今回は、必ず最初に問題編から読んでくださいね
名探偵Rさん問題編
それでは、犯人が気になる方が多いと思うので、
さっそくどうぞ(笑)
「犯人は、この中の誰かよ!」
「ちょっと、ちょっと、先生!
いくらなんでも、この中に犯人がいるなんて…
やっぱり、外部犯の可能性もあるはずですし…」
「いいえ、金持さん
金庫の中のお菓子を盗んだのは、
酒田さん、家松さん、菓籐さん
そして、メイドさんの内の誰かよ!」
「なんざます!
急にそんな事を言い出して
他にも犯人がいるはずざます
そうざますわ!
あなたが犯人ね!
そうやって、推理したみたいにして
別の犯人を作り出し
まんまと自分は逃げるつもりざます
刑事さん!
この女を逮捕するざます!」
「確かに、そうかもしれないな」
「ちょっと、酒田君まで何を言い出すんだ!」
「いや、金持さん
最後に金庫の鍵を閉めたのは、
金持さん、あなたですよね
でも、その時にこの先生は、その場に居たみたいじゃないですか!」
「おっ!
そうだ、そうだ!
金庫に鍵を閉める前に
金持さんの目を盗んでお菓子を取ったに違いない
早く、こいつを捕まえて
私を家に帰らせてくれよ刑事さん」
「まあまあ、皆さん落ち着いて
我々、警察が捜査をしますが、
先生の話にも興味がありますね
ちょっと、先生にこの中に犯人がいる理由を聞いてみようじゃないですか?」
「それでは、みなさん良いですか?
確かに、最後に金庫の鍵を閉めたのは金持さんです
そに場に居た、私が金持さんの目を盗んでお菓子を取った可能性もありますが、
問題は、その後、金庫の鍵が閉まっていた事です
このトリックを解かないとこの事件は解決しません」
「確かに、金庫の鍵が閉まっていたからなぁ
ある意味、密室殺人
いやいや、密室事件ですからね」
「能書きは良いから
どうやって犯人は金庫の鍵を閉めたんだ!
早く、そのトリックを教えてくれ!」
「いいでしょう
まず、ポイントは、
あの金庫の鍵は世界に一つしかありません
しかも、金庫の開け閉めは、その鍵じゃないと出来なくなっています
と、考えると
金庫の中にあった鍵は本物だったのでしょうか?」
「おいおい、待ってくださいよ
あの時、鍵が本物かどうか確認したじゃないですか!
それも、先生自ら調べて、メーカーの方にも確認しましたよね?」
「そうですわね、酒田さん
酒田さんから鍵を受け取って
私とメーカーの方は確認をしました
確かに、本物の鍵でした」
「なんざます
今までの会話は、ただの確認ざます
全然、話が進んで無いざます!」
「まったく、さっさと犯人の名前を教えてくれよ
私は、早く家に帰りたいんだ!」
「すいません
どうしても、この鍵の確認が大事だったので
金庫の鍵を開けて、お菓子を盗み
また、鍵を閉めた犯人は……
酒田さん!
酒田さん!
あなたです!」
「どうして、この人が犯人なんだ
犯人が分かって、帰れると思ったが、
理由が気になって帰れないじゃないか!」
「そうざます!
どうして、酒田さんが犯人ざます?」
「そうそう
みなさんが言っている通り
僕がどうして犯人なんですか?
納得出来る理由を教えて下さいよ」
「先ほど、確認した通り
事件後に私が受け取った鍵は
確かに本物の鍵でした
でも、私が受け取る前
そう!
金庫の中にあった鍵は、偽物の鍵だったのです」
「しかし、あの時
私もメイドとしてその場にいましたが
怪しい所は無かったんじゃないですか?
確か、メーカーさんも怪しまなかったし
旦那様も確認されたみたいですし」
「そうですね
でも、もう一つ大事なポイントがあるんです
今回の鍵ですが、
普通に見ると、名刺にしか見えないと言う事です
メーカーさんも、実際に金庫の鍵を開け閉めして
そこまでしないと確認出来ない凄い鍵です
なので、金庫の中にあった鍵は偽物だったのです
その偽物の鍵をメーカーさんから最初に受け取ったのは
酒田さん! あなたでしたよね
その受け取った鍵を
こっそり本物の鍵とすり替えて
私に手渡したんです」
「確かに、理にはかなった推理だけど
あくまで理論上の問題ですよね
実際に、僕がそのトリックを使った証拠があるんですか?
証拠が無いと、ただのピアノの先生の戯言ですよ」
「そうざます
99%、酒田さんが犯人だとしても
証拠が無いと100%の立証は出来ないざます」
「もちろん、証拠はあります」
「なんだって!」
「酒田さんは、偽物と本物の鍵をすり替えたと言いました
現在、本物の鍵は警察の方が厳重に管理されていると思います
しかし、偽物の鍵は何処にあるのでしょうか?
そうです!
まだ、酒田さんが持っているはずですね?」
「なんて事だ!
酒田君、本当に君は偽物の鍵を持っているのかい?」
「酒田さん
ちょっとよろしいですか?
我々、警察の身体検査に協力してもらってもよろしいですか?」
「ふん!
身体検査なんて必要無いさ!
確かに、金持さんから貰った名刺は持っているよ
ほら!
でも、これが、その偽物の鍵に使われたって証拠がないじゃないか!
これは、ただの名刺だよ」
「おかしいじゃないか!
どうして、ずっと前に貰った金持さんの名刺を持っているんだ
私なんて、さっさと家に持ち帰って
さっさと、家の名刺入れに保存しているのに」
「たまたまですよ
たまたま、管理するのを忘れて
服のポケットに入りっぱなしだったんですよ」
「確かに、金持さんの名刺を持っているからって
犯人の証拠品としては弱いざます
金持さんの名刺なんて、沢山の人が持っているはずざます」
「いいえ
その名刺には、酒田さんが犯人だという充分な証拠があります
刑事さん、この名刺に付いている指紋を検査してください」
「指紋だって?
間違いなく、その名刺は金持さんから貰った物だよ
だから、金持さんの指紋が付いていてもおかしくは無いよ」
「残念ながら
この名刺には、本来付くはずが無い指紋が付いているんです
それは、金庫を開けに来たメーカーさんの指紋です」
「あっ!」
「気付かれましたね
金庫の中にあった偽物の鍵ですが、
一番最初 に触ったのは、メーカーの方です
あなたが、金持さんから受け取ったという名刺ですが、
その名刺にメーカーさんの指紋が付くはずがないのです!」
「うわぁ~
すいません、つい出来心だったんです」
「酒田さん
どうして、こんな事をされたんですか?」
「実は…
娘が病気で入院していて、
娘に幻のお菓子を食べさせたくて…
お菓子は、私のカバンの中に入っています
すいませんでした」
「そういう事でしたか」
「酒田君!
あのお菓子は、君の物だ!
君にあげる事にしたから、娘さんの所に持って行ってあげなさい
良いですよね、みなさん?」
「私は、事件さえ解決してくれれば問題無い
それより、もう帰っても良いよね?」
「私は、ただのメイドですので、旦那様の決定には逆らいません」
「えっ?
そ、そうざますね
う~ん? お菓子は食べてみたいざますが…
小さな病気の娘さんの為なら仕方ないざます
う~ん、ちょっと食べてみたかったざます」
「本当に良いんですか?
こんな私の為に…」
「いいえ、酒田さん
酒田さんの為ではないですよ
娘さんの為です」
「そうです
先生の言う通りですな
さぁ、酒田君!
娘さんに持って行ってあげなさい
警察のみなさんにもご迷惑をおかけしましたが、
今回は、何の事件も起こらなかったと言う事にしてもらえませんか?」
「まぁ、金持さん、ご本人がそう言われるなら
我々、警察としてもこれ以上は捜査出来ないですからね
しかし、今回は、ただのピアノの先生に一本取られてしまいましたな
酒田さん、病院まで我々の車で送りますよ
それでは、行きましょう」
「わざわざ、送って貰えるなんて
本当にありがとうございます
あっ!
先生もありがとうございます」
「いいんですよ、酒田さん
それより、娘さんの病気が治ったら
私のピアノ教室に入会してくださいね」
おわり
いかがでしたか?
一応、理にかなったトリックになったと思いますが、
犯人は当てられましたか?
一応、理にかなったトリックになったと思いますが、
犯人は当てられましたか?
しかし、推理小説って書くほうも頭を使いますね(笑)
書いていて、これで良いのかな?
あれっ?違うんじゃない?
とか思ってしまいますね
まだ、次回作は無いですが、
新しいトリックとか思いついたらまた書きたいと思います
しかし、大好きな東野圭吾さんの小説にはまだまだですね(笑)
今回の事件のその後も書いてみたので、
そちらも良かったら読んでください
名探偵Rさん・その後
14 件のコメント:
う~ん、なかなかのトリックでしたね・・・
私は推理が苦手なので、全然わかりませんでした^_^;
金庫の中の名刺が偽者で、あとからすり替えたわけですね。
そういうイケナイことを思いつかない正直者のまゆみさんには推理小説は無理ですね~(@_@。
えー!
食べたかったな〜
せっかく犯人わかったのに
菓藤さんだけちゃっかりついてって
食べてやんの(¬_¬)
さすがRさん
お仕事柄すごい!!
先生♪
まゆみさん
推理小説って結局、悪い事を隠すためにトリックを使うんですよね
だから、正直者は出てこないです(笑)
とにかく、理由が分かっていただいてよかったです
今回は、あんまりRさんって名前が出てきませんでしたね(笑)
でも、Rさんの活躍で今回も事件解決ですね
こんばんは。続き、読みました。
中々トリックとか犯人を決めて書くのは大変ですね。
たまに、誰がどのコメントをしゃべっているのか分からなくなったけど・・・。
頭がボケっとした時に読んじゃあダメだね。
昨日、つじつまが合わない、って思ったのは、
話の内容ではなく、私の答えのほうですよ。
でもちゃんと合いまして、無事に正解でした~。
ナ~ルホド! の展開でしたね。
単純人間には複雑なトリックは分かりませんよ~
登場人物が皆思いやりがあって優しいのは
ガブリエルさんらしくてホンワカしましたよ~
「その後」も いいお話でした。
R先生の生徒さんが1人増えそうですね。(笑)
こんばんは ヽ(・ω・*)ノ
≪その後≫も その人がしそうで 言いそうな言動なので 笑っちゃいました 面白かったです♪
犯人と トリックは ピンポーンー♪(*゜∇^*)♪ 次回作 期待してま~す
しばいつんさん
会話の語尾を変えて変化を付けたんですが、
誰なのかわかりづらいですよね
その辺りは、文才の無さを痛感してます
心姫さん
良かったです、始めての推理物だったので、どこか変な部分があるかもしれないなぁって思っていたんです
解く方も作る方も頭を使います
なこさん
ナルホドって思っていただけると書いた甲斐があります(^_^)
盗難事件なんですが、Rさんの話なので、どこかのんびりした雰囲気ですよね
蓮見さん
その後の話は、こちらの本文に一緒にしたかったんですが、
あんまり長くなると推理の部分が薄くなるので別にしました
やっぱりトリックは正解だったんですね
とにかく、自分の文章でもちゃんと犯人が分かるとわかって安心しました
なるほど~ そういう意図があったんですねー
さすがです。 読者層の配慮までできるなんて。
素人でもトリックが想像できて あ、やっぱりー?っていう満足があったので
この作品とても楽しく読めました♪
蓮見さん
いやいや、ちゃんとした文が書ければ、
文章が長くなっても問題ないんですけどね
売っているプロが書いた小説はそんな部分も上手く書かれてますしね
自分の未熟さを痛感します(笑)
コメントを投稿