2013/08/27

ガブリエルの冒険(シチリア編) その2

アントニオさんに天界からの荷物を渡す為に
イタリアのシチリア島に来た
太郎とガブリエル
そして、アンナの3人ですが、
初日は、色々あって、
タオルミーナで一泊しました

昨日のお話はこちら

しかし、のんびりしている暇はありません
さぁ、アントニオさんを探しに出発です





朝になって3人は出発しようとしましたが、
また、アンナが文句をいい始めました

「トラパーニに行くの?
ガブリエル、あなたトラパーニが何処にあるか知っているの?」

「知ってるよ
このシチリア島にあるんだろう」

「そうよ
でも、今いるタオルミーナは
シチリア島の東側
トラパーニは正反対の西側にあるのよ」

「でも、おいらの知っているおじさんはそこに居るんだよ」

「トラパーニまで行くのにどれだけ時間がかかるか知っているの?」

「それは、分からないけど
でも、アントニオさんを探すのが今回の目的なんだよ」

「ちょっと、太郎も黙ってないで
何か言いなさいよ」

「それじゃ、
西に向かいながら
途中の街で情報を仕入れたらどうかな?
もしかすると、途中でアントニオさんが見つかるかもしれないし
当ても無く探すよりは、目的地が有った方が良いと思うし」

「う~~ん?
そうね!
それじゃそうしましょう
準備をして来るから待っててね」

「えっ!
まだ準備が終わってなかったの?」

「当たり前でしょう
女の子なんだから、準備には時間がかかるのよ」

そう言って、アンナはまた部屋に戻って行きました

「そんなに、文句があるなら
付いて来なければ良いのに」

ガブリエルは、
アンナが居なくなるとそうつぶやきました

3人は、まずはタオルミーナから西の方角にある
エンナというまちを目指しました

エンナは、シチリア島のほぼ中央に位置していて
シチリア島のヘソと呼ばれる街です

エンナの写真
エンナ (トリップアドバイザー提供)


エンナの写真
エンナ (トリップアドバイザー提供)

さぁ、まずは何処を探すの?

「教会で聞いてみようと思うんだ
天界からの荷物だから、信仰心の強い人の荷物だと思うんだ
それに、教会には沢山人も集まるしね」

エンナの写真
エンナ (トリップアドバイザー提供)

教会に着いて
神父様にアントニオさんって知らないですか?
と聞いてみたんですが
結局、エンナではアントニオさんは見つかりませんでした


「はぁ~
結局、この街にはアントニオさんはいないみたいだね
仕方無いから、やっぱりトラパーニに行かないといけないみたいね
何で、こんな街に寄ったのかしら」

また、アンナは色々文句を言っていましたが
太郎とガブリエルは無視していました

「さぁ、ようやく着いたね
ここが、ガブリエルの知り合いのおじさんがいるトラパーニの街なんだね」

「海が綺麗なステキな所じゃない
来年のバカンスはここに来ようかしら?」

トラパニの写真
トラパニ (トリップアドバイザー提供)

「じゃ、おじさんに会いに行こうか」

ガブリエルは、久ぶりに市場のおじさんに会う事が出来ました

「あっ、あの時のぼうずじゃないか
元気にしてるのか?
また、ニンニクを買いに来たんじゃ無いだろうな
ハハッ」

「おじさん、久ぶり!
今日は、ニンニクじゃないんだよ
アントニオさんって人を探しているんだけど
おじさん、知らないよね?」

「アントニオさん? 
向かいの肉屋さんがそんな名前じゃなかったかな?」

「えっ、ほんと!
ちょっと、肉屋さんに行ってくるよ」

ガブリエルは、一人で肉屋さんに出かけていきました

「ところで、おじさんは、何でガブリエルの事を知っているんですか?」

「それが、昔、ぼうずの友達のお母さんの為に、
このシチリアで作られている赤いニンニクを探しに来ていたんだよ
その時に、ここに来たのが最初だな

あんな友達想いのぼうずなんてなかなかいないから、
大事にしないといけないよ」

「友達っていうか、私にとっては召使いみたいな物なんだけどね
それより、その赤いニンニクって美味しそうね
もう売ってないのかしら?」

「ハハッ!
ニンニクは、初夏の時期にしか採れないんだよ
だから、もし食べたかったら、その頃にまたおいで」

そこに、ガブリエルが帰って来ました

「お帰り!
ガブリエル
反応はどうだった?
荷物はどうなったの?」

「行って来たけど、
荷物が反応しなかったから、違うアントニオさんだったよ
おじさん、他にアントニオさんって知らないよね?」

「俺も、町の人の名前を全員知っているわけじゃないからなぁ~
名前以外に、他に情報って無いのかい?」

「あっ!
信仰心の強い人なんだよね
きっと、教会とかにいつも通っていると思うんだ
そんな人知らない?」

「この街じゃないけど、
この街から、北に行った所に、パレルモって街があるんだが、
そこに、そんな感じの毎日の様に教会に行っているって人がいるって聞いた事があるぞ
もしかしたら、お前らが探しているのはその男性じゃないのか?」

「そうかもしれない
太郎!アンナ!
早速、そのパレルモに行ってみようよ」

「そうだね、行ってみようか!」

3人はおじさんにお礼を言って、
トラパニから北にあるパレルモに行く事にしました

6 件のコメント:

しばいつん さんのコメント...

こんばんは。
アンナはホント、文句言うなら付いていかなきゃいいのにですね。エンナの田園風景が雲一つなく、海のように透き通た空ですね。また、海が綺麗です。
なかなか、会えませんね。次は会えますかね・・・。

Gabriel. さんのコメント...

しばいつんさん
そうなんですよね、アンナはついてこなくても良いんですけどね(笑)
ただ、小説の中では、唯一の女性なので、登場させたいんですよね
まぁ、いないといないで、寂しいと思いますよ(笑)

ランスロット さんのコメント...

おはようございます。

アンナは、暴走気味ですが、
ガブリエルと、太郎は、扱いなれてきた感じですね。

ニンニクの時のおじさんが登場とは、
なかなか、良かったですね。

今回は、まだ見つからなかったですが、
まだ、情報は、絶えてないですね。
次回に期待ですね。

らくこ♪ さんのコメント...

こんにちはぁ~~♪
アンナさん、
疲れると帰るってごね出す楽子より マシだよ全然。
写真の海、すっごい綺麗だね~~!!
ずっと見てても飽きない感じよ。

アントニオさんは パレルモに居るのかしらぁ~~
人を探すって大変だね~~

Gabriel. さんのコメント...

ランスロットさん
だんだん、アンナの扱い方が分かって来た感じですよね(笑)
さぁ、何時になるとアントニオさんが見つかるんでしょうね

Gabriel. さんのコメント...

らくこ♪さん
え~っ!
今のアンナもかなりわがままだと思っていましたが、
らくこさんはもっと凄いんですね(笑)

景色が綺麗なので、それだけで心地よいですよね