2023/01/28

yume物語(大賢者の杖) 後編

さて、前回までのあらすじですが

魔法の国の長老である

大おば様の魔法の杖が壊れてしまい

新しい杖を探すために樹齢1000年以上の樹木を探すために

ガブとyumeさんは屋久島へと飛びました


では、ここからその続きです

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 yumeさんの魔法で

一気に屋久島へ飛んだガブとyumeさんは
島で一番古い樹木がある
島の中心の森深くへと向かいました

「あっ!
yumeさん!あれですよ
屋久島で一番古いとされる屋久杉です
早速、枝を切って持って帰りましょう」

「ガブさん!
ダメです!
切ってはいけないんです
自然に落ちた枝じゃないと
魔法の杖には使えないんです

切ってしまうと
木の精霊の怒りが邪魔をして
魔法が使えなくなってしまいます
ガブさん
落ちている枝を探しましょう」

しかし、落ちている枝は
短かったり、曲っていたりと
杖に使えそうな枝はありませんでした

「ガブさん
残念ですが
ここでの杖探しは諦めましょう
他に古い樹木がある所はありませんか?」

「う~ん
日本国内だと屋久杉が1番古い樹木だと思うんですけどね~
……
……
あっ!
特に日本国内に拘らなくても良いんですよね
海外で古い樹木がある場所といえば……
そうだ!
アマゾンのジャングルなんて
古い木ばっかりですよ
さっそく行ってみましょう!」

意気揚々とアマゾンのジャングルに向かった
ガブとyumeさんでしたが

「うわぁ~
でっかい虫が襲ってきたぁ〜」

「yumeさん、この川には
ピラニアがいるみたいなんで
落ちないように気を付けてくださいね」

「ぎゃぁ〜
大蛇が…大蛇が…
こっちには、巨大なワニが……」

ジャングルでの魔法の杖探しでしたが
ガブが取り乱してしまい
樹木を探すどころではありませんでした

「yumeさん、ごめんなさい
僕にはジャングルは無理みたいです
他の場所を探すのでそっちに行きましょう」

ガブは、ネットなどから情報を調べて
カナダの原生林や北欧の森の中まで探して周りました

カナダでは、
「yume さんこれなんかどうですか?」

「ガブさん、その枝、軽く振ってみてください」

ガブが枝を振ってみると
ボロボロと壊れてしまいました
「あっ!
中のほうが腐っててボロボロになってた……」

北欧では
「yumeさん、これはどうですか?
腐ってないみたいだし
強度も充分に強いみたいですよ」

「ガブさん、ちょっと貸して下さい」
枝を受け取るとyumeさんは呪文を唱えました
すると
ボワッと枝が光ったと思った次の瞬間にボキッ!と折れてしまいました

「yumeさん、いったいどうなったんですか?」

「枝に魔法力を込めてみました
私の弱い魔力で割れてしまったので
大おば様の強い魔力には対応できなさそうですね」
なかなか、魔法の杖にピッタリの木の枝は見つかりませんでした

次に向かった
東南アジアの熱帯雨林では
「yu、yumeさん
ここは、アマゾンのジャングルと同じ感じがするので
僕には無理です」
と入る前からガブが駄々をこねて
駄目でした

世界中を回った二人は
疲れてしまい
イタリアのバール、喫茶店で少し休憩することにしました

「全然見つかりませんね
ある程度の場所は探してしまったと思うんですけどね
これからどうしましょうか?
一度、日本に帰って考えますか?」

ガブとyumeさんが途方に暮れているお店のご主人が話しかけて来ました

「あんた達、日本人かい?
珍しいねぇ~
観光客だったらローマとかミラノに行った方が見る物も多いだろうに
おっ!
そうだ!
せっかく、こんな所まで来たんだったら
この街の名物を見たほうがいいぜ!
ギネスに登録された事もある
栗の木があるんだ!」

「栗の木!おじさん
その木は、何でギネスに登録されているんですか?」

「幹の周りが60メートル近くあって
世界で一番の幹が太い木って事で登録されたんだ
樹齢も3000年になるんだぜ
あれは、絶対に見といた方が良いぜ!」

さっそく、大きな栗の木の場所にやって来た二人でしたが
木の周りには枝が落ちてなく
魔法の杖になりそうな枝はありませんでした

「yumeさん、残念でしたね
やっぱり、一度日本に帰って……」

ガブが帰ろうとした瞬間に
大きな突風が吹いてきて
風で栗の木の上の枝が折れて
その枝が落ちて来ました

「ガブさん!
それです!その枝を拾って下さい
風の精霊が力を貸してくれました」

ガブは、枝を拾い
yumeさんに手渡しました

yumeさんが魔法を唱えると
枝からまばゆい光が出て
周りを大きく照らしました

「ガブさん!
これです!
私の弱い魔力でも
こんな力が出るなんて……
大おば様の魔力にも充分に耐えるはずです
さぁ!魔法の国に戻りましょう」

yumeさんが言った通り
持ち帰った枝は
大おば様の強力な魔力でも壊れず
逆に魔力を増幅させる効果もあったみたいです

これで、魔法の国で起こっていた
通信障害はもちろん
世界中で起こっている
紛争や疫病も徐々になくなって行くでしょう

   おわり

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以上、yume物語でした
今年最初の物語でしたがいかがだったでしょうか?

もう、Rさんのネタは尽きてしまったので
これからは、他の人が主役になって活躍する話になるかもしれませんね(笑)

では、また次の話をお楽しみに~~

4 件のコメント:

yume さんのコメント...

世界中 色々と旅行した気分ですよ(≧∇≦)
ガブさん ダダを捏ねながら…(笑)
辿り着く場所は やはりイタリアね…♡
強力な杖になる木も 見つかり*\(^o^)/*ですね

私の 携帯が快適になったのも
何だか!…その 魔力のようですね^-^
楽しい 物語 をありがとうです(♡˘︶˘♡)

Gabriel. さんのコメント...

yumeさん
現実のyumeさんのスマホも元通りになってよかったです(笑)

また、近いうちに紹介すると思いますが
最後に登場したイタリアの栗の木ですが
実在する木なんですよ~
詳しい解説を楽しみにしていてくださいね

R親分 さんのコメント...

こんな楽しい旅に私を置いてくなんて!
連れて行きなさいよ、私も
美味しいお菓子も見つかったかも知れないのに!

私の話と違って、なんか知識が得られる物語よね....じと〜(¬_¬)

Gabriel. さんのコメント...

R親分さん
えっ?
Rさんの話でも知識は得られてないですか?
世界のお菓子の知識で
特に使い道はないですが…(笑)
次回は、Rさんの知識を生かした話を……
無理かもしれないですね(笑)