2016/03/01

助手ガブのポルトガル紀行(その1)

今日は、昨日紹介した
怪盗Rさんの番外編として
優秀な助手のガブが
ポルトガルを旅した際のお話です

一応、昨日の話がメインだったんですが
こちらを書いているうちに
のめり込んでしまって
どっちの話がメインなのかわからなくなってしまいました(笑)

今回は、ポルトガルの町中の写真もあるので
そちらも楽しみながら読んでいただけると嬉しいです

この作品はフィクションです。
実在の人物、団体、事件などにはいっさい
関係ありません

Rさんの誕生日の数日前の事です
助手のガブはプレゼントについて悩んでいました

お菓子が大好きなRさんの為に
毎年、珍しいイタリアのお菓子をプレゼントしていたんですが
今年はネタが無くなってしまってました

「う〜ん? う〜ん?
今年は何にしようかな?
パンナコッタはあげたし
ティラミスもあげた
もう、イタリア中のお菓子をプレゼントした気がするよ〜」

そんな感じで悩んでいたガブでしたが
ふと、思いついた事がありました

「そうだ!
イタリアにこだわらずに
Rさんが驚くお菓子をプレゼントしたら良いんだ!
そういえば、
この前、ポルトガルのお菓子が変わってる
って情報を聞いたなぁ
よし、今年はポルトガルのお菓子をプレゼントしよう!」

と、いう事で
Rさんの誕生日プレゼントを探しに
魔法使いのyumeさんの力を借りて
ポルトガルに行く事にしました

「えっ!
ガブさん、今年はイタリアじゃないんですか?」

てっきり、今年もイタリアに行くと思っていたyumeさんは
驚きを隠せない様子でしたが
目的地がポルトガルと伝えると
いつもの様に魔法をかけてくれました

「マジカ・ソーニョ!
ポルトガルに飛んでいけ〜」

yumeさんが魔法を唱えると
杖から白い煙が出て来て
ガブを包み込み
一瞬にして目の前が真っ白になってしまい
起きているのに
夢を見ている様な不思議な感覚を味わっていると
徐々に目の前の煙が晴れていき
気がつくと
茶色の屋根が見渡せる高台の上に到着していました


ここは、ポルトガルの首都リスボン
「安全な港」という意味もあり
あのローマの町よりも歴史があると言われる町です

気候も年間を通して温暖で
冬でも平均気温が15度ほどという
あまり知られていませんが
ヨーロッパでもベスト10に入る
観光地なのです

そんなポルトガルのリスボンに到着したガブでしたが
肝心のお菓子の名前が分かりませんでした

「あれっ?
お菓子の名前は何だったかなぁ〜?
かなり、インパクトのある名前だったんだけど
すっかり忘れちゃったなぁ〜
まぁ、いいか!
お菓子屋さんに行くと思い出すかも」

そう考えたガブは
町中を歩きながらお菓子屋さんを探す事にしました

リスボンの町は
ローマやミラノに似た
石造りの建物が立ち並んでいました

イタリアを思い出すなぁ〜
なんて歩いていると

今度は、カラフルな建物があったり
さらには、近代的な高層ビルがあったりと
色々な建物が混在した面白い町でした



町の中心部に行くと
ひときわ目を惹く
大きなお菓子屋さんがありました

大きいのはもちろん
建物の造りなども豪華で
お客さんも沢山入っていました
中に入ってみると
ポルトガルのお菓子が沢山並んでいました

お菓子は沢山並んでいましたが
ガブが探しているお菓子がどれなのか
さっぱり分かりません
そこで、

「あのぉ〜
お菓子を探しているんですけど〜」

yumeさんの魔法の力で
ポルトガル語が話せるようになっていたガブは
綺麗な店員さんが居たので聞いてみました
すると、店員さんは
オススメのデザートを見せてくれました

「当店のオススメのデザートはこれよ
pastel de nata(パステル・デ・ナタ)よ」

その店員さんが見せてくれたのは
日本で言うところの
エッグタルトでした



どうやら、ポルトガル全域で食べられている
伝統的なデザートで
表面がこんがりと焼けていて美味しそうでしたが
残念ながら、ガブが探していた物とは違っていました

ガブが、これじゃ無いと言うと
店員さんは、日本から来たというガブの為に
他のデザートも見せてくれました

poa de lo(パォン・デ・ロー) カステラ
confeito(コンフェイト) 金平糖
bolo de gema(ボーロ・デ・ジェーマ) 丸ボーロ
など、
日本のお菓子の発祥になった物も見せて貰う事が出来ましたが
結局、このお店には
ガブが探しているお菓子は売ってありませんでした

このままどうして良いのかわからなくなる所なんですが
しかし、
店員さんから有力な情報を手に入れていました
ポルトガルのお菓子は
修道院発祥のお菓子が多くあるらしく
よかったら近くの教会に行ってみれば?
との事でした

早速、ガブはその教会に行ってみる事にしました

つづく

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

長くなったので
次回に続きます(笑)

色々とポルトガルのお菓子とか町の様子とか
紹介したかったので自然と長くなってしまいました

やっぱり、昨日の話とどっちがメインかわかりませんね(笑)

果たして、ガブはどこでお菓子を手に入れる事が出来るんでしょうか?
次回もお楽しみに~


6 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

まあわたしのために。。。
ありがとうね。ガブ

観光を楽しみに行ったんじゃないよね
お菓子はついでじゃないわよね(ーー;)

まゆみさん さんのコメント...

ヨーロッパの町並みって、屋根や壁の色が統一されていて眺めがいいですね。

エッグタルトってなんだかこってりしてそうで一度食べてみたいですね。
金平糖が元の呼び方とほとんど変わっていないのがびっくりです。

ポルトガルやオランダは昔から日本との交易があったので
馴染み深い感じがします。

修道院発祥のお菓子って、なんだか函館のトラピスト修道院のバター飴を思い出しますね。
果たしてポルトガルのお菓子は・・・?

yume さんのコメント...

ポルトガルの首都リスボンの建物、とてもお洒落で憧れますね~
私も、魔法で行ってみたいですよ(笑
お菓子屋さんの建物も、これがお菓子屋さん?って感じで
お洒落なお菓子が、いっぱいありそうですね (^◇^)
...次も、楽しみですね~☆ 
PS:明日はお仕事なので、明後日コメに訪問しま~す(笑


Gabriel. さんのコメント...

Rさん
えっ!
い、い、嫌だなぁ~
Rさんの為にポルトガルに行ったに決まっているじゃないですか~
べ、別に
か、観光に行ったわけじゃないですよ~
あっ!あの景色を見るのを忘れてた!(笑)

Gabriel. さんのコメント...

まゆみさん
金平糖はそのままですよね(笑)
かなり、日本と結びつきが強い国ですもんね
日本にも修道院発祥のお菓子があるんですね
それなら、わざわざポルトガルまで行かなくて良かったかも(笑)

Gabriel. さんのコメント...

yumeさん
ポルトガルの町も素敵ですよね~
ほんと、自分も実際に行ってみたいです

明後日、読んだら感想聞かせてくださいね