2022/07/10

怪盗Rさん、最初の事件

あまりにもブログの更新から遠ざかってしまってました
ほんと、もう少しこまめに更新しないとダメですよね

今回は、こちらも久しぶりの怪盗Rさんの物語になります
なんと、怪盗Rさんの最初の事件です
初めての事件とは
どんな事件だったのでしょうか?
早速、読んでみてくださいね

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません


この話は、かなり昔の
Rさんがお菓子専門の怪盗になる前の年齢が20歳くらいの話です
……
……
……
し、失礼しました
この話は、ちょっと前……
い、いや、ごく最近の
Rさんが20歳の頃の物語です

この頃から
Rさんはお菓子が大好きでした
毎日、新製品や話題になったお菓子を食べていました
しかし、どうしても手に入らないお菓子がありました

そのお菓子は
世間でも人気になっていて
あまりにも手に入らない為か
フリマアプリでは数万円の値段が付いていました

「さすがに、もとは数百円のお菓子に
この金額は出せないわね
でも、どうしても食べてみたいわ
なにか良い方法はないかしら?」

どうしても食べてみたくて
Rさんは色々と調べてみました

すると、そのお菓子の販売元の“悪徳製菓”という会社の噂がありました

なんと、この“悪徳製菓”は
自分の商品を話題にする為に
わざと商品を少なく作り
更には、自分自身でフリマアプリに高額で出品するという噂でした

「これは、許せないわね
直接、会社に文句を言ってやらないと!」

Rさんは、悪徳製菓の会社に電話をしましたが
担当者不在という事ですぐにきられてしまいました
Rさんは、納得がいかず
直接悪徳製菓の会社まで乗り込んでいきましたが
窓口で帰されてしまいました
次の策が見つからず
悪徳製菓の前で困っていると
ひとりの青年が話しかけてきました

「ちょっと、そこのおばさ……
い、いや、おねえさん
そこに居たら、お菓子を積んだトラックの邪魔になりますよ」

「なに、あなた、この会社の関係者なの?」
Rさんは、その青年に尋ねてみました

「いえ、僕は、
知り合いが、ここの工場で働いていて
悪い口コミの事を
外部から調べて欲しいって事で調べているんです」

「それで、この会社の事はどこまで分かったの?」

「えっ?
いやいや、僕が一生懸命調べたのを
通りすがりのおばさ…
おねえさんに教える訳ないじゃないですか!」

「いいから、教えなさい!」

Rさんの迫力に負けてしまい
青年は、調べた事をRさんに教えました

「なるほど、働いている従業員は
24時間体制で寝る間も惜しんでお菓子を作っているのね
でも、その割に世間にお菓子が流通しないのね
これは、絶対になにか裏があるわね」

そこに、お菓子を出荷する積トラックが工場から出ていきました

「よし!
あのトラックを追うわよ
これ、あなたの車よね
さぁ!早く乗って追いかけなさい!」

そう言うと、Rさんは
青年の所有する車の助手席に乗り込みました

「ちょ、ちょっと
僕の車に勝手に乗らないで下さいよ」

色々と文句と言いたそうな青年でしたが、
トラックがどんどん離れて行くので
仕方なく、車に乗って追いかける事になってしまいました

「ところで、おば…
おねえさんの名前は何ですか?
呼び方が分からないと困るんで」

「私?
私は、りょ……
いや、本名はまずいわね
そうね、Rよ
Rさんと呼びなさい!
あなたの名前は何なの?」

「僕は、ガブリエルです
由緒正しい、大天使の名……」

「ガブリエルって
長いし呼びづらいわね
よし、ガブ!にしましょう」

「えっ?
い、いや、大天使のですね
歴史ある……」

「ガブ!
トラックが停まるわ
ここは、何処かしら?」

「おかしいですね
ここは、埠頭にある個人用の倉庫ですよ
僕が調べたところによると
工場を出たトラックは
直接、スーパーや個人の商店に商品を運ぶはずなのに」

「分かったわ
作ったお菓子をこの倉庫に入れておいて
ここから、フリマアプリで高額販売してるのよ
そうと分かったら
乗り込んで行って
証拠を掴んでやるわ!
と、言っても
素顔のままで乗り込むわけにもいかないから
なにか、変装する道具がないかしら」

「変装する道具ならありますよ
去年のハロウィンに使った変装セットを車の中に入れたままにしてました」

「でかした!
よし!
変装して倉庫に乗り込むわよ」

しかし、そんなに簡単には行きませんでした
倉庫には、最新式の電子ロックがかかっていて
暗証番号を押さないと鍵が開かない仕組みになっていました

「これは困ったわね
でも、絶対に悪徳製菓が悪い事をしているのは間違いないわね
ボロボロの古い倉庫に似合わない鍵が付いているなんて
どうにかして開かないかしら?」

ピッ、ピッ、ピー
暗証番号 ガ 違イマス

ピッ、ピー、ピー
アンショウ チガ マス

ピー、ピー、ピー
アンシ チガ チガ マス マス
ボンッ!
ガシャン!

なんと!
Rさんが適当に電子ロックを触っていると
大きな音がして煙まで出てきて
ロックが壊れて扉が開いてしまいました

「すごい!
Rさん、すごいですね
いったい、どうやったんですか?」

「昔から
私と電子機器って相性が悪くて
すぐに壊れちゃうのよね
まぁ、今回は、その能力が役に立ったみたいね
さぁ!中に入るわよ」

倉庫の中には
現在、手に入れるのが難しい
悪徳製菓のお菓子が山積みになっていました

証拠を押える為に写真を撮っていると
急に扉が開いて人が入って来ました

「コラ!
お前たちここで何をしているんだ
関係者以外は立ち入り禁止だぞ」

入って来た男の顔を見て
ガブが気が付きました

「あっ!
Rさん、この人は悪徳製菓の社長ですよ
悪徳製菓のHPを見たときに載ってました」

「あなたが黒幕ね
私利私欲の為にお菓子を使うなんて
この私“怪盗R”が許さないわ!」

「何が“怪盗R”だ
そんなやつは聞いたことがないぞ
それに、ここはワシが借りている倉庫だ
お前たちの方を不法侵入で訴えてやるわ!
さぁ、その撮った写真を消去するんだ」

バタン!
「警察だ!
そこから動くな!」

悪徳製菓の社長と言い合いになっていると
急に警察が飛び込んで来て
社長を確保しました

「お、おい
なんでワシを捕まえるんだ
ワシより、そいつらを捕まえてくれ」

「そいつら?
何を言っているんだ
この倉庫にはお前ひとりしかいないじゃないか」

いつの間にやら
倉庫からRさんとガブの姿は消えていました

「刑事さん、ワシは何にもやってない
ここはワシが借りている倉庫なんだ
何に使おうとワシの勝手だろう」

「社長さん、それがね
匿名で警察に通報があったんだよ
倉庫を空きに使うのは良いけど
これは、全部人気のお菓子だろう
独占禁止法になっちゃうんだよね
それに、このお菓子の販売以外にもあくどい事をやっているみたいだね
残念ながら、ここで逮捕させてもらうよ」

「くっ、くっそー
怪盗Rとか言ったな!
この事は一生許さんぞ!
覚えてろ!」

その頃
倉庫から数百メートル離た所に
Rさんとガブはいました

「危ない所だったわ
ガブがいち早く
警察の到着に気がついて
裏から逃げなければ
私たちも捕まっていたかもしれないわね
お手柄よ、ガブ!」

「いや、もう僕はこりごりです
まぁ、これで事件は解決したみたいだし
Rさんとも会うことはないですね」

「何を言ってるの!
まだまだ、世の中には
お菓子を使って悪巧みをする人間は多いわ
そいつらを全員懲らしめるのが
怪盗Rの役目よ
さぁ、これから忙しくなるわよ」

ここから、日本中、いや世界中に
怪盗Rさんの名前が広がるのでした

これまでの怪盗Rさんの物語へ  ~つづく~

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

いかがだったでしょうか?
まさか、Rさんとガブの出会いがこんな感じだったとは
自分でも驚きです(笑)

さて、最初に書いた通り
最近、ブログをさぼり気味なので
次回作は早めに書きたいと思っているので
興味があるかたは次回を楽しみにしていてくださいね


8 件のコメント:

Rのその後 さんのコメント...

めっちゃ面白かった
Rさんってお菓子専門の怪盗だったのね笑

ガブの登場の仕方、なんかカッコ良すぎない?
おば。。。って何回も言いかけるし

よく考えるよね
シリーズ化して本にして〜

yume さんのコメント...

ガブさん ご無沙汰してます┏○ペコッ
久々に 飛んで来たら なんと!物語シリーズ(笑)
お菓子に 縁があるような?(⑉︎•ᴗ•⑉︎)
Rさんも お元気そうで良かった♡♡♡

ガブさん 物語 とても 面白かったですよ(⑉︎•ᴗ•⑉︎)
タイミングよく見れて ヾ(o´∀`o)ノ

ガブさんもお元気そうで良かったです♡♡
更新しなきゃ!って思いながら…(笑)←ワタシ

のんびり屋さん さんのコメント...

コメント欄に「怪盗R」を名乗るおば・・・(;^ω^)
じゃなくて、Rさんご本人が来てますね~

最初の頃は悪を懲らしめる怪盗Rさんだったのに、
月日が流れるうちに、世界中のお菓子に手を染める
食いしん坊さんに。(>_<)

続きを楽しみにしています。(^^♪

Gabriel. さんのコメント...

Rのその後さん
そうですよ、怪盗Rはお菓子専門の泥棒です
しかも、悪い事をやってる所からしか盗みません(笑)

自費出版して本にしたい所ですが
資金がないんですよね
クラウドファンディングやったらお金の寄付をお願いします(笑)

Gabriel. さんのコメント...

yumeさん
ごくたま~にRさんの話を書いたりするので
時々見に来てくださいね(笑)

自分も最近はさぼってばっかりなので
もう少し更新の頻度を上げたい所です

Gabriel. さんのコメント...

のんびり屋さん
怪盗Rは神出鬼没なので、
このブログのコメント欄にも現れましたね(笑)

そうなんです
最初は、悪い所からしか盗まない義賊だったはずなんですが
最近は自分の欲望のままに好き勝手やっているみたいです(笑)

蓮見 さんのコメント...

ガブさんご無沙汰してました

いや~すごいわ~
よくこんなに次々にアイデアがでますよね
読みやすくてあっという間!
面白い♪

怪盗Rさんの今までの
全部まとめて読んでみたいな~
こう期待!シリーズ化♪

Gabriel. さんのコメント...

蓮見さん
ご無沙汰です
Rさんの話は、キャラクターがはっきりしているので
書く方も気楽に書けて楽しいです(笑)

自分でも、全部の話をまとめたいとは思ってますが
数も多いし、資金も時間もないので難しそうです(笑)