2013/12/24

ガブリエルの冒険(黄金のパン)

今回は、天使のガブリエルと
人間の少年太郎が活躍する
ガブリエルの冒険です

最近、怪盗Rさんばっかり書いて来たので、
もう、忘れられているかもしれませんが、
こっちのガブリエルも忘れないでくださいね(笑)

今回は、ガブリエルがまたまた神様からのお使いを頼まれた話です
はたして、きちんとお使いの品を見つけられたんでしょうか?

それでは、どうぞ!

この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません


大聖堂 (ドゥオーモ)の写真
大聖堂 (ドゥオーモ) (トリップアドバイザー提供)

ここは、太郎が留学中のミラノです

しかし、またまた天使のガブリエルが問題を抱えて天界からやって来たみたいです

「どうしたの?
ガブリエル?
また、何か失敗でもしたの?」

「違うよ!
今回は、神様からお使いを頼まれたんだけど
その頼まれたものが問題なんだよ!」

「何?
いったい何を頼まれたの?」

「それがね
黄金のパンなんだよ」

「黄金のパン?
そんな物、この世界にあるの?」

「うん
多分・・
今回も全然分からないから、
太郎に協力して欲しいんだよ」

「う~ん?
黄金のパンか~
もし、そんな物があったら
博物館に置いてあるか
一大ニュースになってると思うんだけどなぁ~
でも、そんな話は聞かないし
どこから探したらいいか検討もつかないね
とりあえず、このミラノのパン屋さんにでも行ってみようか?」

「そうだね
まずは、いつもの様に情報を手に入れないとね」

と、いう事で
太郎とガブリエルは町にあるパン屋さんに行って聞いて見る事にしました

Paolo & Stefaniaの写真
Paolo & Stefania (トリップアドバイザー提供)

「美味しいパンはいらんかね?
おう、ぼうや
焼きたてのパンがあるけど買って行かないか?」

「あの~、おじさん」

「何だい?」

「黄金のパンって売ってますか?」

「黄金のパン?
そんな物あるわけ無いだろう!
大体、そんな物があったって
食べれない物を売っても仕方が無いじゃないか

いや、待てよ
そんな黄金のパンがあったら、
おじさんは億万長者になって
パン屋なんか辞めて、南の島でバカンスをするよ
ハハハハッ」

2人は、他のパン屋さんにも聞いて回りましたが、
答えはどこのお店も同じでした

「やっぱり、普通のパン屋さんじゃ売って無いみたいだね
しかし、今回は全然情報が無いね
ガブリエル、もう少しなんか神様から聞かなかったの?」

「ごめんよ太郎
神様は、何にも教えてくれなかったから
どこにあるのかも分からないんだ」

「もしかしたら、イタリアには無いんじゃないの?」

「いや、イタリアにあるんだと思うよ
だから、オイラが神様に頼まれたんだから
イタリアに詳しいガブリエルなら見つけられるだろうっておっしゃっていたんだ」

「う~ん?
しかし、このままだとどうしようも無いもんな~
本当は、あんまり連絡したく無いけど
アンナに聞いてみよう
イタリア人だし、美食の街のボローニャに住んでいるから
もしかしたら知っているかもしれないし」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「はい、もしもし」

「あっ、アンナ?
僕だよ、太郎だよ」

「何よ!
急に電話なんかして来て
クリスマスに向けて、私は今忙しいの!
さっさと用件を言いなさいよ
くだらない用件だと、すぐに電話を切るわよ」

「え~っと
非常に言いにくいんだけど・・・」

「だから!何よ!
早く言わないと本当に切るわよ」

「えっとね
黄金のパンって知ってる?」

「はぁ~?
黄金のパン?
そんな物あるわけ無いでしょう
いくら、私の家がお金持ちって言っても
そんな悪趣味の物は無いわよ!」

「やっぱり、知らないんだね
ガブリエルが、神様のお使いで頼まれたって言ってたんだけど・・・」

「神様のお使い?
ちょっと、面白そうね
もう少し、詳しく話しを聞かせなさい!」

太郎は、アンナにミラノ中のパン屋で聞いた事や
イタリアにある事は間違いないことなどを伝えました

「なるほど
イタリアにあるのね
パンは、イタリア語でパーネでしょう
黄金は、オーロ
オーロとパン
パンとオーロ

ん?
パンとオーロってどこかで聞いた事があるような・・・

あっ!そうか!
分かったわ
よし!
太郎!
今から、すぐに電車に乗ってヴェローナに向かいなさい
私もすぐにヴェローナに行くわ」

「えっ?
いや、場所さえ教えてもらったら
僕らだけで行ってくるよ」

プーッ、プーッ、プーッ

しかし、既にアンナとの電話は切れてしまっていました

「どうしたの太郎?
アンナは何か分かったって?」

「それが、ヴェローナに行けって」

「ヴェローナ?
そこに黄金のパンがあるの?」

「そこまで教えてくれなかったんだ
あっ!
それより、早く行かないと
また、アンナの機嫌が悪くなるよ
ガブリエル!
詳しい話は電車の中でしよう!」

~~~~~~~~~~~~~~~~

Piazzale Castel San Pietroの写真
Piazzale Castel San Pietro (トリップアドバイザー提供)

ヴェローナは、
ミラノとヴェネチアを繋ぐ途中にある町で
あの有名な、ロミオとジュリエットの舞台となった町です

太郎とガブリエルがヴェローナに着くと
既にアンナは先に来て、待っていました

「ちょっと!
あなた達遅いわよ!
30分も待っているんだから」

「いや、
これでも急いで来たんだよ
それより、黄金のパンについて何か分かったの?」

「黄金のパンね
まぁ、それは置いといて、
私、ヴェローナの町って大好きなの
ちょっと、観光しましょうよ」

「え~っ!
早く、黄金のパンの事が聞きたいんだけど」

「いいわ
じゃぁ、観光しながら教えてあげるわよ
早速、ヴェローナ最大の名所を見に行きましょう」

「はぁ~
やっぱり
だから、アンナと一緒に行動したく無いんだよね」

「仕方無いよガブリエル
今の所、手がかりはアンナしかないんだから」

「何やってるの!
置いていくわよ!」

「あっ、ハイハイ」

APT Arenaの写真
APT Arena (トリップアドバイザー提供)

「どう?
これが、ヴェローナの一番の観光名所
アレーナよ
イタリアで円形闘技場といえば、
コロッセオだけど、このアレーナは、
コロッセオより以前に作られたとも言われているのよ
それに、保存状態も良くて、今もオペラの劇場としても使われるの」

APT Arenaの写真
APT Arena (トリップアドバイザー提供)

「アンナ
それより、黄金のパンは・・・」

「じゃぁ、次の観光名所に行きましょう!
次はもっとロマンチックな所よ」

「え~っ!」

Casa di Giuliettaの写真
Casa di Giulietta (トリップアドバイザー提供)

「何ここ?
普通の家に見えるけど」

「何を言っているの!
ここは、あのジュリエットの家よ
あのベランダが有名な場所じゃない
どうしてあなたは、ロミオなの?
って言った場所よ
ほら、ジュリエットの銅像だってあるんだから」

Casa di Giuliettaの写真
Casa di Giulietta (トリップアドバイザー提供)

「他にも衣装とかも置いてあるみたいね」

Casa di Giuliettaの写真
Casa di Giulietta (トリップアドバイザー提供)


「ちょっと、アンナ!
衣装は分かったから、
黄金のパンはどこにあるの?」

「うるさいわね
分かったわよ
今から案内するから付いて来なさい」

「良かったね太郎
これで、ようやく黄金のパンに出会えるよ」

しかし、アンナが向かった先は、
普通のどこにでもあるようなレストランでした

Officina dei Saporiの写真
Officina dei Sapori (トリップアドバイザー提供)


「さぁ、あなた達何が食べたい?」

「えっ?
いや、ご飯を食べるより、黄金のパンは?」

「いいから、ずっと歩き回ったから、
お腹が空いたでしょう
お腹が空いているからイライラするのよ
ここは、私が払ってあげるから
いいわ、じゃぁ、適当に注文するから食べましょう
話はそれからよ」

そういって、
アンナは、適当に料理を注文してしまいました

Officina dei Saporiの写真
Officina dei Sapori (トリップアドバイザー提供)

Officina dei Saporiの写真
Officina dei Sapori (トリップアドバイザー提供)

Officina dei Saporiの写真
Officina dei Sapori (トリップアドバイザー提供)

Officina dei Saporiの写真
Officina dei Sapori (トリップアドバイザー提供)


「お腹いっぱいになったわね
どう?
満足した?」

「うん
お腹はいっぱいになったけど・・・
結局、黄金のパンはどうなったの?」

「あっ、そうだったわね
黄金のパンだったっけ
すっかり忘れてた」

「ええっ!
あれだけ、ずっと言い続けたのに
忘れたなんて、結局時間の無駄だったんじゃないか!」

「大丈夫よ
これから、案内するから付いて来て」

その後、アンナが連れて行ったのは、
駅前にある、普通のお土産屋さんでした

「えっ?
ここは、観光客とかが買って行くお土産屋だよ
こんな所に黄金のパンがあるの?」

「そうよ
黄金のパンって言ったら、
このヴェローナのクリスマスのケーキの事なんだから」

「そうだったの?
でも、イタリアのクリスマスのケーキって言ったら
パネトーネっていうケーキじゃないの?
ほら、あそこにあるケーキがそうじゃないの?」



「それは、ミラノとかで売っているケーキでしょう
あっ、あったわ
その隣に置いてあるのが、
これが、黄金のパン
イタリア語で、パンドーロよ」


「えっ?
これが黄金のパンなの?
何か、パネトーネと変わらない感じがするけど・・・」

「違うでしょう!
パネトーネは、レーズンとか乾燥したフルーツが入っているけど
パンドーロは何にも入って無いでしょう!
ほら、見てみて
パンの色が黄金に輝いているように見えるでしょう
だから、パンとオーロ(黄金)って意味でパンドーロよ」

「なんだ!
そうだったんだ
でも、知ってたなら
ヴェローナに来た時点で教えてくれたらよかったのに」

「だから、言ったでしょう
ヴェローナは私が好きな街だから、
街の雰囲気を堪能したかったのよ」

「ええっ~、そんな~」

2人は疲れて、その場に倒れこんでしまいました

おわり

と、いう事で
今回のガブリエルの冒険は、
イタリアのクリスマスケーキについて書いてみました(笑)

日本だと、デコレーションしてある
ケーキが一般的だと思いますが、
イタリアのクリスマスケーキは、こんな風に地味なんですよ(笑)

パンみたいに見えますが、
一応、ちゃんと甘味も付いていて、
レストランで出される時は、
ソースとか生クリームが付いて出されたりします

日本でも、買えるので、
日本のデコレーションケーキに飽きたら、
イタリアのパネトーネとパンドーロはいかがですか?(笑)





8 件のコメント:

  1. なんか怪盗Rを思い出させるようなアンナちゃん
    親しいものを感じるのは私だけ?笑い

    パネトーネおいしいよね
    パンドーロねな~るほど
    見つかってよかったわ

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    1. Rさんにパンドーロが見つかってしまいましたね
      来年のクリスマスは、イタリアまで盗みに行っちゃうのかな?(笑)

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  2. あんまり乾燥したフルーツとか好きじゃないから、
    パンドーロのほうがいいなぁ。
    最近、シュトーレンが売ってるのはよく見ます。
    ヨーロッパのクリスマスは、意外と地味?
    って言うか、日本が普通じゃないのか・・・。

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    1. 心姫さん
      最近は、ヨーロッパのクリスマスケーキも売ってますよね
      でも、自分の地域では、パネトーネとか見ないんですよね
      デコレーションケーキも、日本が発祥って話なので、
      向こうのケーキは、もともと地味なんでしょうね

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  3. こんにちは。

    ガブリエルの冒険久々ですね。
    面白かったです。
    相変わらず、アンナ最強ですね。
    神様も、クリスマスケーキを食べるのかな。

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    1. ランスロットさん
      最近は、Rさんばっかりでしたからね(笑)
      やっぱり、アンナとRさんって似ているんでしょうね
      何処がって?
      それはあえて言いません(というか言えません)笑

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  4. しばいつん2013年12月27日 6:55

    おはようです。最近、よってなくてすいません。
    シンプルな方がうまいんですよね。
    高いのかと思ったら結構安いんだね。

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    1. しばいつんさん
      作っているメーカーにもよると思いますが、
      基本的にはそんなに高くは無いですね
      味は、好みの問題ですからね
      レーズンとかが嫌いな人は、パンドーロになると思います(笑)

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