ワタやんの事件簿をRさんの視点から

さて、今回は、

前回の続きみたいな感じの話ですが

Rさん側からみた事件の内容です

これで、前回の謎も解けると思いますので

もし、前回の話を読んでない方は

出来れば、前回の話を読んでからこちらをご覧くださいね

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この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい

関係ありません

ここは、とある所にあるピアノ教室です

一人の女性が困っていました

「おかしいわねぇ

金額が合わないわぁ」

「ただいまぁ！

頼まれたアイスクリームを買ってきましたよ

ん？

Rさん、困った顔をしてどうしたんですか？」

実は、

ピアノ教室は、表向きの看板で

実際は怪盗Rの事務所になっていました

そして、アイスクリームを買って来たのは

ひょんなことから

怪盗Rの仲間になってしまった

助手のガブでした

「お帰り、ガブ

それが、家計簿をつけているんだけど

金額が合わないのよね

何か買ったのを忘れちゃってるのかしら？」

「Rさんが買う物って言ったら

お菓子とかスイーツじゃないですか？

レシートは取ってあるんでしょ？」

「レシート？

そうだわ！

思い出した！

ガブ！あなたにレシートを渡したわよね

あのレシートはどうしたの？」

ここで一旦、

話は、数日前に戻ります

Rさんとガブが

ワルワル製菓店に忍び込んだ日です

「そんなに美味しいんですか？

そこのお店のケーキ？」

「ここのワルワル製菓店の物とは比較にならないくらい美味しいわよ

私のピアノ教室の近くにあるでしょ」

「あの近くにお菓子屋さんとかあったかなぁ？

名前とか分かりますか？」

「お店の名前……

え〜っと何だったかしら

ん〜と

喉元あたりまで出かかってるのに…」

「じゃぁ

住所とか電話番号は？」

「そんな事まで覚えてる訳ないでしょう！

そうだ！

ちょうどレシートを持ってたわ

後で教えてあげるわね」

「後でって言って

Rさん、いつも忘れるじゃないですか

今、教えて下さいよ」

「今は、仕事中でしょう

まったく、口だけは一人前なんだから

レシートを渡すから

自分で調べなさい！」

そうなんです

数日前に

ワルワル製菓店に忍び込んだ時に

レシートはガブの手に渡されていました

「そうよ！

この前のレシートはどうしたの？」

「あっ！あれですか〜

いつの間にか無くなっていたんですよね

あっ！でも、お店の場所は

昨日、たまたま散歩してたら見つけましたよ

今度、ケーキを買って来ますね」

「それより、レシートをどこかに失くしたって言う方が気になるわね

何か嫌な予感がするわ」

ガブはそんなの気のせいですよ～

と言っていましたが

このRさんの悪い予感は当たっていました

翌日

また、Rさんが困っていました

「おかしいわねぇ

何か変だわぁ」

「あれっ？

Rさん、また何かあったんですか？」

「ガブ！

ちょうど良い所に来たわね

外に怪しい男の人が立ってなかった？」

「怪しい男の人ですか？

いや、特に誰も居なかったと思いますよ

どうかしたんですか？」

「それが、ここ最近

見張られてる感じがするのよね

とうとう、私の美貌に気がついた

熱烈なファンが付いたのかもしれないわ」

「アッハッハッハ

自分で美貌って言うし

熱烈なファンだなんて

アッハッハッハ

可笑しい、可笑しい

ハッハッハ

………

……

…

い、いや、ごめんなさい

美貌は置いといて

見張られてるって言うのは気になりますね

ちょっと、そこの窓から外の様子を伺ってみますね」

ガブは、外から見つからない様に

そっと窓から外を覗いてみました

すると、

電柱の陰に隠れる様に

Rさんのピアノ教室を見つめる男性が立っていました

その時は、怪しい男というだけでしたが

次の日に、ガブが男の正体を突き止めてきました

「Rさん！

あいつが何者か分かりましたよ

刑事のワタやんって人物らしいです」

「刑事だったのね

私が怪盗Rって事に気がついているのかしら？」

「Rさんが怪盗という所までは気がついてないみたいですよ

まだ、怪しいって事で尾行されているんだと思います」

「なるほどね

それなら、こちらも何かしらの対策を考えないと

しかし、ガブ

たった1日でよくあいつが刑事って突き止めたわね

さすが、私の助手ね」

「いやぁ～～

さっき、あのケーキ屋さんにケーキを買いに行ったんですが

そこの店長が聞いてもないのに

刑事に色々と聞かれて大変だった

って言いふらしてましたよ」

「あそこのおばちゃん店長は

近所でも評判が悪くて

噂話とか好きなのよねぇ

売ってるデザートがとっても美味しいだけに残念なのよねぇ

ともかく、

今は、あの刑事をどうにかする事を考えないとね」

しばらく、Rさんは、黙って考えていましたが

急にトンデモナイ事を言い出しました

正体がバレかかっているのに

次に忍び込むお菓子屋さんに予告状を送ると言うのです

ガブは反対しましたが

結局、Rさんには逆らえず

予告状が送られました

そして、その予告時間になると

ガブは、怪盗Rさんと無事にお菓子を盗み出す事に成功したのでした

事件後

ピアノ教室兼怪盗R事務所には

Rさんとガブ

そして、もう一人のRさんがいました

「Rさん

いったい、こちらの人は誰なんですか？」

ガブは、2人のRさんを見比べながら言いました

すると、ピアノの先生の姿のRさんが言いました

「こちらは、私の友達の心姫さんよ

コスプレ、じゃなかった

変装の名人で老若男女

どんな人にでも変装できるの

心姫さんに怪盗R役を頼んで

私は、普段のピアノの先生として

アリバイを作ったのよ

まんまと警察は騙されたみたいね

さぁ！

新しい仲間も加わって

これからもお菓子を使って悪巧みをする奴らを懲らしめてやるわ！」

おわり

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どうでしたか？

まさかの心姫さんの登場でした(笑)

本格的な推理を予想していた方には申し訳ありません

あくまで、Rさんはコメディタッチでお送りしています(笑)

ひとまず、怪盗Rさんの最初の事件から始まった

この３部作ですが

これで一区切りです

心姫さんの活躍ぶりをもう少しというか

詳しく書きたいと思っていたんですが

なかなか難しくて

最後にちょっと出てきただけになってしまいました

本当は、心姫さんにスポットを当てた話を書きたいと思っていましたが

文才がないのもあって

こんな感じの登場になってしまいました

なかなか、難しいですね(笑)

しばらく、Rさんシリーズはお休みする予定です

まぁ、急に思いついたりするので

意外と早く新作が出来るかもしれませんが(笑)

とりあえず、ブログの更新は

今くらいの１週間に一度くらいのペースで書きたいと思っていますが

なかなか、さぼってばっかりで難しいです(笑)

なるべく、更新しようと思っているので

また、訪問してくださいね