自分がずっと以前から書きたかった、推理小説になってます
まぁ、トリック自体はかなりメジャーなトリックなので、
ちょっと読んだら犯人が分かってしまうかもしれません(笑)
それに、初めての推理小説なので、
犯人はAだと思って書いてますが、
穴があって、犯人はBでも良いんじゃない?って事になるかもしれませんが、
そこは大目に見てください(笑)
それでは、名探偵Rさんの事件簿です(笑)
今日は、世界中で10本の指に入る富豪・金持(カネモチ)さんのパーティでした
そこには、なぜかRさんも招待されていました
「いや~
先生のおかげで、娘のピアノ発表会は大成功ですよ」
「娘さんは、呑み込みも早くて
教えがいがありますわ
それより、こんなパーティに呼んで貰って本当にありがとうございます」
「いやいや
先生には、お世話になっていますからね
ところで、先生はお菓子が大好きと言う事で
あの幻のお菓子を手に入れたんですよ」
「まぁ!
幻のお菓子ですか?
それは気になりますね」
「ちょっと見て見ますか?
本当は、パーティの食事の後のサプライズとしてテーブルに出そうと思っているんですが、
先生には、先にお見せしますよ」
「あら
良いんですか?」
「もちろんです
それじゃ、こちらの部屋へ」
Rさんが部屋に入ると
そこは、変哲のない普通の部屋でした
金持さんが、部屋の奥にある額縁を取り外すと
なんと、そこに金庫が現れました
「まぁ!
こんな所に金庫が隠してあるんですね」
「はっはっはっ
お菓子と言っても、今はプレミアが付いて
かなり高級になってますからね
ただ、仕掛けはこれだけじゃ無いんですよ
なんと、この金庫の鍵は、
このカード型の鍵でしか開けられないんです」
「へ~っ!
カード型の鍵ですか」
「そうです
しかも、この鍵は、世界中に1個しか無いんですよ
まぁ、正確に言えば、金庫を作ったメーカーに予備が一つあるんですけどね
世の中にあるのはこれ一本ですよ
おっと、金庫の説明ばっかりじゃいけませんよね
先生の興味のあるお菓子を見せないと」
そう言って、金持さんは金庫に鍵を差し込みました
ピーッ!
ガシャ!
「さぁ、先生!
これが、幻のお菓子・黄金のポテチです」
「これが、幻のお菓子なのね
う~ん
早く食べてみたいわ」
「残念ながら、
パーティの最後の目玉なので、食べるのは後のお楽しみですよ
さぁ、私たちもパーティに戻りましょう
まずは、お菓子の前に素敵なディナーを食べてくださいよ」
と、言いながら
金持さんは、金庫の鍵を閉めました
ピーッ!
ガシャン!
そして、なんと金庫の鍵を近くにあったテーブルの上に無造作に放り投げました
「まぁ!
大事な鍵をそんな所に放り投げて大丈夫なんですか?」
「ふっふっ
先生、そう思われるでしょうが、
このカード型の鍵は、普通に見ると名刺サイズで
しかも、名刺と同じデザインになってます
こうやって見たら、普通の名刺にしか見えないでしょう?
泥棒もこれが金庫の鍵だとは思わないんですよ
はっ、はっ、はっ!」
「確かにそうですわね
鍵って知らないと普通の名刺ですね
そこまで考えて作ってあるんですね」
そう言いながら、2人は、パーティ会場に戻って行きました
しばらくは、Rさんもパーティを楽しみ
いよいよ、幻のお菓子の登場の時間が近づいて来ました
金持さんは、メイドのメイコに金庫の鍵を開けて
お菓子を会場に持って来るように指示しました
しかし、しばらく経ってもメイコは戻って来ませんでした
「おかしいなぁ?」
「あらっ?
金持さんどうなされたんですか?
そろそろ、お菓子の登場じゃないんですか?」
「あっ!先生!
それが、メイドに持って来るように頼んだんですが、
なかなか
戻って来ないんですよ
おっ!ようやく戻って来ましたな」
「旦那様!
申し訳ございません
金庫の鍵が見つかりません」
「なんだって!
いつものテーブルの上にあっただろう!」
「それが、いくら探しても見つからないんです」
「それで、金庫の中身は?」
「金庫には鍵がかかっていて
中がどうなっているかまでは……」
「ええぃ
私が直接見に行ってくるわ」
「あっ!
金持さん
私もご一緒してよろしいかしら?」
「先生もですか?
まぁ、先生もお菓子の行方が気になるでしょうから
一緒に鍵を探してください」
しかし、Rさん、金持さん、メイドの3人で部屋の隅から隅まで探しましたが
金庫の鍵は見つかりませんでした
「ちょっと!
金持さん!何をされているんですか?」
「あっ!
酒田(サカタ)さん
それが、金庫の鍵が無くなってしまって
先生、こんな時ですが、紹介しおきますね
私の酒飲み友達の酒田さんです」
「どうも先生
先生の噂は聞いてますよ
素晴らしい先生らしいですね
うちにも娘がいるので、先生のピアノ教室に通わせたいんですけどね
おっと、それより
金庫の鍵が無いってどういう事ですか?
パーティ会場では、最後のデザートも出て来ないし
主宰の金持さんも居なくなるし
ざわついているんですよ」
「う~ん
仕方が無い!
金庫を作ったメーカーに電話して合鍵を持って来て貰おう
その間、パーティ会場には別のお菓子を食べておいて貰おう」
30分後、メーカーが急いで駆けつけ
金庫の鍵を開けると……
「無い! 無い!
幻のお菓子が無くなっている」
「えっ!
どうゆう事ですか?
誰かが鍵を使って、金庫を開け
中に入っていたお菓子を盗んだんだ!」
しかし、金庫を開けたメーカーの人がある事に気がつきました
「いや、金持さん
ちょっと待って下さい
ホラ!
金庫の中に、この金庫の鍵が入っているんですよ
この金庫は、鍵を閉める時にもこの鍵を使わないとダメなんですよ
どうして、中に鍵が入っているのに鍵を閉めれたんだろう?」
「そんな鍵の事なんてどうでもよい!
それより、肝心のお菓子は何処に消えたんだ!」
「僕にその鍵を見せてもらえませんか?」
「酒田君!
今は鍵よりお菓子の行方が気になるじゃないか!」
「いいえ、金持さん
この鍵が無いと金庫は開けれないんです
なので、この鍵を使った人物がいるって事ですよ
でも、鍵は本物みたいだなぁ」
「その鍵
私にも見せてもらってよろしいかしら?」
「あっ、先生!
もちろんですよ
どうぞ、どうぞ、穴があくまでご覧ください」
「私が見ても分からないから
メーカーさん、これはこの金庫の鍵に間違い無いんですか?」
「そうですね
間違いないと思いますよ
見た目じゃちょっとわかりづらいので
ちょっといいですか?
ピーッ!
ガシャン!
ピーッ!
ガシャ!
ほら
ちゃんとこれで鍵が閉まったり、
開いたりするので間違いないないですね」
「あの? 旦那様?
会場の方が、旦那様が戻られないと
皆さん苦情も出始めています」
「仕方が無い!
とりあえず、お菓子の方は警察に連絡しろ
会場の方は私が何とかする!」
「おお~い!
金持さんはどこに行ったんだ!
そろそろ、おいとましようと思っているのに
主宰に挨拶も出来ないんじゃ帰れないじゃないか!」
「わたくしは、それより
このパーティで幻のお菓子が出るって聞いたのに、
出てきたのは、普通のお菓子ざます
まったく、どうなっているのか説明して欲しいでざます」
「え~っ
みなさますいません
主宰の金持です
今回準備していた幻のお菓子なんですが、
こちらの都合で出せなくなってしまいました」
「ちょっと!
どういう事よ!
わたくし、そのお菓子が目的でこのパーティに来たんざますよ
そのメインが出ないなんて信じられないざます」
「本当に申し訳ございません
菓籐(カトウ)様、菓籐様他、今回来られた方には
後日、何かしらのお菓子を贈りたいと思います」
「それより、俺はもう帰りたいんだけど
金持さん、今日はありがとう!」
「家松(イエマツ)様
いえ、いえ、こちらこそ最後の最後にご迷惑をおかけして
気をつけてお帰りくださいませ」
「ちょっと待った!
ここに居る方々はまだ帰る事は出来ませんよ」
「えっ!
あなたは?」
「警察の者です
この中に、お菓子を盗んだ犯人がいるかもしれません
みなさん、事情聴取を行いますので、
それが済むまで待機しておいて下さい」
「ちょっと、お菓子が盗まれたってどういう事だい?」
「それより、どうしてわたくしが疑われないといけないざます
ただ、お菓子を食べに来ただけざますよ」
「おっと、まず簡単に説明すると
金持さんの金庫に入っていた高級なお菓子が盗まれていました
お菓子は、かなりプレミアが付いて高価になっているみたいですね
それに、あなただけを疑っている訳ではないんですよ
ここに居る皆さんが容疑者です」
「ちょっと待って下さいよ
僕たち以外にも
というか、外から泥棒が入った可能性の方が高いんじゃないの?」
「えっと? あなたは?」
「僕は、金持さんの友達で、酒田と言います
それより、外から泥棒が入った可能性は無いんですか?」
「そうざます!
きっと、あのお菓子しか狙わない怪盗Rが盗んだに違いないざます
あんな小娘のせいでわたくしが疑われるなんて心外ざます!」
「ちょっと待って下さい!
犯人は怪盗Rなんかではありません
きっと、この会場にいる誰かです」
「また、変なのが出てきましたね
ちゃんと警察が捜査をするので大丈夫ですよ
あなたは、誰なんですか?」
「私は、ただのピアノの先生よ
でも、犯人が部外者では無いって事は分かるわ」
「それは、それは、先生!
それじゃ、警察も納得する答えを教えてください」
「今回の問題は、
金庫に入れていたお菓子が盗まれていた事です
金庫の鍵は、知らない人が見ると
ただの名刺にしか見えません
それに、外から入って来た泥棒なら、
お菓子を取った後に、わざわざ金庫の鍵をかける必要はありません
お菓子を盗んで、さっさと逃げ出すはずです」
「う~む
一応、理にかなってはいるなぁ~
しかし、金庫の鍵が名刺型って事は
事前に調べると分かるんじゃ無いですか?
ちなみに、この会場で金庫の鍵が名刺型って言う事を知っていた方は?
もちろん、持ち主の金持さんは知っておられるんですよね」
「当たり前だ!
知っていたのは、私とそれと……
メイドのメイコだ!」
「おい!
そのメイドをここに連れて来い!」
「はい! 警部!」
「ちょっとなんですか?
まだ、パーティの片付けが終わって無くて
忙しいんですよ」
「あなたが、メイドのメイコさんですね
ちょっと伺いたい事があるんですが」
「何でしょうか?
片付けが終わって無いので早く終わってくださいね」
「あなたは、金庫の鍵が名刺型って言う事を知っていましたね
今のところ、あなたが最有力の容疑者なんですよ」
「確かに、私は名刺が鍵って知っていましたが、
こちらの酒田さんや、家松さん、菓籐さんだって知っておられましたよ
旦那様は、お酒が入ると饒舌になって
金庫の自慢ばっかりするんです」
「なに!
それは本当ですか?」
「確かに、僕は金持さんとお酒を飲んでいる時に聞いた事があります
その場には、家松さんも菓籐さんも一緒でしたね」
「そうざます!
確かに、金庫の自慢話は聞いたざます
でも、わたくしは、お菓子しか興味が無いざます」
「そうそう
金庫の自慢を聞いたからって犯人扱いされたら困るんだよ
それより、早く家に帰してくれよ」
「わかりました
しかし、帰す前にあなた達のアリバイを教えてください
事件が起きた時間、皆さんは何をされていましたか?」
「あの~
私は、パーティの準備が忙しくて
はっきり何時に何処に居たって事が言えないんですが…
それに、パーティは立食パーティだったので、
他のお客様方達もはっきりしたアリバイは無いと思います」
「くそっ
結局、何の手がかりも無しか…」
「犯人が分かったわ!」
「えっ?」
「先生!
急に何を言い出すんですか?」
「そうですよ
ピアノの先生らしいですが、
警察の調査にいちいち首を突っ込まないで下さい
私達警察に任せておけば、犯人を逮捕してみせますよ」
「何を言っているの
警察が当てにならないから協力してあげているんじゃない
それより、犯人は、この中の誰かよ!」
解決編につづく
解決編は、明日のお楽しみです(笑)
話が分かりづらかった方に
ファンブログの方でヒントを書きました
登場人物をまとめたりしているので、
良かったらそちらも見てくださいね
16 件のコメント:
私の大事なお菓子を盗んだのは誰?
( ̄^ ̄)ゞ
眠くて頭が働かないわ。。
明日考えようっと(_ _).。o○
R先生
面白かった~いっきに読んじゃったー!
そして…ふっ・ふっ・ふー わかったぞー犯人が~(*'ω`*)
テンポいいし、推理小説を読むきっかけになった
「5人と一匹探偵団」っていう外国の子供向け小説を思い出しました
ガブリエルさん その線狙えますよ♪
明日が楽しみ♪
う~ん、鍵がないとかけられないのに、金庫の中で発見されたんですね・・
それにしても金庫の仕組みをぺらぺらと喋っておいて、その鍵を無造作に放置する金持ちさんもちょっと滑稽ですね。
メイドのメイコさんが怪しそうだけど、やっぱりわかんないなぁ・・
Rさんの大事なお菓子じゃ無いですよ
金持さんのお菓子です(^_^)
ちゃんと、犯人から取り返してくださいね
連見さん
犯人分かっちゃいましたか
推理小説書きたいんですが、トリックが思いつかないんですよね
まゆみさん
一応、全員怪しい感じに書いたので^o^
確かに、金持さんは無防備ですよね
面白かった!
でも、犯人分かりませんよ~
ヒントも読んできたんですけどね~
もしかして鍵屋さんが犯人かな?
面白いですね。
鍵屋さんじゃないの?
勘太
名探偵コナン、金田一少年の事件簿を、
全巻読んでる私としましては、
おそらく犯人は思っている通りの人物だと思うんですが。
ただ一か所だけ、つじつまが合わないんですよね・・・。
解答編までに、そこを解決したいと思います。
だって金持さんがR先生にって
え?言ってたねなかったけ?^^;
でも犯人ってあの人しかいないんじゃないの?
パーティの最後のサプライズって事で、
参加者全員の物ですよ
菓籐さんだって食べたがっていたじゃないですか(笑)
なこさん
今回は、ちゃんと名前のある人が犯人です
鍵屋さんは、名前が出てないですからね
でも、考えてみると鍵屋さんでも出来るかな?
勘太さん
ふっふっふっ
鍵屋さんではありません
果たして誰が犯人なんでしょうね(笑)
心姫さん
つじつまが合わない部分がありましたか?
なにぶん、初めての推理小説なので、変な部分があるかもしれません
良かったら、その部分を教えてくださいね
次回作(あるのかな?)の参考にさせていただきます
こんばんは。かなりの長編ですね。目がつかれちゃいます・・・。
頭が硬いので犯人も分かりませんね。
続きを読みます。
しばいつんさん
ちょっと長すぎましたよね
でも、本当はもっと色々盛り込もうと思っていたんですよ(^^;;
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