ワタやん隊長の事件簿②

さて、今回は昨日の続きです
盗まれたダイヤモンドを取り返す為に
探偵のワタやんさんが動き出しました

詳しくは、昨日の記事を読んでくださいね
ワタやん隊長の事件簿①

それでは、今回はワタやんさんが
ある人物に目星を付けた所から始まります

それではどうぞ！



現場の状況を見て

犯人は、従業員の悪田（ワルタ）だと推理したワタやん

早速、ワタやんとガブは

容疑者とされる悪田の元へと急ぎました

「おい！ おい！ おい！

なんだってぇ～

俺がダイヤを盗んだぁだと！

一体、どうやったらそんな事になるんだよ

ちゃんと説明しろよな！」

ワタやんさんが、

お前が犯人だ！

というと

悪田は文句を言って来ました

「それでは、説明しましょう

まず、ジュエリーショップの宝石を狙った犯行に見えますが

実際に盗まれたのは高級ダイヤモンドのみです

普通の泥棒ならそんな事はしないでしょう

ワテが盗みに入ったら

そんな金庫に入っている物より

周りにある宝石をサッサと盗んで帰りますよ」

「おう！

だからなんだって言うんだよ！

そんな泥棒に入る奴の気持ちなんて分かるわけがないだろう！

それに、他の宝石を盗まなかったからと言って

俺が疑われるのは変じゃないのかい！」

「いいえ

さらに、別の物証が身内の犯行だと物語っているんです

犯人が進入したとされるトイレですが

そこがおかしいのです」

「いったい、何なんだよ！

聞いた話では、トイレの窓を破って入ったんだろう

特に問題なんて無いじゃないか！」

「いいえ！

その破れた窓ガラスがおかしいのです

通常、ガラスを割ると

力を加えた方向に破片が飛びます

このケースだと

外からガラスを割るので

トイレの内側に破片が多く無いといけないんですが

今回の事件では、外にほとんどの破片が落ちてました

それは、どういうことかというと

トイレの中からガラスを割ったのです

犯人は、外からの侵入者を装う必要がある

身内、今回の事件では従業員のあなたです！」

「うっ！

な、なんだよ

そ、それは内側から窓ガラスが割れたって証拠だろう

俺じゃなくてもいいじゃないか！

そ、そうだ！

あの金持のババァだって容疑者って事じゃないのか？」

「いいえ、違います

どうして、宝石の持ち主が部屋を荒らしてまで

自分の宝石を盗む必要があるんですか？

さぁ、犯人はあなたしか居ないんですよ！」

「あっ！

そうそう、俺は昨日

東北の温泉に泊りがけの旅行に行ったんだよ

事件が起きたのは昨日の夜だろう

俺は東北に居たんだから盗むのは無理なんだよ」

「な、なんだって！

ガ、ガブ君！

すぐに、悪田が泊まった旅館に確認してくれないか！」

「は、はい！」

ガブが電話で旅館に確認を取ると

間違いなく、悪田は昨日は東北の旅館に居たことが判明しました

「ワタやんさん

悪田さんは、昨日の夜11時頃にチェックインされたそうです

さっき、現場で見つけた止まった時計の時間を考えると

悪田さんに犯行は不可能だと言えます」

「おう！ おう！ おう！

いったい、どうしてくれるんだよ！

俺が犯人だって！

言いがかりもほどほどにしてくれよ

なんだったら、名誉棄損で訴えてもいいんだぜ！

さぁ、分かったらサッサと帰ってくんな！」

………

………

………

犯行が分かったと思ったワタやんさんでしたが

結局、悪田のアリバイが成立して

事件は振り出しに戻ってしまいました

「ワタやんさん

そんなガッカリしないでくださいよ

まさか、悪田にアリバイがあるなんてわからなかったんですから

また、一から犯人を推理しましょうよ」

「いいや！

犯人は、あいつや！

悪田の奴に違い無い！

きっと何かトリックがあるはずや！」

「えーっ そうかな？

だって、事件が起きたのが東京の11時ですよ

でも、悪田はその時間には東北に居た

瞬間移動でもしないと無理ですよ」

「うーむ

ワテの感が間違っているのか？」

「あっ！

もしかして、

悪田には双子の兄弟がいるとか？」

「……

……

……」

「ワタやんさん

冗談ですよ

そんな怒らないでくださいよ」

「いや！

さすがに双子の兄弟は無いと思うが

共犯者がいるかもしれない

ガブ君！

君は、東北に飛んで

旅館に泊まったのが間違いなく

悪田だったのか確認してくれ！

ワテは、東京で悪田の身辺を探って

共犯者がいなかったかどうか調べてみる」

そうして、

ガブは東北へ

ワタやんさんは東京の悪田の足取りを追う事にしました

つづく

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なんと！

悪田にはアリバイがあり

ダイヤモンドを盗む事が出来なかった事が判明しました

しかし、ワタやんさんは

悪田にこだわって捜査を続けます

はたして、アリバイを崩すことは出来るのでしょうか

またまた、続きを楽しみにしてくださいね（笑）