怪盗Ｒさん

今回は、またブログ友達の勘太さんのイラストを元に話を書かせていただきました

以前は、ヨッキー君物語でしたが、
ヨッキー君の話がなかなか思いつかないので、
怪盗Ｒさんの話になってしまいました（笑）

もちろん、ヨッキー君の話も書いているので、
近いうちに紹介できるはずです

それでは、怪盗Ｒさんの物語です

この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません


「ワタさん、またあの予告状が届きました」

「なに！

あの、怪盗Ｒからか！」

「そうです

今度は、お菓子工場を狙うと書いてあります」

「クソッ

とにかく、その工場に向かうぞ！

捕まえ隊全員に集合をかけろ」

「はい

直ちに」

「ここが、そのお菓子工場か

しかし、なぜこの工場を狙うんだ」

「ワタさん、こちらが工場長です」

「どうも

いきなりですが、

あなたの工場に狙われそうな物ってあるですか？」

「多分、来週発売する

期間限定のお菓子が狙われているみたいです」

「どうして、怪盗Ｒはいつもお菓子ばかり狙うんだ

でも、ご安心ください

私たちが来たからには、怪盗Ｒの好きな様にはさせませんよ」

キャハハハ

ワー

えっ！

そんな！

「しかし、この隣の建物は騒がしいですな

何をされているんですか？」

「それが、

ボランティアの方が

ピアノ教室を開いてくださったんですよ」

「ヘ～っ

ピアノ教室ですか」

「凄く人気の教室みたいで

私が申し込もうと思っても

定員オーバーという事で入れなかったんですよ」

「ほう

工場長さんは、ピアノをされるんですか？」

「いや、それが

ピアノを教えてくれる先生が美人なんですよ

ほら、向こうから来る女性が

ピアノ教室の先生です」

「あら？

工場長さんこんにちは

急に沢山の人が集まって何事ですか？」

「それが、

あの怪盗Ｒからうちの工場に予告状が届いたんですよ

あっ

こちらは、怪盗Ｒ捕まえ隊のワタさんです」

「どうも

私がワタやんです

絶対に怪盗Ｒを捕まえて見せますので

先生は、安心していてくださいね」

「あらっ？

そんな簡単には捕まりませんわよ」

「えっ！

今、何と？」

「あっ！

いえいえ、お仕事頑張ってくださいね

それでは、生徒が待っているので

これで失礼します」

「危ない危ない

あやうく、正体がバレる所だった」

「そのピアノ教室では、

何と怪盗Rの仲間が集まって居ました」

「あっ

Ｒさん、外の様子はどうでした？」

「まぁ、いつも通りだね

ところで、建物の警備はどうなってるの？」

「はい

お菓子が置いてある

建物の西側に沢山の警備が付くようです

なので、東側から攻めた方が良さそうですよ」

「よーし

それじゃ、みんな作戦を伝えるよ

今日もお菓子を勝ち取ろう」

「おー！」

その夜

いよいよ、予告した時間が迫って来ました

「どうだ？

警備はきちんとしているか？」

「はい

ワタさん

お菓子に一番近い西側に人を沢山集めています

さすがの怪盗Rでも

この人数からは逃げられませんよ」

ワー

Ｒが現れたぞ！

建物の西側だ！

「ワタさん、やっぱり西側から来ましたよ

我々も現場に向かいましょう」

「よーし！

今日こそ逮捕だ！ルパ～ン！

あっ違った

逮捕するぞ！怪盗アールッ！」

「あっ！
ワタさん、大変です」

「どうした！

とうとう怪盗Ｒを捕まえたか？」

「いや、それが

怪盗Ｒが沢山いるんです

偽物が現れたみたいです」

「なぁ～にぃ！

とにかく、全員逮捕ダァー

他の部署からも人を呼ぶんだぁー」

その頃、

建物の東側では

「Ｒさん

作戦通り

西側に囮を出したお陰で

こちら側には誰も居なくなりましたよ」

「よーし、ガブ！

今のうちに、獲物を頂いて帰ろうか」

「はい」

～～～～～～～～～～～

「どうだ！

怪盗Ｒはいたか？」

「ワタさんダメです
全員偽物です」

「なぁにぃ～
あっ、という事は、お菓子が危ない！」

「アハハハハッ！」

「ワタさんあそこを見てください」

「ワタやん部隊長さん
お菓子は貰ったわよ」

「何時の間に！
クソッ！
他の部隊は何をしていたんだ！」

「ワタさんが、コッチに集まれって言ったじゃないですか～」

「仲間割れなんて、残念ね
とにかく、きっちり仕事をするのが怪盗Ｒなのよ
それじゃ、またね　チュッ！」

怪盗Ｒは、闇夜に消えていってしまいました

「またしても、怪盗Ｒに一本取られたか
でも、この次は絶対に捕まるからな～！」

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その後

お菓子会社は、あの怪盗Ｒがお菓子を盗んだと噂になって、
お菓子が飛ぶように売れたそうです

そして、何故か？
発売日前なのに、
ピアノの先生のブログには、
新製品のお菓子の記事が載っていたそうです

つづく・・・かもしれない