分でも何時終わるのか分からない状態ですけどね（笑）

前置きはこれくらいで
さっそく第９話目をどうぞ！


イタリアで観光客が行く教会と言う事で
バチカン市国のサンピエトロ大聖堂に行ったレナ達だったが
思った以上に大きくて豪華絢爛と
夢の中の教会とは全然違っていた

気を取り直し
次の観光客が行きそうな教会へと向かう事にした

私たちが向かったのは

スペイン広場だった

ローマには公共機関として
地下鉄やバスがあるが
地下鉄は路線数が少なく
バスは一方通行などの道が多く
目的地まで遠回りする事もあるらしい

なので、
スペイン広場までは
歩いて行く事にした

バチカン市国からしばらく歩くと
映画”ローマの休日”に出てくる
サンタンジェロ城が現れた

レンガ色の丸いお城で
エリザの話だと2000年近く前に出来たお城だそうで
ローマ皇帝に逆らった人たちを閉じ込める牢獄としても使われた歴史があるそうだ

さらに歩いて行くと

世界的に有名なブランドショップの看板が沢山出て来た
私のお小遣いで買える様な金額ではないのだが
ディスプレイを見ながら歩くと
あれもこれも欲しいと思う商品ばかりが並んでいた

その通りをそのまま抜けると
大きな広場に出た
そして、その広場の後ろには

大きな階段が見えた

「レナ！
ここが、スペイン広場と階段よ」

エリザが教えてくれたが

私は名前は知らなかったが
映像で見た事がある階段だった
そう、

映画のローマの休日に出てきて

オードリーヘプバーン扮する
アン王女がジェラートを食べるシーンが印象的なあの階段だ

「エリザ
こんな所に教会があるの？」
見た感じでは教会がある様には見えなかった

しかし、階段を登ったすぐの建物が

トリニタ・ディ・モンティ教会だった

独特の鐘楼が2本ある教会で

教会の前にはエジプトから運ばれたと言われる

オベリスクが立っていた

「どう？レナ？

ここが探している教会？」

「うーん

とっても素敵な教会だけど
外からみただけじゃ分からないわ

ちょっと違う気もするけど

一応、中に入って確認してみてもよい？」

教会内に入ってみた

基本的に教会の中は神聖な空気で包まれていて

正面にはキリストの像があり

横の壁にはキリスト教にまつわる絵画が飾ってあって

一見するとどこも同じ様な感じなのだが

夢の中の教会とは違って見えた

「エリザ、ごめんなさい
どこがどう違うか

って言われると難しいんだけど

この教会も違うみたい」

「そっか！

じゃぁ、また違う教会に行くしかないね

でも、その前にちょっとだけ休憩しない？
レナも歩きっぱなしで疲れたでしょう」

一刻も早く教会を探したいところだが

エリザの提案通り少し休憩する事にした

平日の午前中といっても

さすが、世界的な観光地だけあって

道を歩く人通りが多いのだ

普通に歩くだけでも石畳の道で疲れるのに

さらに人波を掻き分ける必要があったりして

いつも以上に歩くだけで疲れてしまっていた

スペイン広場の近くのジェラート屋さんに入り

エリザはバニラとピスタチオのアイス

私はチョコとラズベリーのアイスを注文した

「昔は、スペイン階段に座って映画みたいに食べる事が出来たんだけど

今は法律で禁止されているから、お店中で食べないといけないの」

私がスペイン階段で食べたいと言うと

エリザが法律で禁止されたと言う事を教えてくれた

アイスはとっても美味しくて

疲れた身体がみるみる回復していく感じがした

つづく