怪盗Ｒ外伝・まゆみさんと殿君

今回のお話は

むかしむかしでは無くて

ちょっとだけ昔の

怪盗r捕まえ隊が出来たばっかりの

隊員の数が少ない頃のお話です

今回のお話は、ブロ友のまゆみさんからリクエストを受けて書いてみました
まだ、捕まえ隊が出来たばっかりの頃のお話です

それでは、さっそくどうぞ（笑）

追記
勘太さんがまたまたイラストを描いてくださいました
読んで無い方は、もちろん
すでに読んだ方も、イラストと共にもう一度楽しんでください（笑）

この作品はフィクションです。

実在の人物、団体、事件などにはいっさい

関係ありません

「私が隊長のワタやんです

今回は、怪盗Ｒの被害拡大を受けて

新しく隊員を募集する事になりました

そこで、

今回集まって貰った中から

新入社員を選びます

これから、簡単な質問と試験を受けて貰います

それでは、そちらの方から質問に答えてください」

・・・
・・・
・・・

「次は、え～っと
まゆみさんですね？」

「はい、そうです」

「ところで、質問の前に

そちらの猫ちゃんはペットですか？

ペットを連れて来られても困るんですが」

「いえ

この殿君は、私の家族なんです

それに、パートナーで相棒なので

今回は、一緒に試験を受けさせてください」

「えっ！

あ～っ、そうですか～？

わかりました

質問は以上です

それでは、皆さんへの質問が終わったので
今度は実践のテストにうつりたいと思います

今回のテストでは、
実際に怪盗Ｒを捕まえてもらいます」

「え～っ！
怪盗Ｒを捕まえるだって！
そんなことが出来たら、捕まえ隊に入る必要ないじゃないか！」

試験会場からは、不満が爆発しました

「いやいや
本物の怪盗Ｒを捕まえる訳じゃ無いんですよ
今回は、こちらの心姫さんが
怪盗Ｒの格好をして逃げるので、
その心姫さんを捕まえてください

それと、
通常は、隊員全員で捕まえますが、
今回はテストという事で、個人戦になります
もちろん、捕まえた人は間違いなく合格ですが、
どんな作戦を考えたかなども参考にすますので、
捕まえられなくても合格する事は出来ますよ

それでは、ルールを説明しますね
場所は、この捕まえ隊のオフィスビルで行います
時間は３０分間です
心姫さんが、怪盗Ｒとして侵入しますので、
それまでは、自分がここだと思う場所で待機してください
それでは、早速始めますので
それぞれの場所に移動してください」

まゆみさんと殿君は、
怪盗Ｒが逃げて来るだろうと予測した
裏口の方に待機していました

しばらくすると、
試験開始の笛がなりました

ピー！
それでは、開始です！

「わぁ～！
２階に居るみたいだぞ！」

「うわぁ、違った
このＲさんはダミーだ！
本物はどこだ！」

一方、裏口で待機していたまゆみさんは・・・

「あれっ？
殿君、どこに行くの？
そっちに行ったらダメだよ
ちょっと、殿君！」

「怪盗Ｒが居たぞ！
裏口の方に逃げたぞ！
みんな追いかけろ！」

「あっ！
怪盗Ｒがこっちに来ちゃう
でも、殿君は、向こうに行っちゃうし・・・
どうしよう・・・
えい！
怪盗Ｒなんてどうでもいいや！
殿君待って～！」

その頃、怪盗Ｒに変装して逃げていた心姫さんは
「今回の試験を受けに来た人達は大した事無いわね
簡単なダミーとかにひっかかるし
今回は全員不合格かもね」

そんな事を考えながら逃げていると
なんと、目の前に猫が飛び出して来ました！

「キャーッ！」

「待って、殿君！」

なんと、怪盗Ｒの格好をした心姫さんの前に現れたのは、
猫の殿君でした

「何で、こっちに逃げたって分かったの？
わざと、裏口に逃げたって思い込ませるようにしたのに」

「いや
殿君が勝手に・・
あっ！
それよりも、怪盗Ｒ逮捕します！」

「見つかったのは仕方が無いけど、
残り時間を考えると、もう少しだけ逃げると大丈夫だわね
残念ながら、捕まらないわよ」

しかし、心姫さんが逃げようとした瞬間に
殿君が飛び掛り、爪を出して引っかきました

「キャーッ！」

「あっ、殿君やめなさい！
大丈夫ですか？」

「せっかく、徹夜して作った
怪盗Ｒのマントがボロボロになっちゃった
もう、私の負けでいいです」

ピーッ！

「そこまで、
なんと、今回の試験は
みごと、まゆみさんと殿君のコンビが怪盗Ｒを捕まえました
なので、試験の合格者は、まゆみさんと殿君にしたいと思います」

なんと、まゆみさんは、
みごと、心姫さんを捕まえて
試験に合格する事が出来ました

これからは、まゆみさんと殿君のコンビで
怪盗Ｒを捕まえてくれる事でしょう

おしまい