2026/11/02

イタリアのハロウィンは3日間!

 ハロウィンといえば10月31日の仮装パーティー

というイメージが強いと思います

でもイタリアでは、10月31日から11月2日までの3日間をひとまとまりで過ごす

ちょっと独特な習慣があります

しかも、意外としんみりした空気もあって、ここが日本のハロウィンとの大きな違いです。

【1日目 10月31日 ハロウィン本番】
この日は、いわゆる「ハロウィン」です。ただ、イタリアでは昔からあった行事というより、ここ数十年でアメリカから入ってきて定着した新しい文化です。子どもたちが仮装をして、「ドルチェット・オ・スケルツェット(お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言いながら歩く光景は、都市部を中心によく見られます。バールやレストランでもハロウィンのイベントがあって、若い人たちの間ではパーティーの日として盛り上がります。

【2日目 11月1日 オニッサンティ(諸聖人の日)】
ここからがイタリアらしい日です。11月1日は「諸聖人の日」というカトリックの祝日で、国民の祝日にもなっています。家族みんなでお墓参りに行く日で、墓地は花でいっぱいになります。このとき定番の花が菊です。日本でも菊は仏花のイメージがありますよね。イタリアでも菊はお墓の花というイメージが強くて、普段のプレゼントに贈るのは避けたほうがいい、と言われています。

【3日目 11月2日 死者の日】
3日目は「死者の日」で、亡くなった人たちを思い出す日です。この日は祝日ではありませんが、お墓参りをする人も多いです。仮装して騒ぐ前日までとは打って変わって、静かに故人をしのぶ日。このメリハリが、イタリアの3日間の面白いところだと自分は思います。

【この時期にしか食べない、死者のお菓子】
そして自分が一番ワクワクするのが、お菓子です。この時期のイタリアには「死者のお菓子」と呼ばれるものがたくさんあります。地域ごとに名前も作り方もかなり違うので、代表的なものをいくつか紹介します。

ファーヴェ・デイ・モルティ(死者のそら豆)
ローマなど中部でよく食べられる、アーモンドの小さなクッキーです。そら豆の形をしていて、そら豆が死者と関係の深い食べ物とされてきたことが名前の由来と言われています。

オッサ・デイ・モルティ(死者の骨)
名前のとおり、骨を思わせる形の白くて硬いビスケットです。ハロウィンっぽい名前ですが、これを食べながら故人を思い出す家庭もあります。

パーネ・デイ・モルティ(死者のパン)
ミラノなど北部で見られるお菓子で、ドライフルーツやナッツ、チョコレートなどが入った、パンというよりクッキーに近いものです。

パン・コ・サンティ
トスカーナ地方の、くるみやレーズンの入ったパンです。諸聖人の日の前後に作られる、素朴な味のお菓子です。

フルッタ・ディ・マルトラーナ
シチリアの名物で、マジパン(アーモンドの砂糖菓子)で作った果物です。本物そっくりで、とてもカラフルです。シチリアには、11月2日に亡くなった親族が子どもたちにお菓子を届けてくれる、という言い伝えがあって、子どもたちはこの日を楽しみにしているそうです。

あと、秋のこの時期は焼き栗もおいしい季節です。街角で売られている焼き栗は、寒くなってきたなと感じさせてくれる風物詩です。

【まとめ】
イタリアのハロウィンは、仮装して楽しむ日、家族でお墓参りをする日、故人を思い出す日と、表情の違う3日間が続きます。そこにご先祖さまにまつわる甘いお菓子が加わるのが、イタリアらしいところだと思います。もしこの時期にイタリアへ行くことがあれば、パスティッチェリア(お菓子屋さん)のショーウィンドウをのぞいてみてください。地域ごとの死者のお菓子が並んでいて、見ているだけでも楽しいですよ。




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