2013/08/28

ガブリエルの冒険(シチリア編)  その3

これまで、シチリア島を
カターニャ、タオルミーナ
エンナ、トラパニと
アントニオさんを探して来ましたが、
結局、見つかりませんでした

前回までの話はコチラ
その1
その2

3人は、毎日の様に教会に行っているという
男性の噂を聞いて、シチリア州最大の都市である
パレルモに向かいました




パレルモの写真
パレルモ (トリップアドバイザー提供)

パレルモの写真
パレルモ (トリップアドバイザー提供)

「私も、このパレルモって町は始めてなんだけど、
他の街とはちょっと違う感じがするわね
何でこんなに街の雰囲気が違うのかしら?」

「あっ!
そういえば、僕、ガイドブックを持って来てたんだった
ちょっと待ってね

え~っと
パレルモ、パレルモっと
有った!

パレルモは、紀元前から、戦争の真っ只中に位置した街です
ローマ帝国が占領したり、
イスラム教徒に占領されたりと
色んな文化が混ざりあって、現在に至ります
その為に、街の雰囲気は、ローマ建築やイスラム建築などさまざまな影響を受けています

って書いてあるよ」


「そんな歴史があったのね
でも、今日は人を探しに来たから観光なんかしている暇は無いわよ
観光は、また今度にしましょう
さぁ、太郎!
ガブリエル!
とにかく、その毎日通っていたという教会に行ってみましょうよ」

パレルモの写真
パレルモ (トリップアドバイザー提供)

教会には、神父様が居ました
太郎は、神父様に話を聞くことにしました

「神父様、すいません
人を探しているんですが
アントニオさんって方を知りませんか?」

「アントニオさんですか?
確か、数日前まで熱心に通われていた方がそんな名前だったと思いますが・・」

「ガブリエル!
きっと、このアントニオさんに間違いないんじゃない」

「神父様、今日はここに来られたんですか?」

「それが、ここ数日はみえてないんですよ
実は、最後にお祈りに来られた時に、
ちょっと気になる事をおっしゃっていたんですよね」

「それって、どんな事を言っていたんですか?」

「それがですね
神様に裏切られた!
もう、神様なんか信用しない!
等と言っておられました
きっと、お祈りされていた事が叶わなかったんでしょうね
しかし、神様は、きっと見ていらっしゃるはずなんですけどね」

「神父様!
アントニオさんの家はお知りじゃ無いのですか?」

「すいません
いくら信者の方と言っても、ご自宅までは分からないのです
しかし、街のレストランで働いているという話は聞いた事がありますよ
そのレストランに行ってみると、会えるかもしれないですよ」

ありがとうございました
早速行ってみます

3人は、神父様にお礼を言って
アントニオさんが働いていたレストランに行きました

しかし、まだレストランは営業していませんでした

「ちょっと時間が早いみたいね
それまで、ちょっとジェラートでも食べながら休憩しましょう
今日もずっと移動ばっかりで疲れちゃったわ」

「うん、そうだね
ちょうど、あそこにジェラテリアがあるから
あそこに行こうか?」

そう言って、レストランが開くまで
アイスクリームを食べながら待つことにしました

Al Gelatoneの写真
Al Gelatone (トリップアドバイザー提供)

「わぁ~美味しそうなジェラートばっかりだね
種類も多くて、何を選ぶか悩んでしまうね」

「ちょっと、太郎!
こっちを見なさいよ!
色んな種類があるって言っても
野菜のジェラートまであるわよ」

Al Gelatoneの写真
Al Gelatone (トリップアドバイザー提供)

「凄いね
SEDANOはセロリでしょう
CAROTEは、ニンジン
POMODORINIは、プチトマトだね」

「ちょっと、太郎!こっちも見てよ」

「ガブリエルはどうしたの?
ガブリエルも変わったジェラートを見つけたの?」

そこにあったジェラートには、
太郎もアンナもビックリしました

Al Gelatoneの写真
Al Gelatone (トリップアドバイザー提供)

「BIRRAって、ビールの事だよね?
こんなジェラートって美味しいのかな?」

沢山の種類がある中から、
3人はそれぞれ、好きなフレーバーを選んで食べました

そろそろ、オープンの時間になるから、
レストランに行ってみようか?

~~~~~~~~~~~~~

「ここがレストランね
とにかく、中に入ってみましょうか?」

「いらっしゃいませ!」

「あっ、僕達お客じゃ無くて、
ちょっと聞きたい事があるんです
アントニオさんについてなんですが・・・」

「君達、アントニオを知っているのかい?」

「ええ
というか、直接は知らないんですが、
アントニオさんを探しているんですが、
ここで働いているんですよね?」

「それが、
アントニオは故郷に帰ってしまったんだよ
その間、この店は無断欠勤しているし大変なんだ」

「ええっ!
お店を休んでいるんですか?
それに、故郷に帰っているって」
でも、何で故郷に帰ってしまったんですか?」

「それが、アントニオにとって、
大事な人が亡くなってしまったんだよ
毎日、病気が治るようにと、
教会にも通っていたんだけど、
結局、その願いも叶わなくて
かなりのショックだったんだろうね

そうだ!
君達、アントニオを探しているんだよね
もし、見つかったら、この店に戻って来るように伝えてくれるかい?」

「それは良いですけど
アントニオさんの大事な人って誰だったんですか?」

「それが、少し話が長くなるけど良いかな?」

「僕達は大丈夫ですよ」

その時、奥のテーブルで大きな声と音がしました

ガシャン!

「おい!
こんなワインの説明なんて聞いた事が無いぞ!
まったく、せっかく高価なワインを飲んでいるのに、
そんな説明では、美味しく飲めないじゃないか!
もう少し、まともなソムリエはこの店に居ないのか!」

「すいません!
今、ちょっとソムリエは席を外しているもので、
申し訳ございません」

その怒鳴り声は、3人が居た所まで聞こえて来ました

「あんなお客さんも相手をしないといけないなんて、
大変なんですね」

「太郎!何を言っているの?
このお店、ワインが沢山置いてあるのに、
ソムリエが居ないの?
そんなレストラン聞いた事が無いわよ!
お店の方が悪いと思うわよ!」

「確かに、お嬢さんの言う通りだよ
実は、アントニオがこの店のソムリエだったんだよ
アントニオは、ソムリエコンクールとかでも優勝する実力の持ち主で
この店で働いてくれていたんだけど
急に休んでしまったんだよ

おっと、そうだ、話が途中だったね
アントニオが休んだ原因も実は、この話が元になっているんだよ

さっき、アントニオにとって
大事な人が亡くなったって言ったけど、
アントニオの大事な人というのは、
ワインの師匠だった人なんだよ

アントニオのワインの知識は、ほとんどその師匠のグイドさんに教わったと言っても間違いじゃ無いと思う

そのグイドさんも、もともと、この店で働いていたんだよ
この店で働いて居た時から、アントニオとグイドさんは仲が良くて
兄弟か親子なんじゃないかって冗談で言っていたくらいなんだけどね

でも、数ヶ月前に、グイドさんが病気で亡くなってしまったんだ

そのショックで、アントニオは、店に出なくなって
何度も家に行って、店に出て来るように言っていたんだけど、
いつの間にか、故郷に帰ったそうなんだ」

「分かりました!
どちらにしてもアントニオさんを探さないといけないので、
ちゃんと、アントニオさんに、店の人が心配しているって伝えておきますね
それで、アントニオさんの故郷って何処なんですか?」

「アントニオの故郷は、南にあるアグリジェントという町だよ
ちょっと、遠いから、今日はもう移動するのは無理だと思うよ
今日は、この街で泊まって行った方が良いよ」

「そうだね、それじゃ、明日出発するようにしようか
じゃぁ、ホテルを予約してこないと」

「ちょっと、ホテルは、高級ホテルじゃ無いと私はダメだからね!」

「えっ!
そんなホテルって料金が高いんじゃないの?」

「お金ならちゃんと持って来ているから安心しなさい!
あなた達の分までだしてあげるから、
早く、ホテルの予約をしてきてよ!
それより、私はお腹が空いたわ
せっかくなので、ここのレストランで食事をしましょう」

結局、アンナの言うとおりに、
太郎は、ガイドブックを見ながら、ホテルの予約をして
食事は、このレストランで食べる事になりました

L'Ottava Notaの写真
L'Ottava Nota (トリップアドバイザー提供)

L'Ottava Notaの写真
L'Ottava Nota (トリップアドバイザー提供)

L'Ottava Notaの写真
L'Ottava Nota (トリップアドバイザー提供)

L'Ottava Notaの写真
L'Ottava Nota (トリップアドバイザー提供)

「美味しかったね!
ウニのパスタも最高だったし、
お肉も柔らかくて美味しかった」

「まぁまぁだったわね
専属のシェフに比べると、ちょっと塩加減が違ったかしら?」

そこに、先ほどの給仕さんが来ました

「美味しかったかい?
料理のお金は要らないからね」

「えっ!
良いんですか?」

「良いよ
それより、ちゃんと、アントニオに伝えてくれよ
アントニオがこのまま戻って来ないなら、
新しいソムリエを入れないといけないんだけど、
他の皆もそれはあんまりしたく無いんだよね
でも、このままだとお店はダメになるし
どちらにしても、残り数日でアントニオが戻って来ないと考えないといけないんだよ
という事で、君達には何故か説得できそうな感じがするから頼んだよ!」

「ハイ!分かりました
出来る限りの事はやってみます」

そうして、お店の給仕さんと約束して
3人は、予約した高級ホテルに帰って休みました

つづく




14 件のコメント:

  1. こんばんはぁ~~♪

    今回は 読み応えも 見応えも十分だったよ~~!!
    なんて綺麗な町かしらぁ~~
    うっとりしちゃった!!
    ジェラートも感動したけど、ホテルの料理もすごーい!!!
    高くても泊まってみたいよ^^

    アントニオさんはソムリエだったんだね。
    大切な師匠さんを亡くしちゃって傷心なのね。
    元気な姿で会えるのかな・・・

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  2. らくこ♪さん
    今日は写真が沢山ありましたもんね(笑)
    ジェラートの写真は当初載せる予定は無かったんですが、
    ビールのジェラートとか面白かったので、
    つい、載せてしまいました

    返信削除
  3. こんばんは(^^)

    今回太郎君もガブリエル君もいるんですね♪
    ジェラードの写真がとくに美味しそうで
    目をひきました~
    たしかジェラードはイタリアの発祥だったか
    イタリアのアイスですよね。
    いろんな種類があって美味しいし
    夏には欠かせないでしょうね

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    返信
    1. 伊達嫁子さん
      本当は、ジェラートじゃなくて、
      グラニタっていう、シャーベットを紹介したかったんですが、
      写真が無かったので、ジェラートになってしまいました
      でも、これも美味しそうなのでOKですよね(笑)

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  4. ロッソビアンコ2013年8月29日 0:43

    こんばんは
    ボナセーラです

    おっ久しぶりの小説
    ガブリエルくんの旅行記
    しかも今回は高級ホテルだから
    リッチな旅ですね~
    やっぱりシチリアですから
    海系の料理が美味しそうですね~
    最初ジェラートとアイスクリームの違いが
    あまりわからなかったのですが
    やっぱり色々と果物以外の物を入れるのが
    ジェラートという感じですかね~
    それにしてもビールか
    どんな味なのか気になるし
    なんだか酔いそうです

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    1. ロッソビアンコさん
      一応、イタリアでは、ジェラートとアイスの違いにきちんと差があるみたいなんですが、
      まぁ、そこまで気にしなくても良いと思います(笑)

      ビールのジェラートは気になりますよね
      やっぱり、苦くてアルコールも入っているんでしょうかね?

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  5. しばいつん2013年8月29日 3:20

    こんばんは。
    やっぱり、アンナが旅にいないと、美味しい物は食べれないですね。
    レストランで食べることになった料理。肉巻き見たいの美味しそう。
    隣の塊がよくわからんけど。何かの揚げ物?

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    1. しばいつんさん
      今回の旅は、アンナが居てくれるから贅沢な旅ですよね(笑)
      多分、レストランの料理は、パスタを揚げてあると思います

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  6. ゼラートですがお野菜入りが有って興味深々
    ひとつずつ全部食べてみたいです
    L'Ottava Nota と言う料理はデザートかな?
    アントニオさんはソムリエだったのですね
    お店にとってはいないといけない存在なんだ
    どう展開するのかなぁ~楽しみにしています

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    返信
    1. cm8さん
      L'Ottava Notaって名前は、レストランの名前なんです
      写真を探していると、ここの料理が美味しそうだったので、
      載せてみました(笑)

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  7. ビールのが食べてみたいかも笑い

    ソムリエいないと大変だ
    はやく探して来てあげて〜〜〜

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    1. りょうちゃんさん
      ビール味って気になりますよね(笑)
      甘いのか苦いのかどっちなんでしょうね?
      さぁ、アントニオさんは見つかるのでしょうか?

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  8. おはようございます。

    ガイドブックを持ってきているとは、
    準備がいいのか、それも遊びたかったのか、
    微妙な感じですねぇ。( ̄∇ ̄)

    アントニオさんは、また色々と問題があるようですね。
    しかも、また、別の場所に行かないといけないとは。

    アンナは、相変わらず、わがままですが、
    この3人で、無事に見つかるのでしょうかね。
    次回が楽しみです。

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    1. ランスロットさん
      太郎は、3人の中で一番まともなんです
      だから、ガイドブックは準備していたんですよ
      ホテルなんかの予約もこれで取れたんですよ(笑)

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