2013/12/09

怪盗Rさんの江戸時代

またまた、怪盗Rさんの話を書きました

今回は所変わって
というか、時代が変わって
江戸時代のお話です

今回もイラストは勘太さんのイラストをお借りしました

それでは、さっそくどうぞ!



この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません

「御用だ!
御用だ!

くそっ!
また逃げられたかぁ~
この師走の時期しか現れない大泥棒め!」

「ワタやん奉行
きょうもまた逃げられてしまいましたね
大泥棒怪盗Rに」

「何だ?
その怪盗Rとは」

「ワタさん知らないんですか?
町民の間で流行っている
今回の泥棒の名前です」

「どうして怪盗Rなんて言うんだ?」

「それがね
この時期の師走、十二月しか現れないでしょう
だから12月の怪盗って事で
怪盗Rらしいですよ」

「ん?
なんの事か全然分からんな」

「あっ!
紙に書くと分かりやすいですよ」


「どうですか?
数字の12から変化して行って
アルファベットのRになるんです」

「ほぉ~っ!
良く考えた物だな
12月限定の泥棒だから、怪盗Rか!
しかし、そんな名前が付いていようと
われわれ奉行所の面子にかけて捕まえなくてはイカン!
今回は逃げられてしまったが、
何か手がかりが残っているかもしれない
詳しく調べるぞ!」

「はい!隊長!
いや、お奉行様!」

しかし、その日は何の手がかりも見つける事は出来ませんでした

次の日になって、
ワタやんさん達は、
町人に目撃情報を聞くことにしました
しかし、町人はほとんど何も知らないので、
ほとんど手がかりがありませんでした

「ワタさん、
やっぱり、怪盗Rについての情報は無いですね
そういえば、あっちの貧乏長屋の方には行きましたっけ?」

「いや、向こうの長屋はまだだな!
しかし、あそこの貧乏な連中が何か知っているとは思えんが・・
まぁ、行ってみるか」

どーーん!

「あいたっ!」

貧乏長屋につくやいなや、
小さな子供がワタやんさんにぶつかって来ました

「こらっ!
遊ぶなら、もっと広いところで遊びなさい!」

「お奉行様、ごめんなさい
これからは、気をつけます
向こうの広場に行って遊びます
すいませんでした」

「おっ!
ちょっと待った!
お前が持っている
そのお菓子の袋は何だ!」

「あっ!これですか?
去年の暮れに玄関の所に置いてあったんです
うちは、貧乏だから、お菓子とか買ってもらえないんですが
家の前に置いてあってビックリしたんです
それから、僕の宝物としてずっと持っているんです
でも、僕だけじゃ無いんですよ
この長屋の小さな子供達がいる家にお菓子が置いてあったんです
それも、何故か年末の頃しか置いてないんですよね
今年も置いてあると嬉しいんですけどね」

「そのお菓子は確か・・・
去年の暮れに怪盗Rが盗んだ物だったな
何か関係があるのかもしれないな」

「てぇへんだ!
てぇへんだ!
あっ!
お奉行様!
こちらでしたか!」

「どうした?」

「また、大泥棒から予告状が届きました」

「なに!
今度こそは必ず捕まえてやる
全員に出動命令をかけろ!」

「はい!」

そして、その夜
怪盗Rさんが予告状を出したお店では、
警備の強化が図られていました
しかし、その警備の穴を狙って
今回も怪盗Rはお菓子を盗み出す事に成功しました

「こら~!待て!
今夜こそ、逮捕してやる!
御用だ! 御用だ!」

「ワタさん!
怪盗Rは、屋根を伝って逃げているみたいです」

「なに!
それなら、
お前はあっちから怪盗Rをこっちの屋根におびき寄せるんだ!
このワタやんみずから捕まえてやる
この作戦が成功すれば、怪盗Rなんて簡単に捕まえる事が出来るはずだ!」

隊員は、言われた通り、
向こうの屋根の上に登り
怪盗Rをワタやんさんが待つ地域におびき寄せることに成功しました

「とうとう、見つけたぞ!
大泥棒!
いや、怪盗Rよ!」

「あら?
お奉行様
でも、私は、屋根の上にいて、
あなたは下にいるのよ
どうやって捕まえるつもりかしら?」

「ふっふっふっ
それは、作戦があるんだ
この作戦さえ成功したら、
お前なんて、簡単に捕まえられるんだぞ!」

「そうなの?
でも、そんな作戦なんて使う前に
私は逃げちゃうわよ
それじゃ、さようならお奉行様!」

怪盗Rが、逃げる為に
隣の屋根に飛び乗った瞬間でした

「キャー!」

ドシン!

なんと、怪盗Rは屋根から落ちてしまいました

「どうして?
身のこなしには自信があったのに」

「お前が乗った屋根には、油を引いていたんだ
だから、どんな身軽なヤツが乗っても滑るようにしてたんだよ
それじゃ、いよいよ、逮捕するぞ」

「お奉行様!
今回だけは見逃してください
実は、このお菓子を届けなくてはいけない所があるんです」

「なに!
お菓子を届ける?
それはどこに届けるんだ!」

「えっと・・
イヤ、それは言えません
どうか!
今回だけは見逃してください
このお菓子を無事に届けたら
改めて、自首します
なので、明日まで待ってください」

「もしかして
そのお菓子を貧乏長屋に届けようとしているんじゃないだろうな?」

「えっ!
どうしてそれを・・」

「南町奉行所のワタやんを舐めてもらっちゃ困るってもんよ
この町で起きている事は全部把握しているんだよ
怪盗Rよ
もし、お前が私利私欲の為にお菓子を盗んでいたら、
私も許さなかったが、今回だけは大目にみよう」

「ありがとうございます
お奉行様!」

「しかし、怪盗R
お前さん、さっき屋根から落ちた時に足をひねったみたいだが、
その足でお菓子を配って回れるのかい?」

「足の事までばれてたなんて
さすが、お奉行様
でも、お菓子を配るのは、私しか出来ないんです」

「何を言っているんだ
ここにもう一人いるじゃないか!」

「えっ?
それでは、お奉行様も一緒に配ってくださるんですか?」

「う~む?
しかし、配りたいのは山々だが・・・
奉行所の人間が泥棒に手を貸したなんてばれると困るしな・・・」

そこに、ワタやんさんの部下の
心姫さんが現れました

「ワタさん
すいません
悪いと思いながら、話を聞かせてもらいました」

「心姫さん」

「お奉行様という正体がバレなければ良いんですよね
それなら、これを使ってください」

「それはいったい・・・」

「赤い帽子と服、そして白く長い髭です
これを使えば、お奉行様だと気付く人は居ないと思います」

「なるほど
これをつけるんだな
よし、それじゃ、早速お菓子を配りに行くか!」


その後、
怪盗Rは奉行所に自首をしに行きましたが、
ワタやんさんは、
「この間見た、怪盗Rはもっと美人だった」と言って
捕まることはありませんでした

それを聞いたRさんは、
一瞬、ムッ!としましたが、
最後は嬉しそうに帰って行きました

それと、毎年12月にお菓子を盗んでいた怪盗Rですが、
次の年から、奉行所が貧乏長屋にお菓子やおもちゃを届けるようになった為に
不思議と現れなくなってしまいました

おわり


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今回は、江戸時代という事でしたが、いかがでしたか?

読んでもらったら分かったと思いますが、
有名な泥棒、ねずみ小僧をモデルに書きました

まぁ、最後は、何故か西洋のサンタさんが出てくるんですが、
最後はハッピーエンドで終われたので良かったとおもいます




14 件のコメント:

  1. ネズミ小僧R吉?笑

    ワタさんかっこいい(^_−)−☆

    ガブさん発想が面白い♪

    りょうちゃんでした

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    1. りょうちゃんさん
      気に入って貰えてよかったです
      いつもとちょっと違う角度から攻めてみました(笑)

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  2. しばいつん2013年12月10日 1:06

    こんばんは。サンタクロースをいいお話に
    変換できてます。Rさんと言う存在のおかげで
    色んなお話ができますね。

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    1. しばいつんさん
      Rさんのネタは尽きたかな?って思ったんですが、
      場所や時代を変えると色々アイデアが出てきますね(笑)

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  3. おはようございま~す♪
    今回も読み易くて、発想もいいですね~♪

    数字の12から変化ネ...R(笑 なるほどねぇ(^^♪
    ワクワクしながら、一気に読めます!

    スリルと夢もあり...ハッピーエンド!がほのぼので
    とても楽しかったですよ♪Ю―(^▽^o) ♪...上手ですね☆

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    1. yumeさん
      12の数字のアイデアは、現代版で使おうと思っていたんですが、
      クリスマスというか、12月の方が良さそうなので、使いました(笑)
      次の話はどんな話になるでしょうかね(笑)

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  4. 面白いお話ですね^~^

    怪盗Rさんが江戸時代の義賊になって、
    長屋の子供たちにお菓子を配る・・・
    現代のサンタさんがタイムスリップしたのかな?(笑)

    勘太さんのイラストにピッタリですよ~
    それとも、勘太さんが江戸時代のイラストを描いて下さるのかなぁ?

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    1. なこさん
      今回は、既に勘太さんが描かれているイラストをお借りしましたが、
      出来れば、話にあった話を描いて欲しいですよね

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  5. もちろん我が家にありますよ、
    サンタのコスプレ衣装。
    いつでもお貸ししますからね、ワタやんさん。
    ちなみに、息子用に白鬚もちゃんと持ってます。
    12からRになるとは、考え付きませんでした~。

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    1. 心姫さん
      最近、心姫さんの出席率が高くなって来ましたよね(笑)
      何故か、コスプレをする話が出てくるのでこれからも活躍に期待してくださいね

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  6. こんにちは。

    いつもながら、面白いですね。
    でも、時代背景が、江戸時代で、
    アルファベットは、違和感があったかな。
    まあ、そこも面白い部分でもあるのでしょうけど。

    時代劇風の次は、何かな!?

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    1. ランスロットさん
      確かに、自分でも書きながら江戸時代にアルファベットは無いなぁ~って思いましたが、
      Rさんの名前を出さないと話が成立しないですからね(笑)
      今度は、どの時代になるでしょうか?(笑)

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  7. こんばんは。

    今回の お話しでは 私 いい役に
    なってますね~

    Rさんが 自首して来て
    一瞬 ムッ! と なった所が
    可笑しかったです~


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    1. 副会長のワタやんさん
      ワタやんさんは、いつもRさんの引き立て役になってますからね
      今回は、大活躍ですよ(笑)
      最後の「もっと美人だった」って書くと
      本物のRさんから怒られそうだと思ったんですが、
      書いてしまいました(笑)

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