怪盗Ｒさん、ハワイ編

今回は、
怪盗Ｒさんのハワイ編です

勘太さんのブログでは、先にハワイのイラストを描かれていましたが、
自分が、イタリア好きなのもあって、
先にイタリア編を書いてしまいました

まぁ、イタリアもハワイも怪盗Ｒさんが活躍する場面は一緒なので、
大いに楽しんでください（笑）

この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません

怪盗Ｒ捕まえ隊ですが、
日頃の英気を養う為に、ハワイに慰安旅行に来ていました

「やっぱり、ハワイは良いねぇ～
思い切って旅行を計画して良かったなぁ～」

「そうですね、隊長
日本にいると、いっつも怪盗Ｒの事を考えていないといけませんもんね
今日は、何にも考えないでリラックスしましょうよ」

しかし、時を同じくして、

怪盗Ｒさん一味も何故かハワイに来ていたのでした

「Ｒさん

ハワイの海は違いますねぇ～

海の青さが違いますよね」

「そうね

次は何をしましょうか？

スカイダイビングとかも楽しそうね」

「Ｒさん！

わたしショッピングに行きたいです」

「ショッピング！良いわね

早速行きましょうよ」

怪盗Ｒさん達は、ハワイのショッピングタウンで

かなり買い物をしてしまいました

「しまったわ！」

「Ｒさんどうしたんですか？」

「お土産のマカダミアナッツを買うのを忘れてた」

「まだ、お店開いているんじゃないですか？

間に合いますよ」

「それが、

自分の買い物でお金を使ってしまっちゃったの・・」

「それじゃぁ、また盗んでしまいます？

昼間ビーチで、あの捕まえ隊が居たのを見たんですよ

その時に、捕まえ隊がマカダミアナッツを買ってましたよ」

「そうなの！

それじゃ、早速予告状を出しましょうか」

なんと、ハワイに来てまで、

盗みをする事になった怪盗Ｒさん

それに、ハワイに来てまで、

捕まえないといけなくなった

ワタやんさん達の捕まえ隊でした

～～～～～～～～～～～～～～

ホテルでは、せっかくの休暇が無くなってしまった

ワタやんさんがぼやいていました

「何でハワイに来てまで、怪盗Ｒに狙われるんだ！

しかも、買ったばっかりの俺のお土産が狙われるなんて！」

「ワタさん、準備完了ですよ

今回狙われるのが、ホテルの部屋なので、

廊下と部屋だけチェックしたら大丈夫ですよね」

「そうだな

まぁ、基本的には、

部屋で、お菓子だけチェックしていたら問題ないだろう

あっ、そうだ紹介しないといけない人がいるんだ

みんな集まってくれ！

こちらが、今回捜査に加わってくれる

ガブリエルさんだ」

「どうも

ガブリエルです

よろしくお願いします」

「はーい

ガブリエルさんね

コチラこそよろしくお願いします」

「よーし、それじゃ、みんな警備について確認しよう」

その頃

怪盗Ｒさんが泊まっているホテルでは・・・

「ねぇねぇ聞いた？」

「もしかして、あの事？」

「まさか、あのGABさんがあんな事するなんてねぇ～」

「あっ！Ｒさん！

大変ですよ

GABさんが、裏切って捕まえ隊に入隊してますよ

どうします？」

「そんな事気にしないで、ほっときなさい」

「うわぁ～

Ｒさん冷たいなぁ～

かなり怒っているのかな？

あんまり触れない方がいいかもしれないね」

GABさんが居ない中、

今夜の計画が練られました

「それじゃ、こっちから侵入したら？」

「でも、それだと向こうから来られたらダメだよ

そうですよね、GABさん・・・

あっ、そうだったGABさん居ないんだったね

何か、居ないと寂しいね」

「でも、Ｒさんは何にも言わないから、

私達が色んな事言えないしね

何で、ＧＡＢさん裏切ったんだろうね？」

結局、残った怪盗Ｒ一味で計画を実行する事になりました

その頃、捕まえ隊の方は、

全員警備に付いて、

怪盗Ｒを迎える準備が出来ていました

「ガブリエルさん、大丈夫ですか？

緊張してませんか？」

「あっ、

隊長さん！

やっぱり、初仕事なので、緊張しますね

あのＲさんを捕まえるなんて出来るんでしょうかね？」

「今回は、完全に廊下と部屋を警備しているので、

絶対に安心ですよ

ガブリエルさんは、わたしの言った通りに部屋の中でマカダミアナッツから目を離さないでくださいね

まぁ、部屋の中にまでは侵入させませんよ

ハッハッハッ」

「隊長！

そろそろ、怪盗Ｒが予告した時間です」

「そうか！

全員配備に付け！

ガブリエルさんも頼みましたよ」

「了解！」

怪盗Ｒが予告した時間になりました

捕まえ隊は、それぞれ配置に付いて

怪盗Ｒが現れるのを待っていました

「隊長！

大変です！」

すると、部屋の中からガブリエルの大きな声が聞こえて来ました

「どうしました、ガブリエルさん？」

「すいません！

ちょっと目を離した隙にお菓子が盗まれてしまいました」

「なんですって！

それで、怪盗Ｒはどっちに逃げたんですか？」

「向こうの方へ！」

「よ～し！

全員、追いかけるんだ

まだ、そんなに遠くには逃げてないはずだ！」

ガブリエルは、お菓子を盗まれたショックでその場を動けないみたいでした

しかし、ガブリエルを除く捕まえ隊全員は怪盗Ｒを捕まえに

ホテルの外に追いかけて行きました

「クソッ！

遅かったか！

しかし、まだ近くに居るかもしれない

全員で探すんだ！」

捕まえ隊が外を一生懸命探している時に、

残されたガブリエルはどうしていたかというと・・・

「あっ！

Ｒさんご苦労様です」

「ガブ！

どう？

獲物は確保出来た？」

「バッチリです

Ｒさんに盗まれたと言って

実際は、この隅に隠していたんです

やつらは、騙されて外に走って行きましたよ

ハッハッハッ」

「それじゃ、

あの隊長さんに挨拶して帰りましょうか」

「了解」

外を探していた捕まえ隊の元に怪盗Ｒが現れました

「隊長さん
今回もこのお菓子は、わたくし怪盗Ｒがいただきましたわよ」

「クソッ！
今回の警備はバッチリだったと思ったのに」

「フフッ
隊員の身元確認はきちんとされた方がいいですわよ
それじゃ、また逢いましょう！」

怪盗Ｒは、ハワイの闇夜に消えて行きました

「隊長！
残念でしたね
でも、お土産は盗まれてしまいましたが、
ハワイを堪能できたので良かったじゃないですか？」

「そうだな
お菓子を盗まれたのは悔しいが、
まだ、残っているハワイ旅行を楽しむか」

「はい、隊長！」

～～～～～～～～～～～

その後、捕まえ隊が日本に帰省すると
事務所に荷物が届いていました

「誰だ？
こんな荷物を送って来たのは？」

「隊長！
大変です
宛名が！」

「どれどれ？
いったい誰から送られて来たんだ？
・・・・
・・・・
えっ！」

なんと、送り主は、
怪盗Ｒさんからでした

一緒に入っていた手紙には、

ハワイ旅行に行って来ました

こちらは、お土産です

みなさんで召し上がってください

怪盗Ｒ

「お土産って
これ、俺達が買って盗まれたマカダミアナッツじゃないか～！」

おわり