名探偵Rさん
しかし、防犯カメラをずっと監視していたにも関わらず
いつの間にやら金庫の中のお菓子が盗まれていました
Rさんは、
お金持ちの奥さんが怪しいとニラみ
改めて防犯カメラの映像を見ていると
ある事に気が付きました
果たして、Rさんは何に気が付いたのか?
犯人は奥さんで合っているのか?
そして、そのトリックとは?
この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません
「ちょっと、いったいどういう事ですか?
家にまで押しかけて来て
あなた達のせいでお菓子を盗まれたんですよ!
それを、犯人はわたくしですって!
警察を呼びますよ!」
「警察をお呼びになっても結構ですよ、奥さん
本当に貴女が犯人じゃなければね」
Rさんは、
お金持ちの奥さんの家に着くなり
犯人は貴女だ!と言って
それを聞いた奥さんが
怒り出して言い争いになっていました
「け、警察を呼ぶのは
あなた達の話を聞いてからにしますわ
だいたい、わたくしが犯人な訳がありませんわ
だって、盗まれるのが嫌で
あなた達に警備を依頼したんですよ
そんなわたくしが犯人のはずが無いじゃないですか!」
「奥さん!
貴女、かなりの借金があるみたいですね」
「うっ!
そ、それがどうしたというんです!
借金くらい誰でも持っているんじゃないかしら?」
「確かに、借金くらいなら誰でもあるかもしれません
しかし、借金があるにも関わらず
お菓子に警備を付けたり
さらに、保険までかけるなんて信じられないですね」
「そ、それは個人の価値観の違いですわ!
わ、わたくしはそこまでしてお菓子を食べたかったんですよ
そ、それより
わたくしが犯人って証拠があるんですか?」
「証拠ですか?
証拠はあの時の防犯カメラに映っていたんですよ!」
「え〜〜〜っ!」
声を上げたのは
助手のガブでした
「ちょっと、Rさん!
さっきまでその映像を見てましたが
何にも映って無かったじゃないですか!
だ、大丈夫ですか?」
「その子の言う通りですわ
わたくしも後から映像を見ましたが
何にも映って無かったですわよ
ずっと、同じ画面ばかりで朝を迎えていたじゃないですか」
「そうです!
この映像には何にも映って無かったんです!」
「はぁ〜〜?
何を言っているのかしら?
ちょっと、ガブさんとやら
この方大丈夫なの?」
「えっ?
多分、大丈夫だと思うんですが……
Rさん、最近、頭を打ったとか無いですよね?」
「ガブ!
あなたまで何を言ってるの!
仕方ないわね
最初から説明します
部屋に取り付けられた防犯カメラですが
金庫を真正面に見えるように
部屋の反対側に取り付けられていました
部屋には、大きめの窓もありましたが
鉄格子が付いていて外からの侵入は不可能です
その後、部屋を出て
私達は下の階で監視を続けました」
「監視をしていたのは僕ですけどね
Rさんは途中で寝てたじゃないですか!」
「うるさいわね!
私の見せ場なんだから黙ってなさい!
監視している間ですが
夜中に雨が降って来て雷まで鳴り始めました
その雷はこの家の近くにも落ちたみたいですね」
「アッ!そうか!
だから、何も映って無いのが変なんだ!
えっ?
でも、そしたら防犯カメラの映像はどうなるんだ?」
「だから、ガブ!
あなたは黙ってなさいって言ってるでしょう!」
「あ、あなた達、何を言っているんですか?
雷が近くに落ちたからどうだっていうんですの?
あの日は特に停電なんかもしてないですよ」
「そうですね
停電は無かった
だから、カメラはずっと動いていたんです
ここからが肝心な所ですが
雷が近くに落ちたなら
窓を通して、雷の光も入って来るはずなんですが
この映像にはその光が映っていませんね
いったいどういう事なのか?
きっと、この映像は別の日の夜の映像なんでしょうね
私達が二階の部屋から一階の部屋に降りるまでに
映っている映像をすり替えたんです!
奥さん!
貴女、機械が苦手っておっしゃっていましたが
旦那さんの会社を手伝うくらい機械には詳しかったそうじゃないですか?
そんな貴女だったら
映像を以前撮った物に替えるくらいは簡単なんじゃないですか?」
「ううっ
冴えない町の探偵なら上手く騙せると思っていたのに
名探偵Rに依頼したのが間違っていたのね
そうよ!その通り、わたくしが犯人よ
多額の借金で、会社が倒産の危機で
どうしようもなくて
せめて、従業員だけは守ってあげたくて
せめて、従業員だけは守ってあげたくて
お菓子に保険金をかけて
そのお金でやり直そうと思っていたけど
やっぱり、悪い事は出来ないわね
保険金は諦めて、
あなた達にも依頼料を支払わないといけないわね
でも、依頼料を支払うお金が無いから
あれから、またあの金庫に入れなおしたので
あれから、またあの金庫に入れなおしたので
今回の世にも珍しい幻のお菓子を持って行ってください」
「えっ!良いんですか?
やりましたねRさん!
幻のお菓子って言うくらいだから
メチャクチャ美味しいんでしょうね〜
ん?でも、待てよ
もしかしたら良い方法があるかも!」
なんと
ガブが思いついたのは
幻のお菓子をオークションにかける事でした
もともと、数千万円の価値があったにも関わらず
今回の事件でさらにプレミアが付いて
予想を上回る価格で落札されました
そのお金で奥さんは
会社を立て直す事が出来ました
「よかったですね〜
あの奥さん、借金で自殺も考えていたそうですが
借金も返して、昔みたいに贅沢は出来ないみたいですが
無事に暮らしているみたいですよ〜
やっぱり、これも僕の機転のおかげですよね〜
あれっ?
Rさん、どうしたんですか?
なんか、この前から機嫌が悪いですね?」
「ガブ!
あなたがやった事はとっても素晴らしい事だと思うけど
それでも、私はあの幻のお菓子が食べたかったのよ!
ガブ!
罰として幻のお菓子を買って来なさい!」
「え〜〜〜〜っ!
僕のお小遣いじゃ絶対に買えないですよ〜〜」
おわり
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以上、
名探偵Rさん、消えたお菓子でした
なんか、トリックは簡単で
コメントもらっていた方はほとんど分かっていたみたいですね(笑)
小説に関しては、ネタが無くなってしまったので
次回作はまだまだ先になると思いますが
次を楽しみにしていてくださいね
12 件のコメント:
あ〜あ
食べ損なっちゃった(ーー;)
面白かったよ
次回作楽しみに!
七変化R
いい結末でしたね(*^。^*)
奥さんは従業員を守りたかったんですね。
ガブさんの提案が良かったですね。
めでたしめでたしでしたね♪
新年早々、いい結末になり ♡ほんわかしました♪
ケーキは、残念でしたが素敵な展開に
楽しませて頂きましたよ〜ありがとう♪
幻のケーキってどんなだったのかな~
ここも種明かしして欲しかったわ~
テンポよくって面白かったー!
ありがとうー♪
お菓子は箱だけで中身はないのかと思ってましたが、
それはちゃんと実在したんですね~。
世界で1番高いお菓子になったのかな。
Rさん
残念でしたね~(笑)
どうしても食べたかったら
数千万円で落札してくださいね(笑)
次回作では、あんまりガブをいじめないでくださいね
まゆみさん
やっぱり、ガブは素晴らしいですよね(笑)
ただ、最後はRさんに怒られて終わるんですよね
次回は最後はガブもハッピーエンドで終わりたいですね(笑)
yumeさん
やっぱり、新年だしハッピーエンドが良いですもんね
数千万円のお菓子は気になりますが
みんなの幸せが一番ですもんね
蓮見さん
やっぱり、幻のお菓子は幻だから価値があるんでしょうね(笑)
ただ、何にもまだ考えていませんが
もしかしたら、別の話で同じ幻のお菓子が登場するかも(笑)
心姫さん
お菓子はちゃんと存在していたんですよ
まぁ、お菓子を買う余裕があるなら借金返せ!って話ですけどね(笑)
Rさんが関係すると、
何処にでもあるお菓子にプレミアが付いてしまいますからね
名探偵Rさんは、実は落札した人にこっそりお願いして
一口食べていたかも。。。 ガブさんに内緒で(#^.^#)
のんびり屋さん
え~~~っ!
陰ではそんな事が行われていたんですね
じゃ、お小遣いで買う必要は無いですね(笑)
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