怪盗Ｒさん・ハロウィン

今月の31日は、ハロウィンですね
という事で、
ちょっと早いですが、
ハロウィンの話を書いてみました

今回は、しばいつんさんが描かれたイラストが
この話にピッタリだったので、
使わせていただきました

それでは、怪盗Ｒさん、ハロウィン編です

この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません

今日は、ハロウィン

ハロウィンといえば、

そう、仮装大会ですよね

大人から子どもまで、自分の好きな格好をして

パレードなどで盛り上がります

しかし、ハロウィンにはもう一つ大事な物がありますよね

そうです

怪盗Ｒさんが大好きなお菓子です

今回も、ハロウィンの限定お菓子に予告状が出されました

ハロウィン限定のお菓子を今年もいただきにまいります

怪盗Ｒより

「ワタさん、今年もハロウィンの季節になりましたね

去年は、怪盗Ｒに見事に盗まれてしまいましたもんね

今年こそは、怪盗Ｒを捕まえましょうね」

「当たり前だ！

毎回、毎回、怪盗Ｒに良い様に盗まれているからなぁ～

今年こそは、絶対に逮捕してやる」

「しかし、今年はどんな作戦で来るでしょうね？

去年は、あっさり盗まれて

怪盗Ｒからダメ出し喰らいましたもんね」

「えーいっ

去年の事を思い出させるな！

今年は、隊員全員で警備するし

お菓子の所にはこんな仕組みをしているんだ」

何と！

Ｒさんが盗むお菓子の周りには

同じダンボール箱が沢山置かれていました

「ワタさん、これは？」

「ふっふっふ

これこそ、今回の目玉の作戦

ダミー作戦だ！」

「しかし、お菓子と同じ大きさの箱から、
小さい箱、人が入れそうな大きな箱まであるじゃないですか
全部、同じ大きさじゃないんですか？」

「だから、良いんじゃないか
きっと、驚く結果になると思うぞ
お前は、きちんと自分の警備をするんだぞ」

「はい
隊長！
そろそろ、予告の時間ですね
私も配置に付きたいと思います」

さぁ、怪盗Ｒさんが予告した時刻が迫ってきました
今回は、どんな方法でお菓子を盗むんでしょうか？
それとも、今回はワタやんさんが悲願の逮捕できるんでしょうか？

「トリック　オア　トリート」
「Trick or treat」

遠くから、ハロウィンに子供達が、
お菓子をくれないといたずらするぞ
といった意味の言葉をいいながら、近づいて来ました

「ハロウィンのパレードが始まったみたいだな
今年も、怪盗Ｒの警備に付いているから
ハロウィンを楽しめないよね」

「こればかりは、仕事だから仕方無いわね
でも、一度くらいは仮装して楽しみたいわね」

子供達のパレードが近づいてくると、
色んな仮装をした大人達も混じっていました

パンプキンの仮面を被った人や
お化けなど沢山いましたが、
中には、こんな人もいました

「おい
見ろよ
あの格好って、怪盗Ｒじゃないか？」

「あらっ
ほんと
でも、怪盗Ｒって、人気がでているみたいよ
子供達もあの仮面が欲しいって言っていたし・・・
って、怪盗Ｒの格好をした人が沢山いるじゃない」

「もしかして、
怪盗Ｒの一味が潜んでいるんじゃないのか？
誰が、本物の怪盗Ｒなのか分からないじゃないか！」

「大変！
隊長さんに連絡しなきゃ」

「隊長！
隊長！
大変です！怪盗Ｒが！
あれっ？
隊長？
こんな大事な時に何処に行っちゃったんですか？」

隊員の予想通り、
仮装パーティに紛れて
怪盗Ｒは、お菓子が置いてある倉庫に侵入しました

「仮装パレードに紛れて、
簡単に潜入出来たわね
ほんと、捕まえ隊って名前だけなんだから」

「ほんとですよね
Ｒさんにかかったら、お菓子を盗むのなんか簡単ですもんね
って、
あれを見てくださいよ
沢山、箱があって、どれが本物か分かりませんよ」

「あらっ？
今回は、ちょっとは頭を使ったみたいね
でも、面倒だけど、１個１個調べて行きましょう
みんなで調べれればすぐに終わるわよ
まずは、手前の方から・・・

キャァーー！」

「どうしましたＲさん！
ああっ！」

なんと、ダンボールの中から、
捕まえ隊の隊長、ワタやんさんが現れました

「とうとう捕まえたぞ怪盗Ｒ！
まさか、わたしがダンボールに隠れているとは思わなかっただろう」

「Ｒさん！
大丈夫ですか？
すぐに助けますからね」

「私の事は気にしないで逃げなさい
そうしないと、あなた達まで捕まるわよ」

「そんな事を言っても・・・」

そうしているうちに
向こうの方から、捕まえ隊の残りのメンバーがやってくる声が聞こえました

「ワタさん！
大丈夫ですか？」

「隊長！
怪盗Ｒを捕まえたんですか？」

「ホラ！
早く逃げて！
あなた達が捕まったら、私はどうしたら良いの？」

「ごめんなさいＲさん」

結局、怪盗Ｒ一味は、Ｒさんを見捨てて逃げて行ってしまいました

「ワタさん
とうとう、怪盗Ｒを捕まえたんですね」

「おう！
これで、全世界に平和が訪れるぞ
怪盗Ｒは、奥の部屋に閉じ込めておけ！」

その夜は、
捕まえ隊の事務所でパーティが行なわれました

「いやぁ～
ようやく、怪盗Ｒを捕まえましたね
さすが、隊長ですよね
ダンボールに隠れるなんて、思いつきませんよ」

「ほんと、ほんと
やっぱり、隊長に付いて来て良かったですよ」

「バンザーイ
バンザーイ」

怪盗Ｒは、とうとう捕まってしまい

その日は、夜遅くまで
怪盗Ｒ逮捕パーティーが行なわれました

おわり