2015/07/19

怪盗Rさんの超能力

さて、一ヶ月ぶりの怪盗Rさんです

前回は、「怪盗Rさん・私を万博に連れていって!
って事でイタリア万博が舞台でしたが、
今回はなんと!
Rさんが新しい超能力を使えるようになりました
はたして、その能力とは!
そして、どんな事件を解決するのか!
乞うご期待!(笑)

では、早速どうぞ~


この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません


「ちょっとガブ! ガブ!
面白い物を見せてあげるから来て!」

「なんですか面白い物って?」

「怪盗としてレベルアップする為に
超能力を覚えたのよ
テレキネシスって知ってる?
まぁ、説明が面倒だし
観た方が早いと思うからこれからやってみるわね」

なんとRさんは
テーブルの上に置いてあるコインを
手を使わずに動かすというのです
Rさんが念を込めると……

チョコンとコインが少しだけ飛び上がりました

「えっ? それだけ?
アハハハー
もったいぶって見せるから
よほど凄い物を見れると思ったのに
それだけ!
アハハハー
それだったら、自分の手で動かした方が早いじゃ無いですかー」

ガブが笑っていると
Rさんの怒りが頂点に達して
ガブにテレキネシスを向けました
すると、
一瞬のうちにガブの身体が
1メートルほど浮かび上がりました

「うわぁ~
降ろして、降ろして!」

「どう?
私のテレキネシスは
まだ、ちょっと不安定な部分もあるけど凄いでしょう!
じゃ、この超能力でガブをイタリアまで飛ばしてあげるわよ」

「え~~っ!
イタリアなんて行きたく無いから早く降ろして下さいよ~~」

「あんなにイタリアのミラノ万博に行きたいって言ってたのに仕方無いわね
エイッ!」

ドシン!
Rさんがテレキネシスを止めると
ガブの身体が落ちてしまいました

「アイタタタ
そんな気分次第で能力が変わるテレキネシスなんて使われたら
イタリアに飛んでいく途中で海とか山に落ちちゃいますよ」

ガブはRさんの超能力について
色々文句を言ってましたが、
Rさんはどうしても超能力を使ってみたくて仕方が無いみたいです

ガブは、Rさんに超能力を使って欲しく無いので
ある提案をしてみました

「Rさん!
駅前のケーキ屋さんで
ケーキの試食のイベントをやっているみたいですよ
今から行きませんか?」

「えっ? ケーキの試食?
それは、今すぐ行かないと!
じゃぁ、早速私の超能力を使って・・・」

「い、いや、ちょっと待ってくださいよ!
超能力を使うより、
歩いて行った方がお腹が空いて
ケーキがたくさん食べる事が出来ますよ!」

「あらっ?
そういわれるとそうね
歩いて行きましょうか!」

なんとか、ガブの思い通りに
Rさんに超能力を使う事をやめさせる事が出来ました


駅前のケーキ屋さんに着いて
いざ、ケーキの試食をしようと思ったRさんでしたが
前に居た人が、次から次にケーキを食べて
なかなか、Rさんの順番が周って来ません

すると、後ろに並んでいた
他のお客さんが
「あの人、また来てるわよ
あの人ったら試食のケーキを全部食べちゃうのよね
今日は、試食は諦めましょう」

そういいながら、
他のお客さんは帰って行ってしまいました

それから、数分ずっと待っていましたが、
全然、Rさんの順番は回って来る気配が無く
なんと、前の人が最後の一個を食べようとしていました

「ちょっと待ちなさい!
それは、私のケーキよ!」

Rさんがそう言ったと同時に
そのお客さんの身体が浮き上がり
店から飛んで行ってしまいました

「あっ!Rさん何やっているんですか~」

「しまった!
つい、ケーキがなくなると思って
覚えたての超能力が爆発してしまったわ!」

しかし、お店の人がやって来て
「助かりました
毎日、毎日、あのお客さんは試食だけして帰ってしまうんですよ
懲らしめていただいて本当に助かりました」

「えっ! そうだったんですね
ああ、良かった
何にもしていない人を吹き飛ばしてしまったって思っていたんです
じゃ、良い事もしたし
最後の試食のケーキを貰ってもいいですか?」

「わ~い ケーキだ!
いただきま~す!」

ふと、隣を見ると
ガブが最後のケーキを食べようとしていました

「それは、私のケーキだって言ってるでしょう!」

Rさんが叫ぶと同時に
ガブの身体が浮き上がり
さっきのお客さんの倍くらいの勢いで
はるかかなたに飛んで行ってしまいました

「ええっ~ そんなぁ~
誰か降ろしてぇ~
・・・
・・・
・・・
・・・
うわぁ~」

ガバッ!
ふと、気がつくと
ガブは、寝ていて夢をみていました

「あっ! 夢か!
はぁ~、夢で良かった
Rさんが超能力なんて覚えたら
世の中は大変な事になっちゃうよ」

しかし、ガブがRさんの所に行くと

「あっ!ガブ!
ちょっと見てよ!
テーブルに置いたコインを手を使わずに動かす事が出来るのよ!」

「え~っ!
まさか、正夢だったのかぁ~」



おわり

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後日談

現実でRさんがテーブルの上のコインを動かしたのは
種がある手品でした
いやぁ~、本物の超能力じゃなくてめでたしめでたし?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

さて、いかがでしたか?
Rさんが新しい超能力を使うというお話ですが、
なんと、これは本当にあった出来事なんです

もちろん、実際にRさんに吹き飛ばされたとかではなくて
Rさんが超能力を使うという夢を見ました
なので、最後の夢のオチだけは実話です(笑)


14 件のコメント:

心姫 さんのコメント...

おぉ!ちょっとだけ実話!
夢にRさん出てきちゃうって~。
面白すぎますよ。

匿名 さんのコメント...

あーびっくりした
なんで私が超能力使えるのを
知ってるのかってびっくりしたわ

まだ修業中なのでコインの裏返しとか
人を飛ばすのはできないけどね(うしし)

R

まゆみさん さんのコメント...

あら、夢だったのね?
でも実際に修行中なのね?
私も夢の中では自由自在に移動できるんですよね。
昨日はイタリアの高級車に乗る夢を見ました。
でも小さな軽自動車しか運転したことがないので
イタ車は怖かったです。

Gabriel. さんのコメント...

心姫さん
常にRさんを想っているから
いよいよ夢にまで出て来てしまいました
まぁ、色んな意味で夢で助かりました(笑)

Gabriel. さんのコメント...

Rさん
げっ! 超能力は本当だったんですね
人にバラしたら駄目な国家機密だったんじゃ!
うわぁ~、どうしよう
やっぱり、イタリアに飛ばされるかも(笑)

Gabriel. さんのコメント...

まゆみさん
まさか、夢にRさんが出てくるとは思いませんでした
出来れば、他の美女が良かったかなぁ~(笑)
夢でも高級車に乗れるっていいですね
アルファロメオに乗る夢を見ないかなぁ~
また、イタリアの車に関する記事も書きましたよ

yume さんのコメント...

こんにちは〜♪
今回も、とっても面白かったです!(笑
ついに Rさん、超能力が備わって
自由自在に、思うがままになったのかと…(笑
でも…
なんと、ガブさんの夢でしたか〜♪
Rさんのことは、気掛かりだもんね^_−☆
とっても、楽しいオチでしたね(笑



Gabriel. さんのコメント...

yumeさん
Rさんに超能力が備わったら大変ですよね
ただでさえ大変なのに(笑)
自分の中では夢だったんですが、
Rさんのコメントによると
超能力が使えるみたいですよ(笑)

蓮見 さんのコメント...

夢に出てきたRさんがどんなだったのか…
それを描写して欲しかったわ~(*^皿^*) 

Gabriel. さんのコメント...

蓮見さん
夢に出てきたRさんは
勘太さんのイラストそのままですよ
っていうか、そのRさんしか知らないんですけどね(笑)
ちなみに、ガブリエルも天使の格好でした

勘太 さんのコメント...

とても楽しいお話でした。
思わずイラストを描いちゃいました( ̄◇ ̄;)

のんびり屋さん さんのコメント...

次の試食会では、並ばずにケーキそのものを怪盗Rさんの自宅まで
超能力で飛ばしてしまいそうですね(#^.^#)

怪盗Nは・・・飛ばされなくてよかった(^o^)丿

Gabriel. さんのコメント...

勘太さん
イラストありがとうございます
やっぱり、勘太さんのイラストがあると
話が華やぎます(笑)

Gabriel. さんのコメント...

のんびり屋さん
確かに、ケーキ自体を飛ばした方が早いですね
でも、気を付けないとお店そのものが飛んできそうですね(笑)