2013/08/07

初めてのお使いその3

今日の小説で、
今回の初めてのお使い編はおわりです

はたして、ちゃんとガブリエルは赤いニンニクを見つけられたのでしょうか?

昨日までのあらすじは、
イタリアのシチリア島に赤いニンニクがある事を突き止めたガブリエルでしたが、
時期が過ぎていて、市場には売っていませんでした
しかし、親切なおじさんに出会う事が出来て、
その日は、おじさんの言うとおりに過ごす事にしました

まぁ、詳しい内容は、
初めてのお使いその1
初めてのお使いその2」を読んでください

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ガブリエルは、
市場のおじさんに教えて貰ったレストランに行く事にしました

行く前におじさんから言われていた事がありました

「遠慮なんかしないで、
自分が食べたい物を注文するんだよ
レストランには、今から電話して話しておくから
安心して行っておいで
場所は・・・」

ガブリエルは、教えて貰ったとおり
道を進んで行くと、そのレストランはありました

「いらっしゃいませ
おっ!
君が噂の偉い少年だね

奥の席が空いているから、
そっちに座ってくれ」

ガブリエルは、メニューを見ましたが、
良く分からなかったので、
店員さんのお勧めの料理を持って来て貰う事にしました

最初に運ばれた料理はこれでした

La Locanda dei Fratiの写真
La Locanda dei Frati (トリップアドバイザー提供)

「あっ、オイラ
これ知ってるよ
生ハムでしょ?
イタリアの名物なんだよね?」

「残念!
確かに、生ハムみたいで作り方も生ハムに近いんだけど
普通の生ハムとは違うんだよ
このハムみたいな物は、
シチリア名物のマグロの生ハムだよ
周りの野菜を包んで食べると美味しいよ」

ガブリエルは、マグロの生ハムなんて食べるのは初めてでしたが、
食べて見ると、豚の生ハムに比べて
あっさりしていて、クセも無くとっても食べやすかったです

続いて、店員さんが持って来てくれた料理は
ヘンテコな料理でした

La Locanda dei Fratiの写真
La Locanda dei Frati (トリップアドバイザー提供)

「これって何?
エビはおいしそうだけど、
周りにある、この小さな粒は何なの?」

「それは、クスクスと言って
北アフリカで良く食べられている物なんだけど、
ここ、シチリア島でも食べられているんだよ

まぁ、粒になったパスタと思ってたべてごらん
お米みたいで美味しいよ」

クスクスもガブリエルにとっては初めての体験でしたが、
小さい粒に魚介の旨みが染みこんでいて
この料理も完食してしまいました

「さぁ、最後はやっぱり、デザートだよね
こちらもシチリア名物、カンノーリだよ」

Stadt Wien Barの写真
Stadt Wien Bar (トリップアドバイザー提供)

カンノーリは、
周りがサクサクの生地で出来ていて、
中のクリームは、リコッタチーズ入りで
これも、ガブリエルはあっという間に食べてしまいました

丁度、カンノーリを食べ終わると、
市場のおじさんが迎えに来てくれて
一緒におじさんの家に行きました

「さぁ、今夜はココでゆっくり休んで、
明日、赤いニンニクを探しに行くと良いよ
それじゃ、Buona notte(ボナ・ノッテ)
おやすみ」

ガブリエルは、おじさんの家でゆっくり休む事が出来ました
次の日、おじさんに教えられたとおり、南の方の村に行って見る事にしました

ある程度の場所をおじさんに聞いていたガブリエルでしたが、
ようやく、おじさんが言っていた、塔が見えて来ました

La Torre di Nubiaの写真

「これが、おじさんの言っていた塔だな!
ようやく、目的の村に着いたよ
ここが、ヌビア村だな」

村に着いたガブリエルでしたが、
何処に赤いニンニクがあるのか分からないので、
また、村にある市場に行く事にしました

村には、1軒しか八百屋さんがありませんでした

「すいません
赤いニンニクって売ってありますか?」

「赤いニンニクかぁ~
もう、時期が終わっているんだよね
先月くらいまでだったら売っていたんだけどね
旬は、5月から6月くらいが旬なんだよね

普通のニンニクなら売っているけど、
こっちのニンニクじゃダメなのかい?」

「実は・・・」

ガブリエルは、おじさんにどうしても赤いニンニクが必要な事を伝えました

「なるほど、そういう訳だったのか
友達のお母さんの為に必要なんだね
分かった、ちょっと待っていろ!」

そういって、おじさんは、お店の奥に入ってしまいました
しばらくすると、おじさんは、赤いニンニクを一束持っていました

「これを持って行きな!
自分達で食べる為に、少し取って置いたんだけど
そんな大事な事情があるなら、持って行きな!
俺達は、1年間我慢したらまた、食べれるしね
それに、普通のニンニクでも俺達は大丈夫だしな」

「ありがとうございます!
あっ!
お金は幾らですか?」

「お金だって!
そんな物要らないよ
その友達によろしく言っておいてくれよな」

ガブリエルは、おじさんに何度もお礼を言って、
マルコのもとに戻る事にしました

すると、すれ違いに、2人の男性が八百屋さんに来ました

「おい!
赤いニンニクを売ってくれ!」

「赤いニンニクは、もう無いよ
来年になったら、出来るから
また、来年来な!」

「なんだって!
ようやく、ここまで来たのに
アニキ!どうしましょう?」

「クソッ!
また、別の儲け話を考えるしかないな!」

「アニキ!
それじゃ、オイラのお小遣いはどうなるんですか?」

「そんな事知るか!
これから、新しい事業を考えるから、お前は黙っていろ!」

2人の男は、まだ色々揉めているみたいでしたが、
ガブリエルは、ほっておいて、マルコの所に急ぎました


「マルコ!
帰って来たよ!」

「あっ!ガブリエル!
ニンニクは手に入ったの?」

「任せてよ!
ちょっとだけだったけど
これで、お母さんも元気になれるかもしれないよ」

ガブリエルは、赤いニンニクをマルコに手渡しました

ガブリエルが持って来たニンニクを早速料理して、
マルコは、お母さんに食べさせてみました

「どう?
おかあさん?」

「ありがとう、マルコ
なんだか、元気が出た感じがするよ」

「良かった!
シチリアにしか無い、赤いニンニクなんだよ
内緒なんだけど、天使が運んでくれたんだよ」

マルコのお母さんは、ニンニクを食べた事で
本当に元気になったみたいでした

それと、マルコには嬉しい事がありました
なんと、毎年、6月ごろになると、
シチリアのヌビア村のおじさんから赤いニンニクが送られてくるようになりました

毎年、赤いニンニクを食べているお母さんは、
仕事が出来るくらいに病気が回復して
マルコと一緒に楽しく暮らすことが出来るようになりました

おわり

6 件のコメント:

  1. りょうちゃん
    きゃー!

    今日は食べ物だわ
    スイーツもあるわっっ( ´ ▽ ` )ノ

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    1. りょうちゃんさん
      やっぱり、ガブリエルシリーズに食べ物は無くてはならないですよね(笑)
      風景と料理と小説の融合が目標ですから(笑)

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  2. おはようございます。

    いつも、コメント有難う御座います。
    ハッピーエンドですね。
    こういう終わり方は、大好きですね。
    個人的には、ちょい悪コンビが、もう少し活躍すると
    面白かったかなと思います。

    クスクスは、聞いたことがありましたが、
    他は、初めて聞きました。
    生ハムって、マグロでもできるのですね。

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    1. ランスロットさん
      悪役コンビは、最後のオチが弱かったですよね(笑)
      今度は、もう少し考えないといけないですね

      マグロのハムは、ビックリしますよね

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  3. こんにちは
    美味しそうなお料理のお写真ですね
    ヘンテコな料理と言う名前なのかな?
    お皿の周りにかかっている
    ソースのかけ方がおしゃれです
    お母様回復おめでとうございます(*^^*)
    ロングストーリーお疲れ様でした

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    1. cm8さん
      変な料理は、クスクスですね
      パスタがちっちゃい粒になっている物ですよ

      やっぱり、最後はハッピーエンドが良いですもんね

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