なんと!
怪盗Rさんではオトボケ役のワタやんさんを主役にして書きました
いつも、ワタやんさんを登場させると
オトボケ役になってしまっているんですが
今回は主役という事でオトボケは無しで書いてます
しかも、今回はミステリ仕立てになっていて
ちょっと調子に乗って話しが長くなってしまいました(笑)
まぁ、とにかく読んでいただけると嬉しいです
それでは、早速どうぞ!
この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません
ここは、東京にあるジュエリーショップ
いつもの営業が終わりきちんと入り口には鍵がかけられました
しかし、次の日の朝に
出勤して来たオーナーが見た物は
物が散乱した荒らされた現場でした
「と、言う訳で犯人を捕まえて欲しいざます!」
お店のオーナーは
日本でも数本の指に入る大金持ちの
金持(カネモチ)さんです
「なるほど、
前の日の夜は特に異常が無かったのに
次の日の朝にはお店に泥棒が入った後だったって事ですね
で、盗まれた物は何だったんですか?」
パイプを咥えながら
金持さんの相手をしているのが
今回の主役の我らがワタやんさんです
「前の日に金庫に入れて置いた
高級ダイヤモンドが盗まれていたざます
最近の警察はあてに出来ないので
そこで、日本一、いや世界一の探偵の……」
「えっ!
ワテ、そんなに有名なんですか?」
「何を言っているざます
世界一の探偵の名探偵Rに依頼をしに行ったざますが
お菓子以外の事件は受け付けないって事で
仕方なくここの探偵事務所に来たざます」
「えっ!
ま、まぁ、良いでしょう
見事、この事件を解決して
名探偵Rより実力が上って事を見せてあげますよ
では、もう少し詳しく話をお聞かせください」
「話は、そっちのちっちゃい男の子に全部話したざます
私は忙しいのであとは頼むざますよ
お店の鍵もその男の子に渡しているざますからね〜」
そう言って、金持さんは足早に帰って行ってしまいました
「では、ガブ君
詳しい説明をお願いするよ」
「事件が起きたのは
証言から昨日の深夜です
泥棒は、店の鍵を壊して侵入して
店中を物色しながら荒し回っています
盗まれたのは、奥の部屋で金庫に入れられていた
高級ダイヤモンドです」
「なるほど
まぁ、普通の泥棒の仕業のようだね………
って!
ガブ君、何で君がここに居るんだ!」
「えっ!
えーっと、実はですね
うちのRさんが、お菓子が盗まれた事件は興味が無いけど
ワタやんさんがちゃんと解決出来るか興味があるらしくて
その経過と結果が知りたいって事で
僕がワタやんさんのお手伝いをさせていただきます
まぁ、助手がいた方が良いと思うので
何でも言ってくださいね」
「………
………
君が来た理由は納得出来ないが
助手がいるのはありがたい
ともかく、まずは実況見分だ!
現場に行ってみよう!」
ワタやんさんとガブが来たのは、
東京駅からも近い
めちゃくちゃ派手な金持ジュエリーショップです
「ここが現場の店だな
まずは、中に入ってみよう
ガブ君、鍵を開けてくれ」
ガチャ
「うわっ
これは酷いな
店中がひっちゃかめっちゃかになってるじゃないか!
あれっ?
でも、宝石は残っているみたいだけど……」
「犯人は、高級ダイヤモンドだけを狙って盗んだみたいですよ
他の宝石は全部残っているらしいです
変な犯人ですよね
僕だったら全部持って行くのに」
「確かに、変な犯人だな
で、泥棒はどこから侵入したのかな?」
「金持さんの話では
トイレの窓から侵入したらしいですよ
もちろん、今はベニア板で補強してあるので
入れない様になってます」
「では、そのトイレに行ってみよう……
……
……
あれっ?
トイレは綺麗なままで荒らされてないな
ゴミひとつ落ちて無いじゃないか!」
「当たり前ですよ
トイレに宝石があるはず無いから
物色もしませんよ」
「うん、そうだな
ところで、足跡はどうなっているんだ
トイレから侵入したなら足跡が残っているはずだ」
「いえ、それが
ここはジュエリーショップお店でしょう
毎日、沢山の人が訪れるので
色んな足跡が沢山あって
どれが犯人の物なのか分からないんですよ」
「トイレの外側はどうなっているんだ?」
「トイレの外側は、
割れたガラスの破片が沢山散らばってましたが
足跡は見つかりませんでした
ちなみに、お店の中に犯人の指紋が付いているかも!
って思って調べてみましたが
手袋をしていたのか、犯人の指紋は分かりませんでした」
「なるほど
これは難敵だなぁ
よし! 次はそのダイヤモンドが入っていた金庫を見てみよう」
金庫は、奥の部屋に置いてありました
ワタやんさんが歩いて行くと
部屋の中で足をぶつけてしまいました
ガチャン!
「アイタッ!
何だ!こんな所に時計が落ちているじゃないか!」
「ちょっとワタやんさん
現場をこれ以上荒らさないでくださいよ
ただでさえ散らかっているのに!」
「すまん、すまん
ん? この時計は……
ガブ君、この時計はいつもはどこに置いてあるのかな?」
「えっと、その時計は
そこの棚に飾ってあったみたいですね
オーナーさんのお気に入りらしいですよ」
「ガブ君
この時計が事件の鍵を握るかもしれないぞ!」
「えっ? どういう事ですか?」
「見たまえガブ君
落ちた衝撃で電池が取れて止まってしまっている
時間は10時52分で止まっているな
犯人はこの時間帯に忍び込んだに違いない!」
「おっ! なるほど!
止まった時計から犯行時刻が分かるんですね」
「うむ
これで、また一歩犯人に近づいたぞ!
よし! 次は部屋をじっくり見て行こう!
……
……
しかし、この部屋もめちゃくちゃに荒らされているなぁ
ここにも宝石とか置いてあったのかな?」
「いえ
ここは、事務所兼オーナーの部屋らしいので
お店で扱う様な宝石は無かったみたいですよ
あっ!
金庫はオーナーの私物だったらしいです」
そのダイヤモンドが入っていた金庫は、
オーナーの金持さんがいつも座っているテーブルの下にありました
「これが金庫か
ところで、この金庫の鍵はどうなっていたのかな?」
「金庫の鍵はかかっていたみたいですが
シンプルな造りになっていて
こじ開けられた跡が残ってます」
「金庫の鍵を持っているのは
オーナーだけなんだよね?」
「いえ
ここのお店には従業員が居るんですが
その従業員も合鍵を持っているみたいですよ
オーナーの金持さんは、
世界中を飛び回るバイヤーらしくて
オーナーが居ない時は、
お店の売り上げをこの金庫に入れていたみたいです」
「なんだって!
従業員がいたのか!」
「あれっ?
言ってませんでしたっけ?
"悪田悪蔵"(ワルタワルゾウ)って名前で
つい最近働き始めたそうです」
「ガブ君!
きっと犯人は、その悪田だ!」
「えっ? どうしてですか?」
「この現場を見れば一目瞭然だよ
すぐに悪田に会いに行こう!」
つづく
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
さて、
ワタやんさんは悪田が怪しいとにらんでますが
皆さんは分かりましたか?
それでは、次回の話を楽しみに待っていてくださいね
9 件のコメント:
悪田悪蔵って・・
名前からして怪しいじゃないですか(笑
単純に考えれば悪田悪蔵が犯人かなぁと思うんですが、
やはりそんな単純な物語じゃつまらないかな~?
金庫は鍵で開けられたのではなくて
無理やりこじ開けられたわけだから、
悪蔵が犯人というわけでもなかったのかな?
金庫の鍵を預けられているんだったら
入り口の鍵も預けてあるだろうから
トイレの窓から侵入する必要もないだろうし・・・
やっぱわかんないなぁ・・
重要参考人が悪田悪蔵以外に誰もいないんですよね~
他に怪しい人物が誰も・・
悪蔵でなければオーナー自身ということも?
トイレの窓ガラスはトイレの外に飛び散っているんだったら
窓ガラスは内側から割られたのでは・・?
トイレの内側は綺麗なままだったんだし。
コレって重要なヒントですよね?
ダイヤモンドが金庫の中にあるのがわかっていたら
店内が荒らされる理由はないはずで、
荒らされたのはカモフラージュなのでは???
こんにちは~♪
オーナーの金持ちさん、何だか怪しいなぁ??(笑
世界一の探偵の名探偵Rサンに
何故、最高級のお菓子で、おもてなしして依頼しないとは...
...ミステリね(笑
続き、どうなるのかなぁ~楽しみデスね♪
こんばんは。
カッコよくは 良いんですけど ・・・
ホンモノの 私は なんこっちゃ ぜんぜん・・・・
分からん~ (笑)
面白くなりそう!
怪盗Rと探偵Rさんは同一人物? いつも疑問に思ってたんですけど・・
男の子ガブちゃんは怪盗Rの子分ですよね。
怪盗Rはお菓子しか盗まないし・・もしかして犯人はガブちゃんかな? そんなことあり得ない?
あ~~分からなくなっちゃった!
まゆみさん
今回の登場人物というか怪しい人間は悪田だけなんですよね
ちなみに、専門用語でいうと「ハウダニット」って呼ばれるミステリです
ハウダニットとは、アリバイを解く推理小説です
今回は、アリバイ崩しを重点にして書いてみました(笑)
yumeさん
そっか! お菓子の事件しか扱わないけど
お菓子で釣れば引き受けてくれたかもしれませんね(笑)
さてさて、続きはどうなるんでしょうかね?
楽しみに読んでくださいね
副会長のワタやんさん
今回は、オトボケはほぼ無しです
でも、ホンモノのワタやんさんが分からないなら解決できるのかな?(笑)
続きも良かったら読んでくださいね
なこさん
怪盗Rさんと名探偵Rさんはどうなんでしょうね?
同一人物みたいな気もするし違う気もします(笑)
でも、両方に出てくるガブは同じ感じですよね
今回の話はまだまだ続くので
楽しみにしていてくださいね
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