あの名探偵Rさんが帰って来ました
今回は、全部で「事件編」「推理編」「解決編」の全3回になってます
毎日来て、読んでも良いですし
3日後に、全部まとめて読んでも良いので
ご自身の都合に合わせて読んでください(笑)
今回は、全部で「事件編」「推理編」「解決編」の全3回になってます
毎日来て、読んでも良いですし
3日後に、全部まとめて読んでも良いので
ご自身の都合に合わせて読んでください(笑)
今回の舞台は、
超高級ホテルです
この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません
ガラガラガラ
「ちょっと待って下さいよ、Rさん!」
いつもの様に、名探偵Rの助手のガブは
Rさんに、こき使われていました
もとい、大事な荷物を運ぶ手伝いをしていました
ガラガラガラ
「何やってるのよ!
あと、少しでホテルに着くから頑張りなさい!」
ガラガラ
「だって、このスーツケース
めちゃくちゃ重いですよ
一体、何が入っているんですか?」
「えーっと
中に入れたのは……
衣装でしょう
それと、休憩中に食べるポテチと
演奏前に食べるチョコでしょう
あっ!そうそう!
着いてすぐに食べようと思っていたシュークリームと
それから、それから……」
「って!
ほとんどお菓子じゃないですか!
それなら、わざわざ運ばないで
ホテルの近くで買えば良かったのに」
「うるさいわね!
芸術的なピアノの演奏をするには、
いつも食べているお菓子じゃないと調子が出ないのよ!
ほら! そんな事を行っている間にホテルに着いたわよ」
そうなんです
今回、Rさんは
夏の演奏会に出場する事になり
その為に、ホテルに部屋を借りて前日から準備をする事にしました
しかも、なんとそのホテルは、
国内でも五本の指に入る超高級ホテルなんです
「あっ!
Rさんですね
お待ちしておりました
わたくし、今回、Rさんのお手伝いをさせて頂く
世話(せわ)と申します
どうぞ、よろしくお願いします」
「こちらこそ、お世話になりますね」
「ところで、Rさん、お荷物の方は?」
「もう少ししたら来ますよ
ガラガラ ガラガラ
ほら、来ました」
「ハァ、ハァ、疲れた〜
駅からタクシーとか使えば良いのに
まったく、ケチなんだから」
「うん?
ガブ、なんか言った?」
「えっ!
いや、独り言です独り言!
凄く綺麗なホテルだなぁって」
「こちらが、助手のガブさんですね
お荷物の方は、ホテルのフロントに預けて貰えると
後から係りの者がお部屋まで運びますよ」
「そうなんですね
じゃ、フロントに行って来ます」
ガラガラガラ
「それでは、この後の予定ですが、どうされますか?
30分後には、リハーサルが始まりますので
会場に直ぐに向かっても良いですし
少しですが、お部屋でゆっくりされても良いですよ」
「どうしようかしら?
30分だとあんまりゆっくりもできなさそうだけど……」
「そう言えば、Rさんのお部屋からは、
海が見渡せるんですよ」
「Rさん!
海を見ましょうよ!」
「あら、ガブ?
荷物を預けたなら、もう用事は無いわよ
帰って良いわよ」
「そんなぁ
ここまで荷物運びしたんですから
せめて、もう少し高級ホテルを楽しませて下さいよ
だから、ホテルからの眺めを見せて下さいよ」
「仕方ないわね
じゃ、とりあえず部屋まで案内してください」
Rさんの部屋は、ホテルのかなり上の方の階にありました
「凄く広いホテルですね
部屋も沢山あって、凄いなぁ
Rさん1人だと迷子になりそうですよね」
「大丈夫ですよ
Rさんのお部屋は、分かりやすい様に
部屋の前の廊下に大きな花を飾らせていただきました」
「ほんとだ!
これなら、方向音痴のRさんでも安心ですね」
「ガブ!
あなた、さっきから一言多いわよ
別に、あなたがここに居る必要は無いんだからね!」
「まぁ、まぁ
こちらが、R様のお部屋です」
お手伝いの世話さんが言った通り
部屋の前には、大きな花が飾ってありました
部屋の中に入ると
オーシャンビューで、水平線の彼方まで見渡せる
凄く素敵な部屋でした
さらに、ホテルの方が用意したのか
部屋の中には、沢山のお菓子が置いてありました
「うわぁ
Rさん、見て下さいよ
冷蔵庫の中には、色んなジュースが入っているし
冷凍庫には、見たことが無いアイスクリームが入ってますよ
1個、食べても良いですか?
ねぇ、ねぇ、ねぇ!」
「あーっ!もう分かったわよ
1個だけよ
私と世話さんの分も持って来て」
「あっ
いえ、わたくしは結構ですよ」
「そんな事言わないで
どうぞ、どうぞ!」
「そうですか?
じゃ、頂きますね
これを食べたら、会場の方に向かいましょうか?」
「あっ!
もうそんな時間ですね
30分なんてアッと言う間ですね」
「Rさん!
見て下さいよ
あそこの島って、ひょうたんの形をしていて面白いですね」
「ガブ!
そんな事言ってないで
もう、会場に行くわよ
て、言うかあなたは帰っても良いのよ」
「そんな事言わないで連れて行ってくださいよ」
「ダメだって!
あなたは、明日の荷物持ちの仕事があるでしょう
それまで、家でゆっくりしてなさい!
今日は、世話さんが居るからあなたに用は無いわよ!」
「まぁ、まぁ
わたくし、1人だけだと
出来ることも限られますので
ガブさんがいてくださった方がわたくしも助かりますから」
「あら?
そうなの
それじゃ、仕方ないわね」
「ヤッター」
「あっ!
そろそろ時間ですね
Rさん、準備をして会場に向かいましょう
あっ!
この部屋の鍵を渡しておきますね
この鍵を失くすと部屋に入れなくなるので気をつけてくださいね」
「大丈夫ですよ
特に、準備をする事もないから
サッサと行って、リハーサルを終わらせましょう
そして、お菓子を沢山食べたいわ
あっ!と
ガブ先に廊下に出てるから
ここにあるお菓子の中から数個持って来てよ
向こうの会場でちょっと食べましょう
それと、ドリンクも忘れないでよ!」
「ハイ、ハイ
全く、人使いが荒いんだから」
3人がフロントのある
ロビーまで降りて行くと
世話さんが、
「すいません
フロントに確認する事があるので、
ここで待っていてもらえませんか?」
世話さんは、
フロントと話をして
1分か2分位で戻って来ました
「さぁ、それじゃ会場に行きましょうか?
ここから、歩いて数分の所ですよ」
その後、リハーサルも上手く行き
何事も無く、Rさん達はホテルに帰って来ました
「Rさん
お部屋の場所は分かりますよね
ドアの前に大きな花が飾ってある所ですからね」
「はい、大丈夫ですわ
あれだけ大きな目印があるから間違えるはずはありません」
「それじゃ、お休みなさい
あっ!
しばらくは、ここのバーにいるので
もし、何かあったら連絡してくださいね」
そう言って、
世話さんは、バーの方に歩いて行きました
「ところで……
どうして、あなたがまだここにいるの?
ガブ!」
「えっ?
えーっと……
あの……
Rさんのは部屋に置いてあったお菓子を一個貰ってもいいですか?
ずっと前から食べたかったお菓子があったんですよ
ねぇ、お願いしますよ」
「ダメよ!
って言いたいところだけど
そのお菓子をあげるから今日は、さっさと帰るのよ
明日もあなたには荷物持ちしてもらうんだから」
「やったー
じゃ、早速部屋に行きましょう!」
二人は、そう言って
エレベーターに乗り
部屋がある階に向かいました
部屋の前には、昼間見た
大きな花が飾ってありました
「ここですね
さぁ、さぁ、早く開けて下さいよ」
ガチャ!
「あれーっ?」
Rさんがドアを開けると
なんと、昼間あれだけあったお菓子が全部消えてしまっていました
「ちょっと!
これはどういうことよ!
ガブ!
あなたの仕業ね!」
「なに言っているんですか?
僕がそんな事するはず無いでしょう!
今だって、あるはずのお菓子を貰いに来たんですから!」
「これはいったいどういう事なのかしら?」
つづく
8 件のコメント:
きゃ~!!
誰なの!大事なお菓子を盗んだのは
演奏できないわよ!!
って、慌てん坊のRさん部屋間違えてないよね。。。う~ん
あり得そう(ーー;)
りょうちゃんさん
え?え? 部屋を間違う?
ま、まさか!あ、Rさんに限ってそ、そんな事があるはずは……
そ、そうそう、部屋の鍵はRさんが持ってた鍵で開きましたよね
だから、Rさんは間違って無いはずです
でも、もうこの話は禁止〜っ!(笑)
>オーシャンビューで、水平線の彼方まで見渡せる~
素敵なホテル…つい景色を想像してしまうわ♪
お部屋の前のお花は、世話サンによって
違うお部屋の前に…移っていた?
読み易くて面白いです~続き楽しみです(o^-^o)
アハハ・・・ 笑っちゃったわ!
こんなホテルに泊まってみたいですね~
消えたお菓子の探索ですか?
Rさんは怪盗でなくて探偵?
あ、前にも探偵Rさん出演したことがありましたね。
yumeさん
Rさんは世界的なピアノ奏者なので、
こんな素敵なホテルに宿泊できるんですよ(笑)
トリックは最後の種明かしまで楽しみにしてくださいね
なこさん
最近は、怪盗より、犯人を捜す探偵の方が書いていて楽しいので
探偵の話が多くなりました(笑)
でも、お菓子が関係する部分は変わりませんよ(笑)
相変わらずRさんは人使いが荒いですね(笑)
さて、次は・・・?
まゆみさん
Rさんは、ガブに対して厳しいんですよね
他の人には優しいと思いますよ・・・たぶん(笑)
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