名探偵Ｒ（盗まれたケーキ・解決編）

さて、今日は昨日の

名探偵Ｒさんの続き（解決編）です

今回は解決編なので

前回のお話を読んでから

解決編を読んでくださいね

前回の話はこちら「盗まれたケーキ」

それでは続きをどうぞ

町のケーキ屋さんが作った

豪華絢爛なケーキが盗まれました

容疑者は三人に絞られましたが

それぞれにアリバイがありました

でも、そんなアリバイなど関係無く

名探偵Ｒさんは犯人を指摘しました

果たして犯人は一体誰なんでしょうか？

「さて、ガブ

あなたは誰が犯人か分かる？」

「えっ？

うーーんと

怪しいのは大工の源さんですかね？

棚を作っていたって言っているけど

前の日から作って完成させていたら

当日は棚を作っていたってアリバイは通用しないですからね」

「残念ね、ガブ

確かに、前日から作っていたって考える事も出来るけど

周りの住民が作っている音を聞いているし

重くて移動させられないって事で

数人に手伝って貰っているから

源さんが犯人って事は無いわね」

「じゃ、じゃあ

ライバル店のピエールさんですね

デザートも事前に作っておけるし

作っている時は一人だったって事で

作っている最中の音も聞こえて無いですからね」

「残念ね

ピエールさんも違うわよ

このデザートを見なさい

スフレって言って

出来立てをすぐにたべないと

中の空気が抜けて萎んでしまうのよ

味見をした従業員によると

食べた時は綺麗な形だったって事だから

犯行の時間帯にはお店で作っていた事は間違いないわね」

「えっ？

それじゃ、ピアノの先生が犯人ですか？

それ無いですよ

だって、源さんと同じように

周りの住民が音を聞いているんですよ

それに、証拠の録音したテープもありますよ」

「ガブ！

そのテープが彼女が犯人だという

間違いない証拠なのよ！

そのピアノの音を良く聞いてみなさい」

「えっ？

別に普通のピアノの音ですけど？

よく、教会とかで聞く音と同じですよ」

「それよ、ガブ！

この音だけど

パイプオルガンの音なのよ

いくらピアノの先生だからといって

パイプオルガンがある家庭は少ないわ

それに、教会みたいな音を出すには

巨大なパイプオルガンが必要だから

きっと、音楽のCDをそのまま大音量で流していたんじゃないかしら？」

Ｒさんの推理通り

犯人はピアノの先生でした

ついつい、独り占めしたくて

ケーキ屋さんの目を盗んで持ち出したそうです

ただ、勿体無くて、手をつける事が出来ずに

そのままの形で残っていた事と

今回の事件でケーキ屋さんが有名になったという事で

特に罪に問われる事は無く

今でもケーキ屋の常連として通っているらしいです

おわり

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以上、今回のお話でした

どうでしたか？

みなさんが考えていた犯人とピッタリでしたか？

今回のヒントというか

問題を解く鍵は

ピアノの音が教会の音だったって所なんですが

誤魔化し誤魔化し書いたので

分かりにくかったかもしれませんね（笑）

お菓子大好きなピアノの先生って事ですが

今回は特にモデルが居た訳じゃないですよ

トリックを考えたら自然とピアノの先生になりました

この名探偵Ｒさんなんですが

実は、新たなトリックが浮かんでいて

次の話も少し書き始めてはいるんですが

ただ、そのトリックを使う話の流れが書けないんですよね（笑）

何時になるか分かりませんが

また、次回の名探偵Ｒさんでお会いしましょう！